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酷暑は「イオンモール」で過ごす 広がる「イオンモールウォーキング」

酷暑で屋外を長時間歩くのが厳しい中、ショッピングセンターでウォーキングをする人が増えています。健康のために毎日歩きたいけど外が暑すぎる、子供を家の中だけで遊ばせるのは厳しいといった状況などから、広く涼しい店内で食事や飲み物もすぐに手に入るためニーズは高まっているようです。

そんな中、イオンモールは公式的にショッピングセンター内でのウォーキングを推奨する「イオンモールウォーキング」という取り組みを進めています。館内にウォーキングコースを設定し、アプリを使えば歩数によってポイントが当たるくじなども。なぜモール内のウォーキングをイオン自ら勧めるのか、イオンモール広報に聞いてみました。

イオンが推奨する「イオンモールウォーキング」
ウォーキングコース(出典:イオンモールイベントチャンネル)

イオンモールウォーキングは2017年に始まった取り組みで、既に8年目を迎えています。アメリカで根付いている「モールウォーキング」という、ショッピングモールでウォーキングする文化を参考に「イオンモールウォーキング」が始まりました。2024年時点では、全国のイオンモールのうち141モールでウォーキングコースが設置されています。

「イオンモールでは、お客様に足を運んでもらう度に、楽しい体験の場として素敵な思い出を重ねてもらいたく『ハピネスモール』という取り組みを行なっています。その1つの柱であるヘルス分野の取り組みの象徴として、アメリカ発祥のモールウォーキングを参考に、イオンモールウォーキングを全国に広げました。健康づくりを目的に、天候や時間に左右されず、お買い物ついでに敷地内や館内を歩ける環境を整えています」(イオンモール 広報)

ウォーキングコースが設定されている店舗も多く、1モール平均で約1,300m、141モールのコース総距離は約180,000mになるようです。

コース設定にも工夫がされており、「お客様の安全面が確保できるということを前提に、飽きが来ないようにウィンドウショッピング感覚で楽しめたり、気分に合わせて参加できるようにショート・ロングコースとバリエーションを増やすなど、各モール毎で最適なコースづくりを行なっております」と同社広報は話します。

イオンモール春日部のウォーキングコース

イオンモールアプリでは歩数によってクジ引きもでき、モール内を1日1,000歩で1回クジが引け、アタリが出るとWAON POINTが付与されます。定期的にウォーキングレッスンも開催し、イオンモールが日々の健康増進の場となる取り組みに力を入れているようです。

実際に館内でウォーキングをされている人からはどのような反応があるのでしょうか。

「様々な世代の方が参加しており、快適に安心して歩くことができる、健康にも良い、ウィンドウショッピングもできて楽しいなどのお言葉を多くいただいております。また、イオンモールアプリ内に、日々の歩数データや消費カロリーの管理、ユーザーの歩数ランキングなど、館内でも、イオンモール以外でも利用可能なウォーキング機能を搭載し、より気軽に楽しく運動していただけるサービスを提供しています。歩くだけでポイントが当たるクジもあり、ポイ活もかねて、お得に楽しみながら実施されている方も多くいらっしゃいます」(同社広報)

アプリではイオンモール内を1日1,000歩で1回引けるクジを用意。モール以外では8,000歩でクジ1枚、5枚集めるとクジが引ける

ウォーキング以外にも同社では「イオンモールでクールシェア」として、家の冷房を消してイオンモールで涼しく過ごしてもらうライフスタイルも提案しています。

夏祭りやミニ花火、ウォーターパークといったイベントを実施する店舗のほか、イオンモール東久留米では学生向けに自習室も設置しています(8月25日まで)。

環境省が推進する熱中症特別警戒アラート発表時の指定暑熱避難施設「クーリングシェルター」にも96施設が登録されており、地域と連携したクールシェアの取り組みも数多くあります。

今年の夏も全国的に暑く、観測史上最も暑くなった昨年に匹敵する暑さとなると言われています。少しの外出や家の中にいても熱中症になる可能性があるため、クールシェアなどの取り組みをうまく利用して、過酷な夏を乗り切りましょう。

イオンモールでクールシェア
各店舗の取り組み一例(出典:イオンモール)
学生向けに自習室を設置する店舗も(出典:イオンモール東久留米)
西村 夢音