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隨ャ6蝗?/span>TxDOLBY Music Player
TSUTAYAやTポイントの母体として知られるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)とドルビーの共同企画として開発された「TxDOLBY Music Player」に、Androidバージョンが登場した。iOS版は昨年12月12日に登場しており、機能はいずれも同じ。携帯電話、スマートフォン向けに最適な音響技術を集めた「ドルビーモバイル」から、ヘッドフォンでよりよく音楽を楽しみたいユーザーのためにそのエッセンスを抜き出し、アプリとして提供するというコンセプトだ。
まずは、どのようなアプリなのか、そのコンセプトの源流に迫りつつ、製品の本質に迫っていくことにしよう。
CCCという名前を知らなくともTSUTAYAやTポイントなら知っているという読者は多いと思う。今や映像、音響といったコンテンツ流通に欠かせない存在となっているのは、誰もが知るところだろう。
しかし、そのCCCがドルビーとアプリケーションの共同開発をしたのは何故なのだろう。
ドルビーは、ドルビー研究所と言われていた時代から、一貫して映画産業向けの音響技術を提供してきた。30代以上の読者なら知っているだろう、カセットテープ用のノイズ低減技術ドルビーNRも、実は映画の音声トラックを高音質化するために開発された技術を元に、民生用製品にライセンスされたものだ。
この流れはその後も続き、2チャンネルの映画音声からサラウンド音声を取り出すドルビーステレオや、フィルムにデジタルでサラウンド音声を記録するドルビーデジタルといった技術を次々に開発し、その技術を民生用製品へと提供することで、「映画館と同じ音」を家庭で楽しむ環境を提供してきたのだ。
日本のドルビーは、その中でとても大きな役割を果たしてきた。世界中の人たちが欲しがるオーディオ&ビジュアル製品の多くは、日本で開発されていたためだ。ドルビーNRを皮切りに、ドルビーの開発した民生用技術がいち早く日本メーカーの製品に採用され、それぞれに高めあう”進化の環”が構成されたのだ。
今回の取り組みは、こうしたメーカーとドルビーの関係を、コンテンツ流通とドルビーの関係に置き換えたものと考えるとわかりやすい。娯楽コンテンツと消費者の接点として、4300万人以上のT会員がいる。彼らの多くはTSUTAYAの店頭で、音楽や映像作品との接点を持っている。”音楽をより愉しく”聴くため、音楽ファンに対してドルビーの持つ技術を提供しようというわけだ。
実は両社のコラボレーションはこれが初めてではない。六本木にあるTSUTAYAの旗艦店にで、ドルビーの最新の音響技術を体感できるスペースを設置するなど、2010年から継続して音楽ファン、映画ファン、アニメファンなどへの訴求を行ってきていた。
このような経緯で生まれたアプリだけに、TxDOLBY Music Playerは音楽プレイヤーソフトとしては安価な250円に設定されている。本当に音楽がもっと愉しくなるの?と思う方には無料のLITE版もある。いずれも機能は同じだが、LITE版は1日あたり15分のみの利用に限定した体験版だ。
携帯電話、スマートフォンのメーカー各社に音響技術の集合体とも言える「ドルビーモバイル」や「ドルビーデジタルプラス」を提供しているドルビー。その中には様々な機能が組み込まれている。たとえば内蔵スピーカーの音質を補正し、ヘッドフォンなしでも自然な聴感と拡がり感で音楽や映像の音を楽しめる機能などだ。しかし、こうした内蔵スピーカーに対する補正技術は、各製品ごとにカスタムの調整が必要になるため、単体のアプリケーションとしては提供できない。
そこで、どんな機種でも安定した音質が提供されているヘッドフォン端子を対象に、ドルビーモバイルの機能が抜き出されている。7バンドのグラフィックイコライザー、拡がりのある音を楽しめるモバイルサラウンド、それに低域の量感を高めるナチュラルベースだ。
グラフィックイコライザーは、様々な音楽再生アプリに搭載されているベーシックな機能だが、高品位な処理を行うにはフィルタープログラムの作り方にノウハウが必要になる。聴感上の音楽性、音場感を損なわず、音域バランスだけを変えるようきちんと設計されているという印象だ。
高品位なグラフィックイコライザー。プリセットから選択できるほか、ユーザー自身でのカスタムも可能
ナチュラルベースの効き具合も良い。安価な、あるいは各種機器に付属のイヤフォンなどを使う場合、とかく低域の量感が少ないことに悩まされることがある。ところが低音の増強をグラフィックイコライザで行うのは実は難しい。振幅の大きい低域をむやみに増強するとデジタル領域で歪みが発生しやすくなり、高域の再現性を損ねるおそれがある。
ナチュラルベースはこの問題を回避するために、音楽信号を高音部分と低音部分に分割。低音部のみを増強させてから、高音部分と適切なミキシング処理を行うことで、歪みなく深みのある低域再生を行える。
最後のモバイルサラウンドは、ドルビーが持つ様々なサラウンド技術を統合したものだ。“サラウンド”というと、どうしても映画のイメージがあるため誤解されやすいが、実はこの機能こそが、TxDOLBY Music Playerの中でも得にユニークな機能だ。
ドルビーは2チャンネルの音声成分から5.1チャンネル音声を取り出す、ドルビープロロジックIIという技術を持っている。これは冒頭でも述べた映画産業向けに開発された技術を応用したものだが、このドルビープロロジックIIには映像作品用、音楽用の大きく分けて二つの処理方法がある。TxDOLBY Music Playerでは、このうち音楽用の処理でステレオ収録の音楽をサラウンド音声に変換。
さらに、高い仮想サラウンド効果で評価の高いドルビーヘッドフォンと組み合わせている。ドルビーヘッドフォンにも、映像作品用、音楽用とそれぞれに適した処理があるが、もちろんここでも音楽用にヴォーカルが明瞭かつ音楽のバランス変化が少ない処理が施されている。
このようにドルビーが持つ複数の音響技術を組み合わせ、シンプルに「STUDIO」「LIVE HOUSE」「HALL」の三つのモードで提供されているのがモバイルサラウンドだ。LITE版で試すとわかるが、音が頭内に固まってしまう傾向が大幅に和らぎ、自然に頭の外へと音場が拡がっていく。特に最近多くなってきている遮音性の高いカナル型(耳栓型)イヤフォンで使うと、窮屈な音場に開放感が出てくる。
たしかにオーディオ的な品位、忠実再生といった視点で見ると、この機能はやや“アトラクティブ”、すなわち娯楽性優先と感じるかもしれない。しかし、BGMとして聴いていると、なかなか悪くない。CCCとドルビーが狙うとおり、気取らずに音楽を愉しめる良い音楽再生アプリと言えるのではないだろうか。
しかし、ドルビーの持つ音響技術は、まだまだたくさんある。たとえば音楽性や音質を損ねず、音量感を統一できるドルビーボリュームが、音楽再生時に欲しいという人は少なくないだろう。もちろん、ヘッドフォンで音を聴く機会は音楽だけに留まらない。映像を見るときも、またゲームで遊ぶ際にも音は体験レベルを向上させる重要なエレメントになる。
ということで、次のバージョンアップは?と尋ねてみると「目標はまだ言えません。たしかに音楽以外の分野にも取り組みたいという”野望”は持っていますが、まずはユーザーの意見に耳を傾け、そこから自分たちに提供できることは何かな?と考え、進化させていきたい」とのこと。
まずはその”意気”を、LITE版をダウンロードして確かめてはいかがだろう?
(Reported by 本田雅一)
【Android】TxDOLBY Music Player LITE
【iOS】TxDOLBY Music Player LITE
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