オールバンクのスマホ決済「Bank Pay」今秋スタート。メガバンクから地銀まで

メガバンクや地方銀行など、1,000以上の銀行口座から直接支払いができる“オールバンク”のスマホ決済サービス「Bank Pay(バンクペイ)」が今秋スタートする。日本電子決済推進機構が展開し、みずほ、三井住友、三菱UFJなどのメガバンクから、地銀、信用金庫などが対応予定。

Bank Payは、小売店の店頭で、スマートフォンをかざすだけで、メガバンク・地方銀行等などの1,000以上(予定)の銀行口座から直接支払いができるサービス。全金融機関の共通アプリ「Bank Payアプリ」を使えば、Bank Pay対応金融機関であればどの口座でも利用可能となる。

全国の金融機関およびクレジットカード会社などのパートナーと協働し、加盟店を拡大。加盟店は、新たなシステムや端末を導入する必要がなく、QRコードを読み込むだけのため、コストゼロでの導入も可能。

小規模店舗では、タブレット端末に「Bank Pay加盟店用アプリ」をダウンロードし、QRコードを表示。利用者が読み取るだけで決済が完了する。タブレットが無い場合は、Bank PayのQRコードステッカーを設置するだけでも決済できる。

中・大規模店舗では、消費者のスマートフォンに表示されたQRコードを読み取るだけで利用可能。

Bank Payの機能は、小売企業等にも開放。飲食店のクーポンアプリやアパレルブランドのショッピングアプリなど企業独自のアプリ内でも、銀行口座からの支払い機能を利用可能とする。これにより、各企業は自社のアプリ内で会員証・ポイントカード等の販促機能と、支払い機能を連携でき、消費者にとっては1つのアプリで支払いまで完了するなど、利便性の向上に繋げられる。

銀行業界では、横浜銀行の「はまPay」や福岡銀行の「YOKA！Pay」、ゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」などが「銀行Pay」による銀行口座直結のスマホ決済サービスを展開しているが、銀行業界として一丸となってキャッシュレス化を進めるため、ネットワークの共用など、「加盟店の相互開放」に向けた検討を開始する。