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マイナポイント第2弾、今回も「au PAY」で申請した
2022年7月7日 09:00
6月30日、マイナポイント第2弾がスタートしました。マイナンバーカードを既に持っている人もこれから取得する人も、15,000円~2万円相当の電子マネーやポイントをもらう事ができます。申請の手間、マイナンバーカードそのものの利便性など、もろもろを天秤にかけても、かなり破格のキャンペーンといって良いでしょう。今回は「au PAY」で実際にマイナポイントを貰うまでの流れについてご説明します。
au PAY残高1.5万円分が最短即日チャージ。抽選で1000円も
マイナポイントは2020年9月に正式スタートし、以後なんやかんやありながらも2022年1月からは「第2弾」というかたちで継続しています。その第2弾の中でも、6月30日になって新たに特典が増えました。マイナンバーカードを健康保険証として利用するための事前手続きを済ませると7,500円、国からの給付金を受け取るための銀行口座を登録すると7,500円、合計15,000円分の電子マネーやポイントが貰えます。なお、キャッシュレス決済サービスの利用額に応じて最大5,000円分が貰える制度も継続されています。
貰える電子マネーないしポイントは、マイナポイント制度に参画する決済事業者のサービスから選べます(『マイナポイント』のポイントカードなどは存在しません)。例えば関東圏でJRの電車によく乗る方ならSuica、楽天市場で買い物しまくる人なら楽天ペイといった具合に、好みに応じて選択するといいでしょう。決済事業者の一覧はマイナポイントのウェブサイトで確認できます。
筆者が選んだのは、冒頭にも書きましたがau PAYです。もともとau携帯電話を契約していますし、マイナポイント第1弾の申請もau PAYでした。またau PAYでは、マイナポイント第2弾の申込者から抽選で10万名に1,000円分の残高をプレゼントするキャンペーンも実施しているので、ちょっとお得かも……という皮算用もあります。1,000円とはいえ10万名ならまぁまぁの確率で当たるのでは?!
au PAYでの申請を検討している人向けのアドバイスとして、まず実際に進呈されるのは「au PAY残高」であって、Pontaポイントではありません。決済用にチャージする残高がズバリ増えます。よって銀行口座への出金も可能。PayPayでは「PayPayポイント」、d払いだと「dポイント」なので、意外と大きな違いかもしれません。
また、マイナポイントの進呈タイミングは、最速で申請の翌日とのこと。筆者は意地悪にも7月3日の夜23時頃に申請して「本当に翌日くれるの~? グフフ」と、薄笑いを浮かべながら待ちましたが、確かに翌日の7月4日の夕方16時21分頃に残高が増えていました。
申請は「au PAY」アプリが簡単。公金口座登録は「マイナポータル」から
さて、ここからは実際の手続きです。マイナンバーカードそのものを入手しておくのは大前提として、今回はマイナンバーカード読み取りに対応した私物スマートフォン(Galaxy S22)から申請しました。
このスマホには、普段からQRコード決済用にau PAYのアプリをインストール済み。そして、このau PAYアプリからマイナポイントが申請できるようになっています。普段使い慣れたアプリがあればOK……という訳です。これに加えて、「マイナポータル」「マイナポイント」の両アプリが必要なので、やはりインストールしておきます。
au PAYアプリを使わず、「マイナポイント」アプリで申請を行なうことはできます。しかし、そのためには入力項目などが若干増えるため、au PAYのように専用の申込み手段が用意されているなら、積極的に利用した方が無難です。
さて、すべての申請手続きがau PAYアプリだけで完結するのが理想的でしょうが、現実はそこまで完璧ではありません。特に「公金受取口座」の登録は、au PAYアプリだけではどうしても行なうことができません。「マイナポータル」アプリから別途申請してください。
なお、マイナポイントの申請後にも公金受取口座の登録はできますが、ポイント付与までの期間を最短にしたいなら、早めに済ませておくべきでしょう。
au PAYアプリのメイン画面からマイナポイント関連メニューに進んだら、あとは画面の案内に従っていきましょう。
au PAYアプリでは便宜上、マイナポイントで実施される施策について、マイナンバーカード新規取得者に最大5,000円分の残高を進呈する「施策1」、保険証利用登録に対する7,500円分の残高を「施策2」、公金受取口座登録に対する7,500円分の残高を「施策3」と呼称しています。
筆者はマイナポイント第1弾の時代に施策1を申し込み済みですので、施策2・施策3だけを申請します。そのため、幾つかの手順(今回は省略しますがマイキーIDの新規発行、保険証利用登録の確認など)はスキップされている可能性があるのでご注意ください。
また今回の申請に際して初めて知りましたが、その仕組み上、施策2・施策3の適用を受けるにあたって、施策1を必ず申し込む必要があります。「マイナポイントのうち公金受取のポイントだけ欲しい」という方はそうそういないと思いますが、こちらも念のためご注意を。
利用規約などに同意していくと、マイナンバーカードをスマートフォンにかざして読み込ませる場面があります。マイナンバーカードで設定してある4桁の暗証番号(利用者証明用パスワード)を入力すると、画面には具体的にどのようにマイナンバーカードをかざせばいいか図示されるのがグッドでした。というのも、マイナンバーカードの読み取りはカードをかざす位置・範囲が機種によってかなり異なるから。つまずきやすい部分ですので、おかしいなと思ったらヘルプ記事を探してください。
この認証が終われば、あとはもう簡単。適用したいキャンペーンをチェックボックスで選択し、追加でさらに各種規約に同意していくと「お申し込みありがとうございました」の画面が出て手続き終了です。所要時間は20分ほど。本稿執筆用にスクリーンショットを保存しながらでの話ですので、実際にはもっと短くて済むでしょう。
戸惑ったのは、申し込み直後、本当に手続きが完了したかを確認する手段が少ない事でした。au PAYアプリでは、申請日時を表示する欄などもあるのですが、申請直後はそこも空欄。また確認した限り、SMSや電子メールで「申込完了」が通知されることはありませんでした。
翌日になってau PAYのマイナポイント申込画面を見てみると、今度はしっかりと空欄が埋まっており、手続きステータスを確認できました。このあたりのタイムラグは正直ちょっと気になります。ただ「すぐには画面に反映されない」と意識しておくだけでも、心の余裕は違ってくるはず。また筆者のケースでは「23時に手続き、翌日16時にポイント反映」でしたので、参考にしてみてください。
申請は想像以上に楽チン。じぶん銀行連携で現金化も
通常の場合、au PAYでは残高チャージ(入金)されると通知メールが届きます。ただ筆者の場合は、この通知メールを手動でオフにしていたため、ポイント進呈に気付くのが少々遅くなってしまいました。手続きが完了したか少しでも早く確認したい方は、設定を見直しておくとよいでしょう。
そしてもう1つ、au PAYとauじぶん銀行の銀行口座を連携させている場合、au PAY残高を適宜自動で銀行口座へ払い出す「自動払い出し」をオンにしておけば、手数料無料でマイナポイントを現金化できます(手動払い出しは有料)。「だから何なんだ」という方もおいででしょうが、友達からプレゼントをもらう時、それが図書カードか、Amazonギフト券か、現金かで、同じ15,000円分でも意味が違うはず。本当に自由にマイナポイントを使いたい方なら、au PAYを優先するのも一興かと。
という訳で、マイナポイント第2弾(の施策2と施策3)は手続きしてから実際のポイント進呈までの間隔が短く、au PAYアプリのおかげで手続きも簡単でした。マイナンバーカードをすでに持っている方なら、手続きをしないのは非常にもったいないですし、マイナンバーカードを作るか迷っているという方にも良いきっかけになると思います。
これは筆者の持論ですが、運転免許証を持っていない方にはとにかくマイナンバーカードの取得をオススメします。発行手数料はかかりませんし、身分証明書としてはパスポートや保険証よりも明らかに便利です。また、近年増加している個人事業主の方にとっても、年に1度の確定申告の際にマイナンバーカードがあると重宝します。このあたりのバランスを考え、マイナンバーカードを取得するか今一度検討してはいかがでしょうか?