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ドワンゴはなぜ高校・大学を作るのか 東大生出しても「進学校ではない」

新しいオンライン大学「ZEN大学」は2025年4月に開学予定(写真提供:一般社団法人日本財団ドワンゴ学園準備会)

角川ドワンゴ学園は、2016年4月に通信制のN高等学校(N高)を沖縄県うるま市に開校。2021年4月には、茨城県つくば市にもS高等学校(S高)を開校しています。そして2025年4月には、3校目となるR高等学校(R高)の開校も予定されています。高校だけではなく、N高グループを系属校とする、一般社団法人日本財団ドワンゴ学園準備会が設置認可申請中のZEN大学(仮称)も2025年4月の開学を目指しています。

これまで通信制高校・通信制大学のイメージは決してポジティブではありませんでしたが、IT環境の整備・充実によってイメージは変わりつつあります。ドワンゴ学園準備会の代表理事も務める角川ドワンゴ学園の山中伸一理事長に角川ドワンゴ学園が目指す新たな通信制高校像と教育現場におけるオンラインの活用、ZEN大学について話を聞きました。

ドワンゴ学園準備会の代表理事兼角川ドワンゴ学園の山中伸一理事長

N高から東大へ 通信制は“落ちこぼれ”が通う学校ではない

――N高が2016年4月に沖縄県で、S高が2021年4月に茨城県で開校しました。そして2025年4月にR高が群馬県で開校する予定です。そもそもニコニコ動画を運営するドワンゴが、なぜ高校を創設することになったのでしょうか?

山中:当時はニコニコのようなインターネットサービスやゲームといったものは学校や教育にとって敵みたいなモノという風潮が強くありました。保護者や学校の教師たちからは、「そんなものに夢中になっているんじゃない。そんなことをしている時間があるなら、少しでも勉強をしろ!」という感じでネットやゲームは遊びの延長線と見られていました。

以前は、それがマンガやテレビだったわけですが、いずれにしても今の時期にしかやれない大切なことをもっとやるべきだという考え方が主流でした。小中高校生でしかやれないこと、それは大人が押し付けてきた勉強であり、自分が好きでやりたいと思っていたこととは別でした。

そういった考え方をしている保護者や教師たちと敵対するわけではありませんが、従来の学校教育が切り捨ててきた分野と学校で勉強している分野を結びつけられる場をつくれるのではないか? と考えました。これがN高の出発点です。

IT技術の進化によって、誰もがオンライン授業を受けられる環境が整っています。今は中学生でもスマホを持っていますので、家にいながら授業を動画で受けられるようになりましたし、学校側も動画の教材を用意して配信できるようになりました。IT技術の進化によって、教育を受けられる環境、教育を提供する環境も大きく変わったのです。

N高の校舎(写真提供:学校法人角川ドワンゴ学園)

そのように社会が変化しているにも関わらず、既存の学校ではスマホの持ち込みが禁止されています。学校と社会は別だという意見もありますが、学校から一歩外へ出れば、スマホで買い物をしたり電車の時間を調べたりといった具合に、それを前提にした社会システムが成り立っています。むしろ、スマホはあった方がいいという環境です。

学校生活と実社会は陸続きなのですから、学校でIT技術やスマホを使いこなす術を身につけることや教えることは重要です。

今の時代、オンラインで授業を受けることは特別なことではありません。コロナ禍では、密を防ぐために多くの学校でリモート授業が導入されましたし、リモートで働いている人も珍しくなくなってきています。

コロナ禍という有事だからオンラインで授業をしていたわけですが、それは平時でも十分に可能です。そうしたことを踏まえると、学校教育も同じ時間に学校に行って、学校が決めたカリキュラムを同じ教室に集まってみんなでこなす必要はなくなってきています。

オンライン学習の様子(写真提供:学校法人角川ドワンゴ学園)

――これまで通信制高校は何かしらの事情を抱えていて全日制の高校に通えない子が行く高校というネガティブなイメージでした。

山中:高校には全日制と定時制、そしてN高のような通信制があります。一般的な高校のイメージは全日制だと思いますが、これらは昼間に通う学校で、定時制は昼に働き夕方から高校で学びます。

通信制高校は全日制とも定時制とも異なっていまして、そもそも毎日通学する必要はありません。N高が開校した2016年頃は、全国で約18万人の生徒が通信制で学んでいました。

それほど多くの生徒が通信制高校で学んでいても、一般的に通信制のネガティブなイメージで語られることが多かったように思います。だから、通信制高校に通っていますと胸を張って言えるような雰囲気ではありませんでした。

N高はオンラインで授業ができる最先端の学校です。通信制高校という言葉が持っているイメージを変えて学校側は最先端の教育を提供していきますし、生徒も最先端の教育を受けられます。そのような学校の生徒になっているということは、最高の教育環境で学んでいるということです。

N高が開校してから、間もなく10年になります。その間にS高が誕生し、来年にはR高も開校を予定しています。それだけ多くの生徒が通信制高校に通い、そして学んでいるのです。

そしてN高で学び、そこから大学へ進学する生徒は着実に増えています。

例えば、2023年度は東京大学に1名、京都大学に3名、そのほか世間的に難関大学と言われている大学にも多くの卒業生が進学しているほか、海外大学にも多くの合格者を出しています。

進学実績だけで通信制のイメージが変わるわけではありませんが、少なくとも全日制・定時制の高校と比べても遜色がない勉強ができる環境になっています。決して“落ちこぼれ”が通う学校ではありません。

個別に勉強をするだけではなくグループ学習やコミュニティも推進

――N/S高には通学コースがあります。通学コースが開設された経緯を教えてください。

山中:開校初年度はオンラインのネットコースのみでしたが、2年目から東京都代々木と大阪府心斎橋に通学コース用のキャンパスを開設しました。これは保護者や生徒からキャンパスのようなものがあって、通うという形で授業を受けることができないか? という要望から実現したものです。

オンラインの通信制高校ながら、N/S高には通学コースも設けられている(写真提供:学校法人角川ドワンゴ学園)

ネットコースと通学コースでは何が違うのかと言いますと、通学コースは基本的に家で勉強している内容をそのまま教室で勉強するスタイルでした。つまり場所が違うだけで、授業の内容は基本的には同じです。

ただ、せっかく学校に来てほかの生徒もいるのに個別に勉強をしているだけではもったいないと思いまして、外部講師を招いてのプロジェクト型の授業や、コミュニケーション力や思考力を養成する授業を実施していました。これを発展させて、開校3年目からは本格的にプロジェクト型のグループ学習を始めました。

グループ学習は生徒5人とか7人でグループをつくりまして、共通の課題を解決するプロジェクト学習といわれている実践的な勉強をします。

グループ学習における課題の一例としましては、ローソンの商品開発のプロジェクトで新商品を提案するとか、先方からお題をもらって生徒がグループであれこれ話し合って製品デザイン案などを形にしてみるといった授業があります。

N/S高には全国にキャンパスがありますので、そのキャンパスごとで出した答えをオンラインで発表して、最終的に企業側の講評を受けます。こういったグループ学習を3カ月単位で実施しています。

通学コースでこういった授業に取り組んでいますが、同じようなことはオンラインでもできると考え、オンラインでグループ学習を行なうオンライン通学コースというコースも始めました。

オンライン学習の様子(写真提供:学校法人角川ドワンゴ学園)

――IT技術の進化によって、オンライン授業が誰でも受けられる環境になったことは凄いことだと思いますが、勉強以外の面はどうなのでしょうか?

山中:オンライン授業は、ただ画面を見ながら先生の話を聞くだけではありません。IT技術を駆使すれば、きちんと先生とつながりは持てますし、授業を受けている生徒同士がSlackを使ってコミュニティをつくることもできます。

Slackでのコミュニティは先生と生徒だけではなく、部活にも活用されていまして、N/S高ではオンラインによる部活動・同好会活動も盛んです。

部活や同好会はN/S高の高校による壁はありません。N/S高には合わせて3万人の生徒がいるので、必ず同じ趣味を持つ人がいます。若者が少ない田舎にいても、全国に散らばっている高校生と交流を持つことができますので、そういった同好の士を見つけることができます。例えば、ラーメン同好会とかサイゼリヤ同好会といった、ちょっと変わった同好会もありまして、さまざまな同好会が続々と誕生しているのです。

一方、オンラインだけでは勉強のモチベーションを保てないという指摘もあります。N高を開校するにあたり、そういった懸念は出ていました。そうしたことから、リアルで学べる場もたくさん用意しました。そのひとつが、職業体験活動の授業です。例えば、山口県長門市でイカ釣り体験を通じて漁業の事業化を考えるとか、和歌山県の高野山での坐禅体験、山形県でのマタギ体験といったカリキュラムがあります。

こうした職業体験の授業を導入するにあたって、学校側も心配事がなかったわけではありません。例えば、職業体験のカリキュラムは、自治体に協力をしてもらって受け入れ先を探しました。そうした事情から、職業体験は地方都市へ行くことが多くなっています。地方都市だと、生徒から関心をもってもらえないかもしれないという懸念がありました。

しかし、それは杞憂に終わりました。長崎県波佐見町はN高が開校した当初から職業体験の場を提供してもらっています。

波佐見町は陶磁器の生産で有名ですが、実際にN高生が窯業研究所などを回って波佐見焼のデザインを考え、製作体験もしています。また、製作だけではなく、完成品の販売方法や流通ルートを考えることもして、波佐見町の地場産業でもある窯業の振興を考える機会も得ています。

波佐見町とN高の連携は年を経るごとに深まり、2024年には生徒たちがデザインした波佐見焼をニコニコ超会議で販売することになりました。そして、多くの来場者から好評を得て完売しています。

職業体験プログラムで酪農を体験する生徒たち(写真提供:学校法人角川ドワンゴ学園)

――従来の教育現場では、パソコンの前で何かをやっている生徒がいると、そればっかりに熱中して自分だけの世界に入ってしまい、社会とのつながりとかコミュニケーション能力が培われずに教育上よくないと言われてきました。

山中:私はN高の開校時から言ってきましたが、通信制の学校でも他校と同じように友達をつくることができますし、先生と濃密なコミュニケーションを取ることも可能です。さらに、N/S高では職業体験などを通じて年齢や出身を問わず幅広い人と接する機会が増えます。

今、オンライン学習ツールは増え、例えばYouTubeなどの動画共有サイトをうまく活用すれば誰でも自宅で勉強ができるようになっています。

そうしたオンライン学習を否定するものではありませんが、N高との大きな相違点のひとつはN高をつくったドワンゴが公式にニコニコ超会議などを開催していることです。ニコニコ超会議内では、N/S高の文化祭を開催しています。文化祭には生徒本人のみならず保護者、中学校の同級生や高校以外の友達も来場して、盛り上がっています。

N高では2022年に生徒会ができましたので、2024年の超会議は企画の段階から生徒会が関わるようになり、生徒会が「超会議で、こういうことをやりたい」と企業を訪問して企画を説明して回り、運営のための寄付金を集めました。

企業にプレゼンテーションをするために資料を作成したり、どのように寄付金を使うのかといった使途を考えたり、はたまた会計報告書を作成するといった一連の作業も一種の社会体験活動になっていると認識しています。

ニコニコ超会議での文化祭を通じた社会体験は、さらにいろいろな形に進化しながら2025年も継続していくと思います。ただ、こうした社会体験活動は単位になることはありません。あくまでも課外活動です。ですが、今後も社会体験活動を充実させていく方針です。なぜなら、社会体験活動は通信制高校について回るマイナス部分を払拭していく要素と思っているからです。

N/S高、そして2025年度に開校するR高では、実体験の機会をどんどん設けて、生徒たちも積極的に参加して、それがオンラインの高校というイメージをさらに変えていきます。

群馬県に開校を予定しているR高の校舎(写真提供:学校法人角川ドワンゴ学園)

S高・R高開校の理由 授業内容に違いはある?

――R高の話が出ましたが、なぜN高があるのにS高を開校し、2025年度にR高を開校するのでしょうか?

山中:なぜN高があるのにS高をつくったかと言いますと、N高の生徒数の定員が2万人までと定められています。N高はオンライン高校ですので、日本全国から生徒が集まり、2万人を超えそうになりました。そこで受け入れられる人数を増やすために、2つ目の学校を開校しなければならなかったのです。

茨城県に開校したS高の校舎(写真提供:学校法人角川ドワンゴ学園)

そうした経緯から茨城県にS高が開校しますが、S高も上限が2万人です。このままだとS高も2万人の定員を超過してしまうので、3つ目の高校をつくる必要がありました。ただ、N高とS高、そして開校を予定しているR高の授業は共通です。部活や同好会も一緒にやっていますし、体験活動も一緒に参加します。

同じ授業を受け、同じ部活動をしていても、一応は学校に所属している形になっていますので、それぞれN高の生徒とS高の生徒は別の扱いです。また、3年間に1回は本校で学ばなければいけないというスクーリングがありまして、母校愛のようなものは持っていてもらいたいと思います。

スクーリングを導入した理由は、沖縄県にN高を開校した際に、「オンライン学習で全国どこでも学べる環境になっていますが、沖縄にある高校の生徒なのだから一度は沖縄に足を運んでもらいたい」と考えたからです。

同じくS高の生徒は3年間のうち1回は茨城県に、R高も3年間のうち1回は群馬県に行くことになります。

スクーリングで沖縄を訪れて、アクティビティを体験(写真提供:学校法人角川ドワンゴ学園)

――話を伺っていると、N/S高は大学のようなカリキュラムです。

山中:学ぶ上で、本来は高校とか大学という線引きは必要ありません。結局、体験から学ぶことに年齢は関係ありません。研究部という部活がありまして、数学でこれを研究したいとか歴史のここを重点的に研究したいというような生徒が集まっていますが、高校生でも大学院レベルの勉強をしている生徒もいます。

大学受験を考えると、受験と関係ない勉強はしなくていいという話になってしまいがちです。ほかにも、数学だけやっているのではなく、物理もやらなきゃダメだ、英語もやらなきゃダメだとなってしまいます。今の大学はそういう入試制度なので、高校もそういった指導にならざるを得ない部分があります。

とはいえ、高校生だって好きなことを極めたいですし、それに年齢は関係ありません。2025年の開学を目指して設置認可申請中のZEN大学も都道府県や市町村、企業と連携して体験型プログラムやインターンシップのような就業体験の機会を多く設けるようにしたいと考えています。まだZEN大学は開学していませんが、すぐに学生が社会体験を積めるように準備を整えています。

ZEN大学では、pixivとの提携した科目を想定(写真提供:一般社団法人日本財団ドワンゴ学園準備会)

ZEN大学では海外の活動にも注力 オンラインのメリット活かす

――高校から大学へ進学して学ぶカリキュラムが変わることは理解できるのですが、N/S高とZEN大学の違いは何でしょうか?

山中:体験型・連携型プログラムの例を挙げると、参加期間が長くなることがひとつあります。高校では長くても4泊5日のプログラムでした。また、地方へ行って社会体験活動をするには夏休みや春休みといった長期休暇の期間を利用するといった制約が多くありました。

大学生は18歳以上ですから、全員が成人です。そうした社会的な制約が取り払らわれることは大きいと考えています。

例えば、大学生なら現地に2カ月間も滞在して体験型プログラムに参加するといったことができるようになりますし、逆に受け入れ先から1カ月間のプログラムを組みたいという要望が出てくるかもしれません。もしプログラムが気に入ったら、そのまま就職という話になるかもしれません。

また、ZEN大学はオンライン大学ですので全国どこからでも勉強ができます。そのため、地方の社会体験活動に長期間にわたって参加しながら同時に大学で学ぶことも可能です。

今までの通信制大学は、なんらかの理由で大学に行けなかった社会人が通うとか、大学を出て社会人として働いているけど、今はやりたいことが変わっているので学び直したいという再教育のような場との認識が強いと思います。これからは、そういった学びの場であると同時に、高校卒業後の進学先として選択肢に入るような大学にしていくつもりです。

高校は教育課程において学ばなければならない必修科目の比重が大きいのですが、それに比べると大学はカリキュラムの制約が少ないので、本人が望むことでたくさんの学びを得ることができます。

今、ZEN大学は日本財団と連携して海外の活動も力を入れていこうと計画中です。例えば、ウクライナの避難民の方々の支援やカンボジアにおける教育支援など、これまで日本財団が支援してきたプログラムがありますので、それにZEN大学の学生が参加させてもらう形を考えています。

日本にいなくても海外で体験プログラムに参加しながらでも、オンライン大学だから授業を受けることはできます。少人数ゼミのようなリアルタイムで参加する授業も予定していますので、一部の授業は時差を考える必要はありますが、多くの講義はオンデマンド学習を導入しているので問題はありません。授業を受けてわからないところについては、ティーチングアシスタントやアドバイザーにいつでも聞ける手厚いサポート体制を構築する予定です。

――全世界からZEN大学の授業を受けられるということは、海外から学生を受け入れることも視野に入れているのでしょうか?

山中:海外からの学生も受け入れるようにしたいと思いますが、授業は日本語でやることを前提に考えています。そのため、現状は言語の壁がありますので、海外に居住している日本人や日本語を勉強してきた外国人学生が入学することを想定しています。

特にオーストラリアやニュージーランドは日本との時差も小さいですから、学生が海外プログラムでオーストラリアやニュージーランドに滞在しながら授業を受けることも想定しています。

――N高は、「うちは進学校ではありません」と謳っています。その一方で、東大・京大といった有名大学にもたくさん進学していますし、最近は海外の大学に進学している卒業生も多いですね。

山中:N/S高が「進学校ではない」と謳っているのは、生徒がやりたいことを応援している高校なので、進学のために偏差値別でクラス分けをしたりしているわけではないからです。

ただ、生徒が自然に難関大学を目指すようになり、そういった大学に進学したいという要望が出てきているので、それを学校側がサポートしているうちに多くの生徒が、いわゆる難関大学と呼ばれている大学に進学するようになりました。

最近は海外の大学へと進学を希望する生徒も増えています。2023年度は海外の大学に合格した生徒が150名まで増えました(2024年5月31日時点)。これも海外の大学に進学するためのコースをつくったわけでもないですし、カリキュラムなども意識しているわけではありません。

ただ、以前から海外の大学への進学を希望する生徒が多かったので、そのためにはどんな準備をしたら良いのか? どういう勉強をしたらいいのか? それらを学校側がサポートしていくうちにノウハウが蓄積されてきたのかな、と受け止めています。

また、そういった海外の大学に進学したいという目的意識を明確に持った生徒・保護者が増えているのかもしれません。

――6月にサイバー攻撃に起因したシステム障害が起きました。学校運営に支障はありませんか?

山中:ドワンゴへのランサムウェア攻撃に起因した情報漏洩に関連して在校生・卒業生、そして保護者の皆様に大変なご迷惑をおかけしており、お詫びを申し上げる次第です。

N/S高の生徒は、授業を受けるにあたって利用している学習アプリにおいて、ニコニコのアカウントを使ったログインシステムを採用していました。そのため、一時的に利用に支障が生じましたが、そこは早急に対応し、現在では問題なく授業を受けられるようになっています。

また、情報漏洩に関する専用のお問合せ窓口を開設しております。今後は再発防止のため、社外の大手セキュリティ専門企業による助言およびチェックを受けながら、セキュリティ体制の一層の強化徹底を図ってまいります。

小川 裕夫

1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経て、フリーランスに転身。専門分野は、地方自治・都市計画・鉄道など。主な著書に『渋沢栄一と鉄道』(天夢人)、『東京王』(ぶんか社)、『都電跡を歩く』(祥伝社新書)、『封印された東京の謎』(彩図社文庫)など。