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ソニーの電子お薬手帳「harmo」、100万円で事業譲渡

ソニーは、商用サービスを展開していた電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」を、シミックヘルスケアに譲渡することで合意した。取引は吸収分割の形式で実施され、6月1日をめどに取引完了を目指す。譲渡額は100万円。

harmoは、2011年秋から約5年間の試験サービスを経て、2016年夏に医療・健康情報連携プラットフォームを活用した具体的なサービスとして商用化。2019年3月時点で、約850の薬局と80の医療機関にシステムが導入され、約30万人が利用している。

今後、より医療・ヘルスケア業界や利用者に近いサービスとして、社会課題解決型のビジネスを実現するため、シミックヘルスケアに事業譲渡を決定。同社は、harmoでリアルタイムに管理できる調剤データを活用し、患者と蜜にコミュニケーションが取れるデジタルチャンネルとして、harmo事業展開を加速する。

契約締結に伴い、ソニーはシミックヘルスケアの親会社であるシミックホールディングスと技術支援契約を締結。具体的には現在ソニーでharmoに関わる人員をシミックヘルスケアに出向とし、引き続きharmoの運用や新規サービスなどに携わっていく。これにより、harmoサービスの利用者や薬局を始めとする医療関係者に間断なくサービスを提供し、支障が発生しないように取り組んでいくという。