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炊飯器の内釜でスマホ破損。マウス操作に助けられる

新年早々スマホを破損し、マウスに助けられました

キッチンで炊飯器の内釜を落とし、スマホが壊れました。夕飯を作ろうとスマホをキッチンに置いたままお米を研ごうと内釜を持っていたら、手をすべらせスマホの上に落とした、という状況です。

そのときはスマホの上に落としたことに気付いておらず、真っ先に内釜を心配。割れておらず安堵していたのですが、スマホを操作しようとしたところ異変に気が付きます。下部のベゼルあたりに塩の塊を落としたような白い跡があり、ロックを解除しようとしたところ画面の下部が映りません。

一瞬事態が読み込めなかったのですが、さっきの内釜じゃん……と気が付き落ち込みます。破損レベル的にこのまま使えるものではなく、新年早々(1月3日)大慌て。

気がついたらベゼル左部分に破損した跡が
画面をオンにすると下部1/3が映りません
落とした内釜。タイガーの土鍋IH炊飯ジャー「炊きたて JKM-G550型」で、表面6層コート仕上げの本土鍋です。製品ページには、「大きな熱量を受け止められるぶ厚い本土鍋」と記されており、かなり強固な模様

入っていてよかった「ケータイ補償サービス」

破損したスマホは、ドコモで契約しているGalaxy S22 Ultra。破損に気付いたのが17時半頃で、子供もいるのですぐにドコモショップに駆け込むのは非現実的。そもそもこの破損レベルは修理に出したら戻ってくるまでに1週間は掛かりそうだと思い、まずは契約しているドコモのケータイ補償サービスを使うことを検討しました。

ケータイ補償サービスは、スマホの契約時にオプションとして加入できるサービスで、スマホの紛失・故障などの際に申し込むことで同じ機種を約2日以内に届けてくれるというもの。

交換機は完全な新品ではなくリフレッシュ品が届きます。破損したスマホは、交換機が届いてから10日以内にドコモに返送しますが、返送用封筒も同封されているので簡単に返送可能です。

ケータイ補償サービスの補償例。契約している機種や時期によって、サービス内容は細かく異なりますが、あらゆるスマホトラブルを補償してくれます

パソコンからドコモのお客様サポートにアクセスし、ケータイ補償サービスの申し込みをしてみると、交換機の手配予定日が翌日になっていたので迷わずこちらを利用することにしました。

筆者が使っているGalaxy S22 Ultraは2022年発売のモデル。ドコモショップでケータイ補償サービスを申し込むことも考えましたが、1年以上前のモデルなので店舗に交換機の在庫はなさそうと判断し、オンラインでの申し込みが一番早く交換機が届くと判断しました。また、オンラインでの申込だと料金も10%オフになります。

交換機の手配料金は10,890円で、ケータイ補償サービスは月々750円支払っています。修理に出したらこれよりは安いと思いますが、代替機にデータを移し、さらに修理から戻ってきたスマホにデータを移行するのは面倒。だったら1日で交換機が届き、そのまま使い続けられるケータイ補償サービスのが良いと思い選んだ次第です。

交換機の手配料金は10,890円。このほかケータイ補償サービスには月々750円支払っています

ケータイ補償サービスの申し込みが完了したのが17時45分。交換機が届いたのは翌日の10時20分、16時間程での到着で驚きました。

以前も同サービスを使ったことがあり、そのときは交換機の発送の連絡があったのですが、今回はその連絡がなく、予定では1月4日到着だったけど5日になるのかな? と思っている間に交換機が届きました。早い。

発送連絡があった方が予定が立てやすくて良いのですが、三が日に申し込んで翌日に届けてくれたのだからこれ以上は望みません。

1月3日の夕方に申込み、配送希望日時は1月4日の午前中を選択できました
希望通り1月4日に到着。10時20分に届きました

画面の半分が見えないのでデータ引き継ぎに迷う

交換機はあっという間に届きましたが、問題はデータの引き継ぎです。ディスプレイが破損しており画面下部が見えない状態で、画面も半分くらいは反応しません。アプリのアイコンをタップしても反応するものとしないものがあり焦りました。

できればLINEのアカウントとモバイルSuicaのデータは引き継ぎたい。どうしたらいいものか……と困っていたところに思いついたのがマウス操作です。以前家電 Watchでスマホの故障にマウス操作という記事を読んだことがあり、マウスでスマホを操作できることはなんとなく知っていました。

我が家には仕事用の無線マウスがあり、普段はBluetoothレシーバーをパソコンに接続して利用しています。ですがGalaxyのUSB規格はType-C、Bluetoothレシーバーの端子はType-A。このBluetoothレシーバーをスマホに挿すことはできるのか……???

………………できる!!!!! USB Type-C to Aの変換アダプタがうちにはある!!!!!!!!! 以前なにかのきっかけで買ったものの使わずじまいだった変換アダプタの存在を思い出し、さっそくスマホに接続。Type-Cオスをスマホに挿し、Type-AメスにBluetoothレシーバーを差し込むと、スマホの画面にカーソルが出現しました。できたーーー!

なにかのきっかけで買ったものの使っていなかったUSB Type-C to Aの変換アダプタ
Type-Cオスをスマホに挿し、Type-AメスにBluetoothレシーバーを差し込みます
カーソルが現れ、マウス操作ができました。感動

マウスでスマホを操作できるとは聞いていましたが、実際に操作するのは初めて。なんともいえない感動があります。なんとかスマホを操作できるようになりましたが下から1/3が映らないので、モバイルSuicaのアカウントの引き継ぎなどでは「次へ」や「確定」ボタンが見えないというトラップにハマりました。

見えない部分は勘で操作しようかと思いましたがなかなか難しかったので、Suicaの引き継ぎはパソコンで公式サイトの手順を見て「このへんに確定ボタンがあるぞ……」と確認しながら操作してなんとか引き継ぎができました。

モバイルSuicaの引き継ぎをします。下部1/3は見えません
機種変更の通常画面。破損したスマホでは下部の「おサイフケータイアプリを起動」が見えず、勘で操作するのは難しそうだったので公式サイトの手順を見てなんとかアカウント移行ができました

この話を編集部でしていたところ、「スマホの画面をモニターに映し出すか、Windowsにリンクでパソコンから操作する方法もあったのでは?」という意見も出ました。確かに……!

今回はマウス操作で乗り切りましたが、Windowsにリンク機能は元々使っていたので、試しに途中までやってみたところこちらでも良さそうでした。ただし、パソコンでスマホアプリを起動するときは、スマホ側で許可の操作をする必要があります。どっちみち、マウスでスマホを操作できるようにしておくのがおすすめです。

新年早々スマホトラブルに遭い焦りましたが、結果として半日ほどでデータ移行も終えて解決。万が一に備えてマウスでスマホを操作できるよう、変換アダプタは持っておくべきだなと心の底から思いました。あとは炊飯器の内釜をスマホ上に落とすとスマホが負けるということも勉強になりました。みなさんもお気をつけください。

パソコンから「Windowsにリンク」を使ってスマホのモバイルSuicaアプリを開いてみました。こちらでもできそう
ケータイ補償サービスを使ったので、破損したスマホは10日以内に送ります
西村 夢音