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『A.I.』

『パール・ハーバー』

『千と千尋の神隠し』

『PLANET OF THE APES/猿の惑星』

『ジュラシック・パークIII』

 



 

 体重27kg、身長137cm、11歳のデイビッド。テディ・ベアを抱え、こちらを見つめるその姿は一見、普通の少年となんら変わりはないのに、物言いたげなそのつぶらな瞳は決してまばたきをしない。なぜなら少年はロボットだから…。人口までもが厳格に管理された未来社会で、子供を持てない親たちのために感情をもつロボット=人工知能(A.I.)が作られた、それがデイビッドなのだ。彼は“心”があるがゆえに、養母の愛を求め、二人との間にある深い溝に悩み、葛藤する。

 SFエンタテインメントの得意なスティーブン・スピルバーグ監督の作品だけに、愛と夢と希望があふれるファンタジーなのでは? と予想しがちだが、そもそもの構想は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』で知られる故スタンリー・キューブリックのもの。観客が想像している以上に重く、テーマ性の高い物語が展開される。


天才子役、ハーレイ・ジョエル・オスメント

 主人公デイビッドを演じるのは、『シックス・センス』でブルース・ウィリス、『ペイ・フォワード 可能の王国』ではケビン・スペイシー、それぞれの俳優に負けない存在感を見せつける名演技で、いまや“天才子役”の名をほしいままにするハーレイ・ジョエル・オスメント。涙を必死でこらえているかのような彼の潤んだ瞳は、観客の涙を誘わずにはいられない。また、デイビッドの良き兄貴分となるA.I.のジゴロ・ジョー役は、二枚目スター、ジュード・ロウが演じている。その美しさが、作り物のロボット役に絶妙にマッチしているところも見所のひとつだ。

 


  スティーブン・スピルバーグとスタンリー・キューブリックという二大巨匠の最初で最後の共作です。子役のハーレイ・ジョエル・オスメントの天才的な演技力、驚異のCG映像、そして、すでにご覧になった方々の流した涙の量・・・。『A.I.』ほどイチ押しポイントを絞ることが難しい映画はありません。ただ、これだけは言えます。「感動」という言葉はこの映画のために作られたのだと。その目でぜひ確認してください。
(レオ・エンタープライズ 関さん)

2001年 アメリカ 146分
丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にて公開中

監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ウィリアム・ブロイルスJr.
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジュード・ロウほか
配給:ワーナー・ブラザース
(C) 2001 Warner Bros. & Dreamworks.LLC.

【関連サイト】

・OFFICIAL SITE
http://www.ai-jp.net/



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