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ゲリラ雷雨に備えよう 普段使いの「天気アプリ」

ゲリラ雷雨が増えています。その日の天気予報が晴れでも、夕方頃から急に雷雨予報に変わることが多く、なかなか読めません。ですが、各社の天気予報サービスは年々精度が高まっており、ゲリラ雷雨の発生を細かく予測してくれる機能も多くあります。

雨雲が今どのエリアあたりにあるのか、自分が今いるエリアはいつぐらいにゲリラ雷雨がきそうか、などがわかるのが主な機能ですが、サイトやアプリによって使い勝手は細かく異なります。どのアプリが良いかはユーザーの好みによって分かれると思いますが、今回はImpress Watch編集部スタッフが、天気予報やゲリラ雷雨の備えてどのサービスを使っているかをまとめてみました。

編集部:臼田

ウェザーニュース

普段使いの天気アプリが「ウェザーニュース」。「マイ天気」で1時間ごとの天気の変化がわかりやすく、特に夏は気温の変化も気になるので重宝しています。そのため、ゲリラ豪雨などの急な雨も、基本的にウェザーニュースで確認しています。

ウェザーニュースの「マイ天気」

豪雨時に見るのは「雨雲レーダー」。雲行きが怪しいときや、買い物に出かけたいけど雨が降ってきた場合に「どれくらい待てば止むか」「止まないか」などの目星をつけるのに役立っています。無料版だと1時間後までですが、有料版だと6時間後まで確認できます。普段は無料版で使っていますが、ちょっと気になっていたのでこの記事のために体験版を使ってみました。数時間先までの雨予報がでるので、ゲリラ豪雨シーズンには役立ちそうです。

ウェザーニュースの雨雲レーダー

その他の天気アプリも時々使っていますが、「台風」「豪雨」のときに開きたくなるのは「NERV防災」です。ウェザーニュースなどのアプリでも良いのですが、雨量の表示が禍々しいというか、警戒心を刺激するように感じられます。“備える”気分を高めるという意味で、見たくなるアプリです。

NERV防災の雨雲レーダー

編集部:太田

Yahoo!天気アプリ

スマートフォンアプリの「Yahoo!天気」を使用中。普段はホーム画面に表示させるウィジェットを活用しています。Yahoo!天気のウィジェットで「気温グラフ」を表示させて、24時間先までの気温と天気をチェック。ゲリラ豪雨が予測されている場合、このグラフにも雨の予報が表示されます。また4日後までの天気・気温の予報が表示されるのも便利です。

出かける前には、ゲリラ豪雨の予報が出ていないか、「雨雲レーダー」でチェックします。ショートカットを追加する機能があり、アプリアイコンのようにホーム画面に配置できて(上の画像の「雨雲」アイコン)、ワンタップで雨雲レーダーの画面を呼び出せます。

Yahoo!天気の雨雲レーダーの画面では「◯◯分後に雨がふります/やみます」と“言い切った”表示なので、「出かけるのをやめよう」「傘を持っていこう」などと、こちらも潔く判断できます。スライダーで時刻を動かして雨雲の流れを見られるので、「これからもっとひどくなるな」といった確認もできて便利です。

通知もスライダーを下げると雨雲レーダーの画像が表示され、程度が分かりやすいです。

ちなみに雨雲レーダーもウィジェットで表示できますが、「気温グラフ」と合わせると場所をとるので使っていません。ただ、ゲリラ豪雨の季節は導入してもいいかもしれません。

編集部:加藤

tenki.jpアプリ

1日や数時間先などの長期的な天気は通常の天気予報を見ています。一方、雨雲レーダーは出かける前、特に近所のスーパーに買い物に行くなど短時間の外出や、駅までの移動中に雨に当たらないかを知りたい時に確認します。そのほか、出かける前に雨が降ってきた際に、すぐに止むのか、ずっと降るのか、これから強くもしくは弱くなるのかをチェック。出るのをちょっと待つか、諦めてさっさと出かけるかの判断の参考にもします。

そんな時に使うのが、天気予報アプリ「tenki.jp」の雨雲レーダーです。理由は、表示内容がシンプルで見やすいから。tenki.jpの雨雲レーダーの画面には、天気予報の表示はありませんし、「〇分後に雨が降り出します」「〇時から雨」といったテキストによる情報もありません。雨雲レーダーの表示だけ。これがいいんです。

tenki.jpアプリの雨雲レーダー

他のアプリでは、テキスト情報は見たい地点のすぐ上にフキダシで表示されることが多いですが、これが邪魔。その場所の雨雲の有無を見たいんです。テキスト情報は消すこともできますが、そのワンアクションが面倒ですし、消そうと思ったら中心点が動いてしまったとなればさらにストレス。

tenki.jpの雨雲レーダーは、中心点を動かしたい場合はマップ内を触ることになりますが、基本的には画面左下の「再生」「停止」と、右下の「+」「-」で表示範囲の変更と操作は至ってシンプルで直感的。あとは画面下のバーを左右にスライドして雨雲の動きを早送り、巻き戻ししながら見る程度です。画面上部にもマップ表示などを変更するアイコンや「〇時間後」を表示できる機能がありますが、使ったことがありません。

雨雲レーダーの動きは1時間後まで10分毎で、その後は1時間毎。解像度は30分後まで高解像、40分後から荒くなっていきます。

強い雨を降らせそうな雨雲にもうすぐ飲み込まれるので、家にいる場合は必須の要件でなければ出かけない、会社にいて仕事が終わっていればさっさと駅に向かうという判断になります
30分後、40分後、2時間後の表示比較。数時間後は狭い範囲で見るとざっくり感が否めませんが、もっと広い範囲で見ると参考にしやすい

また、tenki.jpではアプリアイコン長押しから一発で雨雲レーダー画面を表示できるのもポイントです(iPhone使用)。冒頭で述べた通り、雨雲レーダーを見るタイミングと天気予報を見るタイミングは異なるので、余計な画面表示を経由することなくすぐに確認できるのは助かります。長押しショートカットは他の天気アプリでも対応しているものがあります。

アプリアイコン長押しで雨雲レーダー一発表示

ちなみに、天気予報はtenki.jpアプリではなく「ウェザーニュース」アプリの「1時間ごと」で確認することが多いです。この理由も表示のシンプルさで、また天気アイコンが大き目で見やすいと感じています。今日・明日の天気と1時間ごとの天気が同じ画面に表示されるアプリやサービスも多いですが、ウェザーニュースの場合はこの2つは別で用意されていて、結果としてシンプル表示になっています。

ウェザーニュースの天気予報は大きめクッキリ表示で老眼にも優しい

編集部:西村

スマートニュース(雨雲レーダー)

天気予報専門ではないですが、ニュースアプリ「スマートニュース」の天気予報機能が使いやすいです。専門アプリをインストールしなくても、ニュースをチェックするついでに天気も確認できる点が気に入っています。

メインの天気予報は2日後まで1時間毎の予報がわかり、少しスクロールすると雨雲レーダーや台風レーダーという項目が出てきます。

雨雲レーダーは全国の雨雲の動きがわかり、降雨量によって色が変化します。ピンを現在地や目的地に合わせれば「◯時間後に雨が降る」「◯時間後に雨が止む」という情報も確認可能。絶対に当たるというわけではないですが、外出時の傘を持っていくかどうかの判断をするには十分です。

台風レーダーは台風が今どこを通過しているか、進路の予報などもあって便利です。

スマートニュースの雨雲レーダー
日本全国の雨雲状況がわかります
台風レーダー
天気機能のトップでは今日と明日の天気を表示

1時間以内の細かい降雨情報を知りたいときは、1時間後まで10分刻みで降雨情報がわかる「あめふるコール」というアプリを使っています。シンプルなUIで、「晴れ・曇り・小雨・弱い雨・本降りの雨・強い雨」など細かく予報してくれる点が気に入っています。

ゲリラ雷雨が起きそうなときは、上記2つをチェックしていれば大体カバーでき、機能には特に不満もなく満足して使っています。

あめふるコール

編集部:清宮

パソコンで見る派

一人だけスマホアプリがメインではないので恐縮ですが、天気の確認は基本的にパソコン派です。もちろん、外出中はアプリも使いますが、主に天気を確認したい時は、犬の散歩に出かける際の天気確認なので、外出前にパソコンで見ることが多いです。

主に使用しているのはLINEヤフーの「Yahoo!天気・災害」と日本気象協会の「tenki.jp」のWebサイトです。実はこれといってこだわりがあるわけではなく、昔から使っているのでそのまま、という感じです。惰性で使っているという感じですが、これらのWebサイトが必要十分な機能を備えているから、ということでもあります。

Yahoo!天気・災害の雨雲レーダー

短期的な雨の傾向を見たいときは、基本的に「Yahoo!天気・災害」の雨雲レーダーで、出かける先のエリアの天気傾向を確認しています。現地の地名で探すよりも、目的地を地図で確認したほうがわかりやすいですので。さすがに真夏の8月の日中に犬の散歩には行かないですが、早朝や夕方に雨が降らないかどうかの確認には重宝します。雨が降っても散歩はいきますが、雷が発生するかどうかは確認しておきたいところです。

長期の旅行に出かけるときは、1週間以上先の天気を「Yahoo!天気・災害」と「tenki.jp」で確認します。それぞれ予報の傾向がかなり異なるので、判断材料としてはとても面白いです。個人的な感想ですが、Yahoo!天気・災害より「tenki.jp」のほうがより楽観的な予報に感じ、こちらを信じて出かける場合が多いです。そして現地に着くと意外と良い天気だったりしています。感想というか験担ぎのようになってますね。「tenki.jp」は2週間先まで予報してくれるのも助かっています。さすがに精度はそこまで高くはないですが、参考にはなります。

Yahoo!天気・災害の予報
tenki.jpの予報。24日以降の天気はこちらの方が楽観的です

犬の散歩的中のゲリラ豪雨や雷雨のリスクは、まだそれほど暑くない6月や、気温と湿度が下がってきた9月以降などに遭遇することが多いです。休日の日中は、利根川の河川敷などで犬を連れて長時間散歩するため、雷雨は現実的なリスクです。広い河川敷を散歩するので、雷が来たらひとたまりもありません。

こんなところで雷雨にあってしまったら逃げ場がありません

そのため、あらかじめ雷雨になりそうかどうかを自宅で確認し、散歩中にも雲行きが怪しい場合はスマホ版の「Yahoo!天気」で状況を確認しています。現地で雲がどちらへ流れるのかを確認できるのは頼もしいです。

アプリだとその場で雲の流れをみられるのがいいですね
編集部