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部屋干しが多い時期に欲しい、機能充実の除湿機・送風機
2023年6月8日 08:20
梅雨の時期はもちろん、これから迎える夏もジメッと多湿で不快指数は増す一方。ベタベタとした湿気をなくしてお部屋を快適にするためにも、除湿機は欠かせないアイテムです。長雨に加えて夏はゲリラ豪雨もあるため、洗濯物の部屋干しでも活躍してくれるはず。そこで今回は、ビックカメラ有楽町店の生活家電アドバイザー・青木唯さんに、梅雨から夏に向けておすすめの除湿機を紹介してもらいました。
「除湿機には、コンプレッサー式、デシカント式、ハイブリッド式と3種類の除湿方式があります。なかでも梅雨の時期に活躍してくれるのは、お部屋の温度が高いほど除湿効果を発揮してくれるコンプレッサー式です。また、パワーを求めるなら除湿効果が高く、ガンガン湿気を吸い込んでくれるデシカント式もおすすめ。除湿機には衣類乾燥機能や強力除湿、省エネ機能など、モデルによって盛り込まれている機能が異なるので、どこを重視するかでおすすめする機種も変わってきます」
ここではお客様のニーズが多い、衣類乾燥機能が付いているもの、パワフルに除湿できるものを中心におすすめ商品を紹介してもらいました。最近は電気料金の値上げが止まらないので、気になる商品があったら節電モデルかどうかもチェックしてみましょう。
部屋干し対策用の衣類乾燥機能付きはタイプもいろいろ
除湿機の購入理由として多く聞かれるのは、洗濯物の部屋干し対策だと青木さん。季節に関わらず、住宅の環境的に洗濯物を外に干せない人は部屋干しが前提となるため、生乾き臭を抑えるために衣類乾燥機能を重視されるお客様も多いそうです。
そんなお客様へのおすすめ商品としてまず紹介してくれたのは、プラズマクラスターでおなじみのシャープの商品。衣類乾燥除湿機「CV-R180」は部屋干しのイヤな生乾き臭を抑制するだけでなく、1時間あたりの電気代はおよそ11円という省エネ設計のモデルです。
「衣類を乾燥させながらプラズマクラスターイオンを放出するので、部屋干しをしていてもお部屋を常に清潔で快適な状態にしてくれます。除湿が強力な上に上下左右と広範囲に風を送れるので、大量の衣類もしっかり乾燥できます」
サイズは約359×248×665mm(幅×奥行×高さ)。4輪キャスター付きで移動も楽にできますよ。
家電がひとつ増えるだけで場所をとってしまうため設置スペースを気にする人も多く、「コンパクトなモデルを」というリクエストもよくあるそう。そんな方には三菱電機の衣類乾燥除湿機「サラリ」がおすすめ。独自のセンサー機能で洗濯物を効率的に乾かしてくれます。
「三菱電機のモデルはどれも除湿能力が高いため人気があります。なかでも『MJ-M120VX』はエアコンにも搭載されているムーブアイというセンサー付きで、乾きが甘いところを狙ってしっかり乾かしてくれるのが特長です。三菱のセンサーはとても優秀なので、必要なところに的確に送風。乾いた衣類には送風しないのでムダがなく、電気代の節約にもなります」
サイズは360×210×534mm(幅×奥行×高さ)。大急ぎで1枚を速乾できる「ズバッと乾燥モード」が搭載されているのも便利です。
コンパクトさで勝負するなら、パナソニックの衣類乾燥除湿機も負けていません。
「こちらはデシカント式のパワフルモデルで、洋服の真下から風を当てられるように低めに設計されているのが特長です。洋服は筒状なので、中に風が入ることで服が広がり乾きやすくなります。ナノイーXで衣類を脱臭・除菌してくれますし、自動停止機能やエコモードなど電気代を抑える機能も充実しています」
サイズは436×177×335mm(幅×奥行×高さ)。大きなものを置きたくない、一人暮らしの家にもよさそうですね。
アイリスオーヤマからはサーキュレーター付きのモデルもリリースされています。これからの季節はサーキュレーターがあるとエアコン効率も上がって便利だと青木さん。
「除湿機×サーキュレーターのダブルパワーで効率的に洗濯物を乾かすことができるモデルです。サーキュレーターは首が自動で左右に動いて広い範囲に風を届けてくれるので、洗濯物が多くても安心。サーキュレーターも除湿機も単独運転ができるので、お部屋の状況によって使い分けることもできます」
サイズは289×247×657mm(幅×奥行×高さ)。ちょっと背が高いですが、一台で何役もこなしてくれることを考えれば許容範囲でしょう。
パワフルモデルでしっかり除湿。お部屋全体を快適空間に
とにかく湿気がイヤで、部屋の隅々まで除湿したい、という方は除湿能力の高いパワフルモデルを選びましょう。
なかでも青木さんのおすすめは、三菱電機「サラリ Pro」の上位モデル。
「インバーター制御によって1日に24.5Lもの除湿パワーと省エネを両立させた一台です。湿度に応じてパワーを自動でコントロールするため節電が可能。さらに空気清浄機とまではいきませんが、空気をきれいにするトリプルバリアフィルターを搭載しています。タンクの水位目盛は前面にあるので、水捨てのタイミングが一目でわかるのもポイントです」
サイズは410×299×630mm(幅×奥行×高さ)。タンクにたまった水は見えないようにしているメーカーもありますが、使う立場からすると便利だし、「もうこんなに溜まったのか」と除湿効果が目に見えてわかるのもいいですよね。
続いても同じ三菱電機の「サラリ Pro」シリーズ。他の除湿機ではなかなか見られない「下向き除湿」ができる個性派モデルです。
「普通は上から風が出るスタイルですが下向きにも風を出すことができ、乾いた風をいろいろな方向に送ることができます。雨の日に靴が濡れてしまった時などは新聞紙などを敷いて風が当たるところに靴を置いておけば速く乾いてとても便利。梅雨時は一度濡れると乾きにくいので活躍する機会は多いと思いますよ」
サイズは372×281×594mm(幅×奥行×高さ)。このモデルもトリプルバリアフィルター搭載で、7畳のお部屋も約19分ですばやく除湿するハイパワー。下向きだからカーペットや床面もしっかり除湿できます。
続いては、除湿能力の高い製品をお求めやすい価格で出しているシロカ。デシカント式では最高クラスとなる1日7.6Lの除湿量で、広いリビングでも使うことができます。
「シロカは多くの家電を出していますが、どれもシンプルなデザインでお部屋の雰囲気を損なわないのが魅力です。この除湿機もすっきりとしたデザインで、どんな部屋に置いても馴染んでくれます。横から見てもスタイリッシュなところもいいですね」
サイズは357×212×553mm(幅×奥行×高さ)。除湿1Lあたりの電気代は約2.6円という省エネ設計も見逃せないところです。
サーキュレーターをプラスして効率的に除湿しよう
お部屋の空気を撹拌して湿った空気を循環させると効果的に除湿ができるので、サーキュレーターの併用がおすすめだと青木さん。とくに部屋干しの洗濯物のまわりには湿った空気が溜まりがちなので、スピーディーに乾かしたい時にも一役買ってくれます。
なかでも便利なのが、オリジナルベーシックのWafree(ワフリー)。声で操作ができる機能を搭載し、衣類乾燥モードを選ぶこともできます。
「話しかけるだけで操作ができるので、手が離せない時にも便利です。リモコンも付いていますが、リモコンはよく行方不明になりますよね。探す手間なく操作できるのは想像以上に楽なものです。“ワフリー、聞いて”と言うと音声認識モードが起動し、“はい、なんですか?”と答えるので、さらに“風量最大”と言うと首振りになり風量マックスの衣類乾燥モードになります」
サイズは280×280×540~680mm(幅×奥行×高さ)。面倒な初期設定なども不要で、特定のワードを言うだけで操作ができるのもうれしいところ。寝る直前まで使っていても、ベッドの中から声をかけるだけで電源オフにできるなど、他にも便利に使えるシーンはたくさんありそうです。
サーキュレーターの売り場では「お手入れがしやすいモデルは?」と聞かれることが多いそう。そんな方におすすめしているのがヤマゼンの「洗えるサーキュレーター」です。
「サーキュレーターはお掃除しにくいものが多く、工具を使って外さなければならないものもあります。でもこの機種は工具不要で簡単に分解できるので、お掃除もラクラク。消費電力が少なくて済むDCモーター搭載で、上下左右の首振りや5段階の風量調節が可能と、機能性も十分です」
サイズは226×210×315mm(幅×奥行×高さ)。工具なしで前面ガード、背面ガード、羽根の取り外しが可能。常にきれいな風を出せるので、部屋干しの洗濯物も気持ちよく乾かせます。
ふとんのジメジメをなくせば睡眠も快適に
部屋干しの話とはちょっと外れますが、湿度が高くなるとふとんも湿気を吸ってしまい、不快に感じることがありますよね。そんな方はふとん乾燥機を使ってみてはいかがでしょう。
「天日で干さないとふとんのジメジメはなかなか取れないものですが、特に都心のマンションなどでは洗濯物以上にふとんを外に干すのはハードルが高いもの。でもふとん乾燥機を使えばすぐにふんわりと軽くなり、眠りも快適になります。なかでもアイリスオーヤマの『カラリエ』シリーズは価格もパワーもバリエーションが豊富で、お客様に合ったモデルを選ぶことができる人気商品。ホースを延ばしてすぐに使える手軽さも魅力です」
暑くなると睡眠の質が落ちる人も多くなるので、湿気で寝苦しくなる前に購入するのがおすすめですよ!
なお、価格は5月25日時点のビックカメラ.comのもの(一部5月16日時点の店頭価格)です。