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『パール・ハーバー』

『千と千尋の神隠し』

『PLANET OF THE APES/猿の惑星』

『ジュラシック・パークIII』

 



 

 前作『もののけ姫』は国内のみならず、全米でも『PRINCESS MONONOKE』として公開されてヒットした。また、『ルパン三世・カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』など、歴代の作品はいまだテレビ放映されるたびに高視聴率を得るという宮崎駿アニメの最新作が4年ぶりに登場した。

 宮崎アニメの特徴ともいえるのが、ヒロインの健気さ、純粋さ、強さ、美しさだ。ところが今回のヒロイン千尋(千)は、これまでとは対照的に無表情、無愛想、無気力な現代っ子である。『もののけ姫』では自然破壊が語られたが、本作では現代っ子が“生きる力”を取り戻すことがテーマになっている。しかし、飛んで、走って、笑って、泣いて、妙なキャラクターたちが登場する、宮崎アニメならではのエンタテインメント性も健在だ。物語の舞台は神様やお化けが住む“不思議の町”。少し怖いような懐かしいような風景をバックに、大人になるためのサバイバルをする千尋の活躍を、大人も子供も一緒になって楽しめる。


湯屋の湯婆婆(ゆばーば)の声を演じる夏木マリ

  宮崎アニメでは、映画やテレビ、舞台で活躍する俳優が声を担当することが多い。『もののけ姫』では石田ゆり子、美輪明宏、森繁久弥らが出演した。今作のヒロイン、千尋を演じるのは映画にもなったドラマ『すずらん』の少女、柊瑠美。実年齢とのリアリティを追及したキャストと言えるだろう。また期待したいのが、千尋を働かせる湯屋の魔女、湯婆婆を演じる夏木マリ。色気と迫力のある彼女の声が、映画に力強さを与え、物語を盛り上げてくれる。


  「入魂の1作」などという言葉をよく聞きますが、これこそ本当に“魂”の入ってしまった作品です。『もののけ姫』のときもかなり入っていましたが、今度はそれを上回る迫力が画面からにじみ出てきます。けれども決して重くはなく、見終わった後、切ないような涙のこぼれてくる作品です。
(メイジャー:小柳さん)

2001年 日本 125分(予定)
7月20日(金)より日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にて公開

原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:久石譲
声の出演:柊瑠美、入野自由、内藤剛志、沢口靖子、夏木マリ、菅原文太ほか
配給:東宝
(C) 2001 二馬力 TGNDDTM

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http://www.sentochihiro.com/



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