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Blu-rayディスクのサウンドフォーマットとして採用されているロスレスサラウンド音声フォーマット、ドルビーTrueHD。スタジオマスターや、サウンドステージのミキシング、コンサート録音とまったく同じクオリティで映画や音楽を体験できるということで、オーディオファンの間での評価は高い。でもドルビーTrueHDの利用はBlu-rayディスクに留まらないことをご存知だろうか? 今年5月からはハイレゾ音楽配信で知られる「e-onkyo music」からドルビーTrueHDによる高音質な音楽配信がスタートし、ディスクメディアから解き放たれ、音楽を最高のクオリティで堪能できる環境も整ってきたのだ。そこで、ここではそもそもドルビーTrueHDとはどのようなもので、どんな背景から生まれてきたのか、またほかのフォーマットとどのような違いがあるのかを見てみよう。
今では当たり前になってきたホームシアターにおけるサラウンド環境。DVDやBlu-rayディスクの作品もドルビーデジタルやドルビーTrueHDなどが広く使われているため、自宅で環境さえ整えればすぐに高品位なサラウンドサウンドが楽しめる。
そのサラウンドサウンドの歴史を紐解くと70年代まで遡る。1975年、テープメディアに4ch分の音を畳み込むというアナログ技術をドルビーが開発し、劇場映画で使われるようになったのがその端緒だ。その後、瞬く間に映画の世界で広がっていったこのサラウンドの技術は、民生用のビデオテープでも使われるようになっていったのだ。それがドルビーサラウンドという技術だ。その後、改良されたドルビープロロジックという技術も80年代に登場した。
しかし90年代に入り、時代はデジタルへと舵を切っていく。92年にはドルビーデジタル5.1chとして初の映画「バットマンリターンズ」が公開。その後、映画館だけでなく家庭へと入っていったのだが、まずは95年にレーザーディスクからスタートしたのだ。アナログ時代のサラウンドとデジタル時代のサラウンドにはひとつ決定的な違いがあった。それはデジタルの場合ディスクリート、つまり各チャンネルが完全に独立し、バラバラに音が出せるようになったという点である。
DVDの普及に伴い、一般のユーザーへも加速度的に広がっていったドルビーデジタルはさらに技術的な進化をして6.1chまで扱えるドルビーデジタルサラウンドEXが登場。映画作品としては99年に「スターウォーズエピソード1」で初めて採用された。またドルビーデジタルというと、国内ではやはりDVDのサラウンド用フォーマットという印象が強いが、アメリカやヨーロッパにおいてはDVDだけでなく、デジタルテレビ放送用としても広まっていった。現在ヨーロッパでは、ドルビーデジタルのオーディオ圧縮効率をさらに高めたドルビーデジタルプラスが使われている。
さて、このように高い圧縮率を実現するドルビーデジタルが普及していく一方で、90年代後半には「より高音質へ」、「ハイエンドなオーディオファンのため」という動きも始まった。その契機となったのが、いまは事実上なくなってしまったDVD-Audioだった。
DVD-AudioはCDの音質を大幅に上回る品質の次世代オーディオディスクとして登場したもので、24bit/192kHz対応、5.1chサラウンドを収録できるという規格のメディアだった。ただし、こうした高音質の音をリニアPCMで収録すると容量的に厳しく、短時間しか収録できないという問題があった。そこで、ドルビーはイギリスのメリディアン社と共同開発で、圧縮しても音質的な劣化がまったくないロスレス音声フォーマットを作り上げたのだ。それがMLP(Meridian Lossless Packing)と呼ばれるものだった。
MLPは最高で24bit/192kHzまでの音を2chのステレオで扱うことができたことからオーディオの世界で高く評価されたが、残念ながらDVD-Audio自体が衰退してしまい、ここでの活躍の場を失った。
その後、このMLPの技術は次世代ディスクとして規格化されたBlu-rayディスクで生かされることになった。24bit/192kHzでは最大5.1ch、24bit/96kHzならば最大7.1chまで扱えるフォーマットへと進化したそれが、ドルビーTrueHDだ。
Blu-rayディスクは最大50GBと大容量を収録できるので、あえて圧縮などしなくてもPCMでいいのでは……とも思えてしまうが、実はBlu-rayにとってドルビーTrueHDが必要な理由が2つある。ひとつは、そうはいっても50GBという容量にも限界があるという点。映画作品も高画質化したことで容量も大きくなってくるし、それをサラウンドでしかも24bit/96kHz、24bit/192kHzといったハイレゾで収録するとなると、容量も膨大になってしまう。さらに多言語対応やボーナスコンテンツ……となると、50GBでも足りなくなってしまうという事情があるのだ。
さらに重要なポイントとしては、転送レートの問題がある。Blu-rayで映像を再生する場合、Blu-rayのメディアからビデオデータとオーディオデータを同時に読み込み、それをリアルタイムに変換して表示させていくわけだが、このデータの転送レートにも限界があり、マルチチャンネルオーディオを非圧縮のデータのままで伝送すると、動画の読み込み等にも悪影響を与えてしまう可能性がある。だからこそ、高音質再生においてドルビーTrueHDの存在が重要な意味を持っているわけである。
ちなみにドルビーTrueHDを再生するためには、当然そのためのデコーダーが必要。その役割を担うのがBlu-rayプレイヤーおよびAVアンプとなるわけだが、こうした製品が各AV機器メーカーから登場しだしたのが2007年。その後、対応製品は着実に増えていき、2012年現在、AVアンプでのドルビーTrueHD搭載率は事実上100%となっている。
このようにBlu-rayにおいてドルビーTrueHDが利用されるようになったことから、ドルビーTrueHDはBlu-rayのための技術と思っている人も少なくないだろう。しかし、ドルビーTrueHD自体はBlu-ray専用に作った技術ではない。前述のとおり、ドルビーデジタルがテレビ放送などに使われていることからも想像できるとおり、今後さまざまな利用方法が考えられるのだ。
そうした中、日本からドルビーTrueHDのまったく新たな利用事例が生まれた。そう、ハイレゾ音楽配信サイトとして定評のあるe-onkyo musicが世界初のドルビーTrueHDによる配信を5月30日からスタートさせたのだ。
スタート時点ではジャズやクラシックを中心に、ポップスなどを含む100タイトル、約1000曲をサラウンドで提供。その後、徐々にタイトル数を増やしてきているのだ。
このe-onkyo musicでの配信は、まずPCを使ってデータをダウンロード購入し、それをUSBメモリなどに保存して、AVアンプに接続することで再生を可能にするというもの。現在のところオンキヨーのAVレシーバー7機種がこれに対応している(2012年10月現在。ファームウェアの更新が必要な機種もあり。機種別フォーマット対応表はこちら)。また、これらのAVレシーバーはLAN接続に対応していることから、NASにダウンロードしたドルビーTrueHDのデータを保存しておけば、ここから再生することも可能になっている。
ちなみに、e-onkyo musicでダウンロードするドルビーTrueHDのデータにはDRM(著作権保護機構)は施されていないので、NASやUSBメモリへの保存においてトラブルになる心配もない。またそのファイルの拡張子は(.mlp)となっており、ここにDVD-Audio時代のMLPの名残があるわけだ。
もっともインターネットを利用した音楽配信において、ロスレスフォーマットはドルビーTrueHDが初めてというわけではない。またロスレスのフォーマットとしても、オープンソースのFLACやAppleロスレス、WindowsMediaAudioロスレスなどさまざまなものが存在している。その中で、ドルビーTrueHDのアドバンテージはどこにあるのだろうか?
ひとつはAVアンプなどに標準搭載されていることであり、確実な再生ができること。不安定になりがちなPCでの再生とは違い、安心で確実な再生ができるのがひとつのメリットだ。さら、他のロスレスフォーマットと決定的に異なるのは、1つのファイル内に6ch(5.1ch)のミックスと2chのミックスの2つを収録できることにある。サラウンドのデータでもステレオで聴きたいというケースは少なくないはず。しかし、システムが自動で2chにミックスするのでは、制作者の意図とは異なる音になってしまう可能性が高い。やはりミュージシャンやプロデューサーなど制作者の意図通りの音を聴くためにはシステムによるミックスではなく、予めプロによるステレオミックスした音を聴きたいところ。そんなとき、ドルビーTrueHDなら切り替えによって、その2chのステレオミックスを再生することが可能になるというわけだ。
一方、制作者側にとっても大きなアドバンテージがある。それは「Dolby Media Producer」というツールが用意されており、これを利用することで効率よくドルビーTrueHDのデータを生成することができるようになっているのだ。しかも、このツールには48kHzのソースを特殊なフィルタを利用しつつアップサンプリングによって96kHzへ高音質変換するという機能も装備している。実際、48kHzのソースを元に作られた96kHzのBlu-ray作品も多数制作されており、高い評価となっているのだ。
このように、さまざまな方面で優位性を誇るドルビーTrueHDは、高音質なフォーマットの中核的存在として広まっていきそうだ。
(Reported by 藤本健)
ドルビーTrueHD 詳細情報
http://www.dolby.com/jp/ja/consumer/technology/home-theater/dolby-truehd.html