ニュース
シチズンとヴェルト、アナログ時計を思わせるスマートウォッチとIoTプラットフォームを開発
2019年1月21日 16:48
シチズン時計と、コネクテッドウォッチを中心とするIoT製品・サービスを開発するヴェルトは、資本業務提携を行なった。シチズンからの出資金額は約3億円で、1月21日付でヴェルトが第三者割当増資により株式を発行する。新サービスの開発・販売・運営およびコネクテッドウォッチの製造・販売が目的。
ヴェルトは、2012年よりIoT製品・サービスの開発を行なっている。シチズンは、腕時計を基軸としたIoTサービスへ参入するにあたり、ヴェルトの知見を活用すると共に、両社の強みを活かした新ビジネスの展開を図る。
業務提携内容は、IoTプラットフォーム「Riiiver(リバー)」の開発と新コネクテッドウォッチ「VELDT LUXTURE(ヴェルト ラクスチュア)」の製造・販売の2つ。
夏にリリースが予定されているRiiiverは、人々のライフスタイルを変えるべく企画されたサービス。時計に限らず、AIスピーカーやIT家電などの様々なIoT機器やサービスを自分のライフスタイルに合わせてつなぐことができる。
シチズンは、ユーザーが自らのアイデアで自らが求める機能を搭載し、カスタマイズできるスマートウォッチ・コネクテッドウォッチの開発を目指しており、その基盤となるIoTプラットフォームRiiiverをヴェルトと共同開発する。
Riiiverはスマートフォンからアプリをダウンロードすることで使用できる。Riiiverを使うことで、デバイスやサービスを自分の好きなように3ステップで組み合わせ、動作させられる。アイデア次第で様々な動作の組み合わせを作成可能。
カスタマイズ例として、「時計のボタンを押すことで近くのカフェの方角を時計の針で表示」、「スマートフォンを触ったとき明日の天気に合わせて部屋の電灯の色が変化」、「10km走ったときプレイリストシャッフルサービスが起動し音楽をポップスに変える」が挙げられている。
また、VELDT LUXTUREは「LIGHTS, RATHER THAN WORDS. (言葉よりも光で)」という発想から生まれた、現代人の“リラックス”を創るというコネクテッドウォッチ。デザインは三針モデルのハイエンドなアナログ時計。文字盤上を間接照明型の光「VELDT FLARE(ヴェルト フレア)」で光らせることによって、他者からの通知や次の予定、気象情報などの情報を表示する。
VELDT LUXTUREはRiiiverに完全対応する予定。
なお、3月10日より米国のオースティンで開催される、世界最大級の音楽・映画・インタラクティブの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」で、シチズンがRiiiverを正式に発表する予定。同時にVELDT LUXTUREも出展する。