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「ドルビーデジタルプラス」は、モバイルにおけるオーディオ体験を飛躍的にリッチなものにしてくれる、ドルビーの次世代テクノロジーだ。ドルビーデジタルプラスが、タブレットやスマートフォンといったデバイスでのオーディオ統合環境として、モバイルオーディオの新たな時代をどのように切り開こうとしているのか、最新のデバイスを実例に見ていこう。
ドルビーデジタルプラスは、以前まではEnhanced AC-3(E-AC-3)と呼ばれるコーデックのブランド名だった。Microsoftは、Windows Vista以降、ドルビーデジタルをOSに標準採用、最近では、Windows 8にドルビーデジタルプラス・コーデックを標準採用し、Windows 8 PC環境において、高品質でリッチなサラウンドコンテンツが簡単に楽しめるようになったことは記憶に新しい。
エイサーのWindows 8タブレット「ICONIA W7(W700)」(左)と「ICONIA W5(W510/W510D)」(右)。Windows 8標準のドルビーデジタルプラス対応に加え、ドルビーホームシアター v4に対応、バーチャルサラウンドなどのポストプロセッシングが可能となっている
一方で、最近では、ドルビーデジタルプラスはモバイル機器に搭載されるドルビーのテクノロジーパッケージを指すブランド名としても使用されるようになっている。
もともとPCの世界では、「ドルビーPCエンタテインメントエクスペリエンス(PCEE)」と呼ばれる技術パッケージが存在する。このテクノロジーを採用したPCでは、サラウンド再生はもちろん、スピーカーやヘッドフォンでのバーチャルサラウンドや、リアルタイムのオーディオ出力分析を利用したダイアログエンハンサー、ボリュームレベラー、グラフィックイコライザーといった機能を駆使し、リッチなオーディオ体験を得ることができる。
最新世代のドルビーデジタルプラスは、高音質コーデックに加え、こうした機能に匹敵するオーディオ再生環境を、モバイル機器でも楽しめるようにすることを目指しているパッケージだ。これまでコーデックの一種であったドルビーデジタルプラスが、その守備範囲を拡張し、モバイルデバイスにおけるリッチなオーディオ再生環境としてリニューアルした形だ。
そもそもコーデックとしてのドルビーデジタルプラスは、「ドルビーデジタル」をベースに、高い音質と優れたデータ圧縮効率を兼ね備え、通信における伝送効率の高さを実現するための新しいアルゴリズムが採用されたデジタル放送や動画配信、モバイルでの用途もにらんだものだった。ドルビーデジタルプラスにより、BDやDVDといった従来の物理メディアのみならず、放送や無線、有線のオンライン、3G回線で使うスマートフォンやタブレットなど、安定したデータ帯域を得るのが難しいメディアでも、映画館のような臨場感あふれるサラウンドサウンドコンテンツを伝送できるようになる。
それだけの高いポテンシャルをもったコーデックだけに、ドルビーデジタルプラスによって実現するサラウンド音声を、モバイル機器の小型スピーカーやヘッドフォンでも高音質再生し、さらには柔軟にコントロールできるようにすべき、というのはごく自然な流れだ。すでにPCEEでは、小口径のスピーカーやヘッドフォンでも音声を聞き取りやすく処理したり、ステレオサウンドをバーチャルサラウンド化したりといった処理が実現していたが、そうしたことの数々を、PC以外のモバイル機器でもかなえる、というわけだ。
最新世代のドルビーデジタルプラスは、こうして、単なるコーデックから、デジタルエンタテインメントサウンドのための新環境として位置づけられるようになった。つまり、ドルビーデジタルプラス対応デバイスは、単に最先端のサラウンドオーディオコーデックに対応しているというだけではなく、柔軟なオーディオ再生コントロールや、スピーカー/ヘッドフォンからのサウンドのポストプロセッシングが可能になっている。
モバイル向けドルビーデジタルプラスで実現できるポストプロセッシングは下記の通り。モバイル環境でもハイクオリティなサウンドを楽しむための技術がパッケージ化*されている。*機器によりパッケージされている技術が異なる場合があります。
サラウンドバーチャライザー | あらゆるコンテンツをタブレット内蔵スピーカーまたはヘッドフォンでサラウンド再生可能 |
ボリュームマキシマイザー | ボリュームを歪むことなく最大限に拡張可能 |
サラウンドデコーダー | 2チャンネルステレオ音声を5.1チャンネルに変換し、サラウンドサウンド体験を実現 |
ダイアログエンハンサー | セリフや会話などを聞き取りやすくする |
ボリュームレベラー | あらゆるコンテンツやアプリケーションの音量をユーザーが設定した音量レベルに維持 |
インテリジェントイコライザー | 出力音声を監視しながら、ユーザーが選択したプリセットに合わせて自動調整し、安定した音質を実現 |
オーディオオプティマイザー | タブレット内蔵スピーカーの周波数特性を改善し、制作者が意図したサウンドを忠実に再現 |
オーディオレギュレーター | 内蔵スピーカーやシャーシの共振によって発生する歪みを除去 |
グラフィックイコライザー | コントローラーで好み通りに音質に調整が可能 |
ドルビーデジタルプラス出力 | モバイル端末から5.1や7.1ドルビーデジタルプラス、ドルビーデジタル音声、または5.1 PCMをHDMI(TM)ケーブルでホームシアターなどの外部機器に接続可能 |
富士通「ARROWS TAB LTE F-05E」搭載のイコライザーで、再生中のサウンドをリアルタイムで分析し、プリセットにあわせた最適な音質に自動調整しているところ
加えて、ドルビーデジタルプラスのコーデックはシステムに統合され、実際にコンテンツを再生するプレーヤーアプリ自体がコーデックを含まなくても再生ができる。ユーザーにとっては、自分のモバイル機器でコンテンツの再生が可能かどうか気にする必要がなくなるし、デベロッパーにとっても開発の負担が減り、プレーヤーアプリのバリエーションが増えていく可能性も期待できる。
また、これまでは、モバイル環境での再生ができなかったAVCHDのコンテンツが見れるようになったのも大きい。今のところ、5.1chや7.1chといったサラウンド環境をきちんとサポートできるのは、ドルビーデジタルプラスだけだ。
その最新世代のドルビーデジタルプラスにいちはやく対応したのが、ドコモが発売した富士通「ARROWS Tab LTE F-05E」で、国内メーカー初のドルビーデジタルプラス搭載デバイスだ。12月8日に発売され、高音質はもちろんのこと、そのエンタテインメント向けの機能性に高い評判を獲得している。
実際にサウンドを聴いてみると、ドルビーデジタルプラスをオン、オフすることで、その再生サウンドの違いがきわめて大きいことを体験できる。最新サラウンドコーデックに対応していることのみならず、一般的な2chステレオオーディオの再生でも、Windows環境におけるPCEEのように、ポストプロセッシングによってサウンドをさらにリッチなものにすることができるのだ。
ARROWS Tab LTE F-05Eは、フルHD大画面の防水ボディを持ちながら、高品位なスピーカーが装備されている。これまでのモバイル機器では、イヤホンを接続して楽しむことが暗黙の了解のようになっていたわけだが、こうしたデバイスでは、バスルームで録画した地デジ番組を見たり、家族や仲間と映画やスポーツ番組を大勢で楽しんだりといった、スピーカー再生の利用シーンも想定しなければなるまい。そのときに、よりリッチなサウンド再生ができるかどうかは、不可欠なテーマだ。だからこそ、ARROWS Tabは、どうしてもドルビーデジタルプラスが必要だった。そして、国内メーカー初の搭載デバイスとなったのだ。
ドルビーデジタルプラス対応デバイスは、まだ出てきたばかりで、実際に入手可能な製品も十分には揃いきってはいない。だが、これまでのドルビーモバイルに代替するテクノロジーとしても、各社が注目、コンシューマー向けのデバイスへの搭載を考えているという。きっと、2013年はドルビーデジタルプラスが飛躍的に普及する年になるだろう。モバイルだからといって音の妥協は許されない時代がやってくるということだ。
(Reported by 山田祥平)
ドルビーデジタルプラス 詳細情報
http://www.dolby.com/jp/ja/consumer/technology/dolby-digital-plus.html