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真夏の流星イベント「ペルセウス座流星群」が13日にピーク

2020年に石垣島天文台で撮影されたペルセウス座流星群の画像(提供:国立天文台)

三大流星群の一つである「ペルセウス座流星群」が8月13日に極大を迎えます。昨年の極大時間帯は17時頃でしたが、今年は8月12日23時頃から13日未明にかけてが極大となるため観測がしやすそうです。

国立天文台によると、流星群が活発になるのは11日の夜から13日の夜までの3日間です。21時頃から流星が出現し始め、夜半を過ぎて薄明に近づくにつれ、流星の数は多くなっていきます。

予想極大時刻である12日23時頃は、それなりに多めの流星が見られそうですが、流星の放射点がまだ低く、空の暗い場所で観察した場合の流星数は、1時間あたり25個程度と予想されています。最も多く流星が見られるのは、さらに放射点が高くなる13日の夜明け近く(東京では3時台)で、空の暗い場所での流星数は、1時間あたり40個程度が期待できるとのことです。

13日3時頃の放射点(提供:国立天文台)

13日だけでなく、12日と、14日の夜明け近くにも多めに流星を観測できるチャンスがあり、両日とも空の暗い場所なら1時間あたり20個程の流星が観られる可能性があります。また、天体観測は月明かりが少ないほうがよく星を観ることができますが、今回は各夜とも夜半前に月が沈むため、流星群が多くなる時間帯は好条件で観察できそうです。

流星は基本的に放射点を中心に出現しますが、それに限らず空全体のどこに出現するかわかりません。なるべく空の広い範囲を見渡せるよう、レジャーシートを敷いて寝転んだり、リクライニングのできる椅子などで眺めると良いかもしれません。観測時は、目が屋外の暗さに慣れるまでに最低でも15分ほどかかりますので、気長に眺めてみましょう。

関東では厳しい予報 中国・四国・沖縄などでチャンスあり

出典:ウェザーニューズ

ウェザーニューズによると、12日深夜は、西から接近する前線を伴った低気圧の影響で、九州では雲が広がりやすい予報。湿った東風や南東風の影響を受けるため、中部地方の東部を中心とした広範囲、関東、東北太平洋側、北海道の太平洋側中心では観測が難しい予報です。

一方、これらの影響を受けにくい沖縄や中国、四国、近畿、東海西部や北陸西部、東北日本海側、北海道の道北を中心とした地域では、雲があるものの晴れるタイミングもあり、流星を見られるチャンスがあるとのことです。なお、こちらは8月6日時点での予報ですので、今後変化する可能性はあります。

また、ウェザーニューズでは12日の21時からライブ配信も行なう予定です。

編集部