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4月でLINE Pay終了 残高を使い切るには?

LINE Payの日本国内でのサービス提供が、4月30日に終了します。現在、各サービスが段階的に閉じられており、トーク上でお金のやり取りができる「送金機能」は既に終了しています。

サービス終了に伴い気になるのが、LINE Payの残高。残高を使い切るにはどのような方法があるのか調べてみました。

銀行口座からのチャージは3月31日まで

LINE Pay各サービスの終了予定時期は以下の通り。今後、3月31日12時に銀行口座チャージ、ローソン・セブン銀行ATMチャージ、セブン銀行ATM出金サービスが終了。4月23日には支払いサービス、4月下旬に銀行振込、出金サービス、履歴閲覧を終了予定としています。

台湾・タイでは5月以降もLINE Payは利用できますが、現地では日本のLINE Payは5月以降使えなくなります。

LINE Pay各サービス終了スケジュール

サービス終了が発表され、残高がそのままになっているという人も多いのではないでしょうか。LINE Pay残高を使い切ったり移行したりするには、いくつか方法がありました。

なお、現在利用できる残高を使い切る方法はいずれも、LINE Payで本人確認が完了している人のみが対象。口座残高からチャージして支払い、銀行口座への振込や出金が主な方法となり、いずれも本人確認が完了していないと利用できないので注意が必要です。

LINE Payの本人確認サービスは1月6日に終了しているので、現時点で完了している人向けの情報となります。

LINE Pay設定画面から本人確認が完了しているか確認できます

1月末には、PayPayへ残高を移行できるようになる詳細が発表される予定。PayPayのアカウントがある人ならそちらを使うのがスムーズですが、PayPayを登録していない、早いうちにLINE Pay残高を0にしておきたいなど、PayPayへ移行予定がなく、LINE Payの本人確認が完了している人は以下の方法を参考にしてみてください。

1.LINE Payで使い切る

4月23日まではバーコード決済などLINE Payでの支払いがそのまま行なえますので、残高が0円になるように店頭で使い切るのが一番シンプルな方法です。

LINE Payの銀行口座チャージは1,000円以上から1円単位でできるので、支払い金額に応じて1円単位でチャージして支払うのもありでしょう。なお、セブン銀行ATMとローソン銀行ATMからのチャージは、1,000円単位でしか行なえないので注意が必要です。

銀行口座の残高からのチャージは1,000円以上から1円単位で可能。LINE Pay支払いは4月23日まで使えますが、口座残高からチャージができるのは3月31日まで

支払いで使い切るといっても、スーパーやコンビニなど店頭で支払う場合に、レジで金額がわかってからチャージして、店員を待たせるということに抵抗がある人もいると思います。

その場合は、LINE Payでオンライン支払いを使うのも方法のひとつ。オンライン支払いで簡単なのはLINEギフトで、ドリンクやアイス、スイーツと交換できるeギフトがあり、誰かに贈るだけでなく自分用に購入することも可能です。

eギフトのラインナップは、スターバックスやミスタードーナツ、一蘭、コンビニのお買い物券などを用意。日常的に使っているお店のお買い物券を購入すれば使い忘れも防げそうです。

LINEギフトはLINE Payのオンライン支払いが簡単にできる。eギフトでは、スターバックスやミスタードーナツ、一蘭、コンビニのお買い物券などを購入可能
自分用の購入もできる。残高に合わせて1円単位でチャージすれば使い切ることが可能

また、LINEでスタバカードを登録している人なら、スタバカードにチャージするのもありでしょう。スタバカードへのチャージも、通常と同じく1,001円以上なら1円単位でチャージできます。

いずれの場合も気をつけたいのがオートチャージ設定。オートチャージをONにしていると、せっかく残高を使い切っても再度チャージされてしまうので、チャージ残高を0円にしたい場合はオートチャージ設定がOFFになっているかあらかじめ確認しておきましょう。

LINEのスタバカードにチャージする際もLINE Payが利用可能

2.出金サービスを利用する

LINE Pay残高を支払いサービス以外で使い切るには、任意の銀行口座へ振り込む方法と、チャージに使用している銀行口座へ出金する方法があります。

いずれもサービス終了は4月下旬予定なので(セブン銀行ATM出金は3月31日まで)、4月23日に終了する支払いサービスで残高を使いきれなかった場合は口座出金する形となります。

ただし、この方法だと手数料が掛かる点は注意が必要。手数料は、銀行振込の場合が1回176円、口座出金の場合が1回220円。

手数料を掛けずに残高を使い切りたいとなると、やはり支払いサービスを利用するのが良さそうです。

銀行振込と出金の利用方法。銀行振込の場合は1回176円、口座出金の場合は1回220円の手数料が掛かります

5月以降も残高が残った場合は?

上記方法いずれも使わずに、4月末のLINE Pay終了を迎えてしまった場合はどうなるのでしょうか。

5月以降、LINE Payサービス終了後の残高に関しては、資金決済法第20条第1項に基づく払戻し、または第61条第5項に基づく為替取引に関し負担する債務の履行が予定されています。払い戻しができるので、残高がそのまま消えてしまうということなはいようです。こちらの詳細は、確定次第に改めて特設サイトで案内されます。

もちろん、PayPay残高への移行サービスも予定されています。PayPay残高への移行は、PayPayの「送る・受け取る」が利用可能になることで実行できます。詳細は1月末頃に特設サイト上で案内予定なので、PayPayへ移行したい人はそちらを待ちましょう。

PayPay残高への移行は1月末頃に案内予定。払い戻し対応も予定しています
西村 夢音