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タクシーアプリ「MOV」が大阪・京都に。年内に「AI探客ナビ」導入
2019年7月8日 20:36
タクシー配車アプリ「MOV」は、7月8日から大阪府・京都でサービス開始した。大阪府では3社のタクシー事業者と、京都では、9社のタクシー事業者と連携する。また、後部座席タブレットや、運転手が乗客を見つけやすくする「AI探客ナビ」の年内導入なども明らかにした。
大阪・京都でサービス開始
大阪では、近鉄タクシー、国際興業大阪、新大阪タクシーが参加。
対象エリアは、大阪市域エリア(大阪・堺・東大阪・八尾・守口・門真・吹田・豊中の各市)と、北摂エリア(池田・箕面・茨木・高槻・摂津の各市と島本町)、河南エリア(松原・藤井寺・柏原・羽曳野、富田林・河内長野・大阪狭山の各市と南河内郡の各町村)。
京都府では9社と連携。アオイグループ(アオイ自動車・ギオン自動車)、ぞうさんタクシーグループ(洛東タクシー・ホテルハイヤー)、比叡タクシー、帝産京都自動車、都タクシーグループ(都タクシー・西都交通・都大路タクシー)が参加する。
対象エリアは、京都市(右京区旧京北町地域は除く)、向日市、長岡京市、大山崎町、久御山町、八幡市、宇治市、城陽市、宇治田原町、井手町、和束町、精華町、木津川市、京田辺市、笠置町、南山城村。
京都、大阪で、タクシー事業者のMOV導入を進めるとともに、協業事業者の拡大を目指す。企業や行政、店舗などを巻き込んだ「PROJECT MOV」の展開も予定している。また、今秋には、兵庫でもMOVのサービス開始を予定している。
ナビが運転手を客まで誘導「AI探客ナビ」
また、DeNAは配車アプリのみならず、後部座席でニュースや交通情報などが見られるタブレットを展開予定。クレジットカードや交通系電⼦マネーに対応する決済機、無線機システムとの連携などハードウェアを含めたタクシーの総合的なスマート化・IoT化を目指すという。
加えて、AI探客ナビ(仮称)も2019年内に神奈川県で展開予定。
AI接客ナビは、AIを活用し、タクシーの需給予測をしながら経路をナビゲーションするシステム。運⾏中のタクシー⾞両から収集するプローブデータ(自動車が走行した位置や車速などの情報から生成された道路交通情報)とタクシー需要に関連する、気象や交通機関の運行状況、イベントなどのデータを解析し、乗務員をリアルタイムかつ個別に利用者が待つ通りまで誘導する。
タクシーの運転手は目的地を入力することなく、AI探客ナビに従って走行することで、効率的に乗客を探せる。乗客はよりスピーディに街中でタクシーを捕まえられるようになるという。
3月からは大規模な第二弾の実証実験を展開しており、「実際に営業収入が上がり心強かった。実験後もナビに頼りたくなる」「提示ルートに納得感があり、収益性の高い典型的な営業ルートを再現できている」など、新人・ベテラン共に好評としている。