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身近な土地の成り立ちから自然災害リスクを確認。国交省「重ねるハザードマップ」

国土交通省ハザードマップポータルサイトにおいて、洪水浸水想定や土砂災害警戒区域等の表示に、土地分類基本調査の5万分1地形分類図を重ねて確認できるようになった。身のまわりの土地の成り立ちを確認することで自然災害リスクを知り、備えに役立てられるようにすることが狙い。

「重ねるハザードマップ」は、防災に役立つ様々なリスク情報を1つの地図上に重ねて表示できるマップ。洪水浸水想定、土砂災害警告区域、津波浸水想定、道路防災情報をパネルから選択して表示できる。

洪水、土砂災害、津波、道路防災情報を表示

今回変更された「重ねるハザードマップ」により、地形分類図から任意の場所の土地の成り立ちを確認することが可能。台地・段丘、自然堤防、谷底平野、旧河道といった土地の成り立ちを知って平時から備えることにより、避けられる自然災害リスクがあるとしている。

具体的な例として、「周囲が浸食により削られ周囲より高い『台地・段丘』では、河川氾濫のリスクはほとんどありませんが、河川との高低差が小さい土地は注意が必要」、「河川によって形成された『谷底平野』は、大量の雨が集中して降ると河川氾濫に注意が必要」という内容が挙げられている。

重ねるハザードマップでの土地分類基本調査(地形分類図)の表示例

土地分類基本調査の地形分類図は、土地利用の現況、土地の自然条件(地形、表層地質、土壌ほか)等を調査する「土地分類基本調査」において整備した地形分類図で、自然災害リスクを確認するための基礎資料としても活用できるという。

重ねるハザードマップでは、災害リスク情報や地形分類図以外にも、写真や標高・地形といった情報も重ねることが可能。

重ねるハザードマップの情報リスト

また重ねた情報の透過率を変更することもできる。