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大晦日の終夜運転を実施しない鉄道も 首都圏・関西の年越し運行
2023年12月29日 08:20
コロナ禍以降、以前は大晦日から元旦にかけての終夜運転を実施していた路線でも、実施しなくなるケースが増えました。新型コロナウイルス感染症が5類移行となった今年も引き続き、鉄道各社の対応に差があります。東京メトロや小田急、京急など、終夜運転を実施しない鉄道会社もあるので注意しましょう。
JR東日本、京王電鉄、京成電鉄など
東京メトロ、都営地下鉄、京急、東急電鉄、小田急電鉄、東武鉄道、西武鉄道、相鉄など
首都圏で終夜運転を実施しない鉄道会社
首都圏で終夜運転を実施しないのは、東京メトロ、都営地下鉄、京急、東急電鉄、小田急電鉄、東武鉄道、西武鉄道、相鉄です。
このうち京急、東急は終夜運転は行なわないものの、終電後の深夜運行や、初詣・初日の出に出かける人に向けた臨時運行を実施します。また、小田急と東武は終電後の深夜運行は実施しませんが、小田急は1月1日早朝の臨時列車の運転、東武は年始期間中の臨時ダイヤを実施します。
京急は、横須賀 ヴェルニー公園(汐入駅 徒歩5分)で実施される「よこすかカウントダウン2024」へのアクセス向上を図り、大晦日に臨時列車を運行し終電の繰り下げを実施します。
そのほか、川崎大師へ参詣、参拝客に向け、1月1日から8日まで大師線の臨時ダイヤを実施し、通常時よりも増発します。
東急は、東横線と田園都市線において、通常の終電後に渋谷始発の臨時列車各1本を運行します。ともに各駅停車で渋谷の発車時刻は1時25分。東横線が横浜行き、田園都市線が中央林間行きです。
東急 年末年始期間の運転および大みそかの臨時列車運転について
小田急は、1月1日の早朝に、新宿4時50分発 片瀬江ノ島行と、片瀬江ノ島7時32分発 新宿行きの特急ロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス」を運行します。一般列車においても臨時列車の運転と一部列車の運転区間の延長や時刻の変更を実施します。
東武は1月1日から3日まで、西新井大師への参拝者のアクセス向上に向け、大師線(西新井~大師前)を増発します。西新井駅10時31分発~16時02分発まで、通常10分の運転間隔が約8分~10分間隔になります。
東京メトロ、都営地下鉄、西武、相鉄は終電の繰下げや臨時列車運行なども実施せず、土曜日・休日ダイヤとなります。
JR東・京王・京成は終夜運転実施
JR東日本は、山手線、京浜東北・根岸線、中央線快速電車、中央・総武線各駅停車、横須賀線、青梅線、総武本線・成田線の7路線で終夜運転を実施します。山手線は約15分間隔、横須賀線は約80分間隔、青梅線は立川発下りと御岳発上りが各2本、総武本線・成田線が千葉発下りと成田発上りが各2本など、運行間隔には差がありますので注意しましょう。
終夜運転については、デジタルJR時刻表およびJR東日本アプリ等の経路検索に反映されています。
京王は、京王線新宿~高尾山口駅間で、各駅停車を約60分間隔で終夜運転を実施します。また、新宿~高尾山口駅間で臨時座席指定列車「京王ライナー迎春号」を、新宿1時発と2時50分発の2本運行します。井の頭線、相模原線、競馬場線、動物園線、新線新宿~笹塚駅間、京王線北野~京王八王子駅間では終夜運転を行ないません。
京成は、京成上野~京成成田間と押上~京成金町間において、普通列車の終夜運転を約20~50分間隔で実施します。いずれの区間も運転本数は上下各9本です。また、成田山新勝寺への初詣列車として、座席指定の「シティライナー(成田山開運号)」を運行します。22時40分京成上野発・京成成田行きと、3時京成成田発・京成上野行きの上下各1本です。そのほか1月1日から3日までの日中時間帯の金町線を増発して柴又駅発着列車を増やすなど、臨時ダイヤで運行します。
関西では近鉄・京阪が終夜運転、JR西・南海が延長運転
関西圏で終夜運転を実施する主な鉄道会社は近鉄と京阪です。近鉄の終夜運転ならびに深夜運行(2時台最終など)の対象は、奈良線、京都・橿原・天理線、大阪線、名古屋・鈴鹿線、南大阪線、生駒線、道明寺・御所線、信貴線・西信貴ケーブルです。京阪は京阪線、石清水八幡宮参道ケーブルです。
そのほかJR西日本が3時頃まで、南海が南海線で上下線それぞれ2時20分発を最終とした延長運転を実施します。
阪神、阪急、Osaka Metroは終夜運転を行ないません。
このように、路線によって終夜運転が実施されないケースがありますので、大晦日から元旦にかけてお出かけの際には、利用する鉄道会社の情報をチェックした上で計画を立てましょう。