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ビジネスバッグのトレンドは? 定番から最新アイテムまで
2022年2月24日 08:00
もうすぐ新生活が始まるシーズンがやってきます。新たに社会人になる人は買い揃えるべきものがたくさんありますよね。ビジネスバッグもそのひとつです。すでに社会人の人も新年度に向けてバッグを買い替えれば、新鮮な気持ちで新たなシーズンを迎えられるでしょう。そこで今回はビジネスバッグのラインナップが豊富な東急ハンズ新宿店のバッグ担当・金子澪奈さんに、最近のトレンドやおすすめ商品、選びのポイントなどについて話を聞きました。
「ここ数年はビジネスでもリュックを使う方が増えていて、メーカーもビジネスで使えるリュックを数多くリリースしています。そのため、売り場もリュックの割合がかなり多くなっていますね。また、テレワークが増えたことで重くて分厚い会社支給のPCを持ち運ぶ機会が増えたため、PC専用のバッグとしてブリーフケースをお求めになるお客様も増えました。荷物とPCをひとまとめにリュックに入れると重くて体の負担になるし、他のモノが入らなくなることもある。そんな理由から購入される方が多いようです」
ビジネスバッグの売場を見るとタイプ、サイズ、デザインともに実に多様で、何を買ったらいいのか悩んでしまいそうです。自分に合ったバッグを選ぶには、どのようなポイントをチェックすればいいのでしょうか。
「ずばり、ポイントは素材、価格、機能の3つです。素材に関していえば、丈夫なものは生地の性質上重くなってしまったり、撥水加工で水に強いものはコーティング部分が劣化しやすかったりと、それぞれにメリットとデメリットがあります。ですから何を重視するのかを明確にしておくと選びやすくなります。あとは、予算はどのくらいか、さらにPCの保護性能、ポケットの位置や数、体への負担を軽減できるものなど機能もさまざまなので、どのような機能が欲しいかわかっていれば、自分に合ったものを絞り込めると思いますよ」
人気メーカーの売れ筋モデルは独自の工夫が満載
たくさんあるビジネスバッグの中でも、金子さんが注目するおすすめのビジネスバッグを聞いてみました。まずご紹介いただいたのは、「迷ったらコレ!」というくらいド定番で人気の高いエースの「ガジェタブル」です。
「電車内での『前持ちリュック』スタイルを確立したモデルで、スマートボディなのに収納力は抜群。PC収納はもちろん、充実したポケットで想像以上の収納力を備えます。さらに取り外しができるチェストベルトが付いていたり、体の前に回した時も小物が出し入れしやすいファスナーポケットを装備したりと、細かなこだわりがあちこちに見られるのも魅力です。見た目はすっきりシンプルなのに欲しい機能が満載で、人気の高さも頷けます」
サイズは容量13Lのモデルで280×390×100mm(幅×高さ×奥行)、価格は22,000円。ガジェタブルはサイズ違いを取りそろえるほか、素材違いのモデルが毎年リリースされているので、きっと欲しいものが見つかるはずです。
マンハッタンパッセージの「“ウェルオーガナイズド”シティバックパック,プラス2.1(#3316)」もエースと同じくスクエア型。カチッとしたフォルムはビジネスシーンでもきちんとした印象を与えてくれます。
「重さが約695gと非常に軽く、強力に水を弾く特殊加工が施されているため高い撥水性を誇ります。その耐水性は一般的なナイロン生地の10倍というから頼もしいですよね。軽量樹脂フレームが内蔵されているので型崩れしにくい上、リュックで一番壊れやすいショルダーの付け根の部分は強い糸を使って何度も縫い込んでいるため、とても丈夫で長く使うことができます」
サイズは280×380×145mm(幅×高さ×奥行)。価格は26,400円。雨の日でも濡れるのを気にせず使えるのはうれしいかぎりです。
表生地に機能的な素材を使った黒リュック
サンフランシスコ発のブランド、エアー(Aer)の「フライトパック2」は仕事以外に旅行などにも使える多用途のリュックです。
「コーデュラバリスティックナイロンを使っているため生地がとても丈夫で、手持ち、リュック、ショルダーと3WAYで使うことができます。表には最低限のポケットしか付いていませんが、中にはポケットがたくさんあるのでゴチャゴチャしがちな小物もきれいに収納。バッグの上面にあるトップポケットはよく使うものを入れておくのに便利です」
サイズは305×460×130mm(幅×高さ×奥行)。価格は28,600円。
東急ハンズ新宿店では高級感あふれるレザー素材のリュックも揃えています。P.I.Dの撥水レザーリュック「Ecrire(エクリール) PAZ102」は見た目が上品なので、カジュアルなリュックに抵抗がある人も使いやすそうです。
「レザーは水に弱いものですが、このバッグは撥水性のある牛革を使っているので雨の日も安心です。革ですが本体はさほど重くありませんし、背面はメッシュ構造で蒸れにくくなっているので使い勝手も良好。背面右側にもメインルームに通じるファスナーがあるので、背負っている状態でもアクセスしやすい設計になっています」
サイズは270×430×120mm(幅×高さ×奥行)。価格は24,200円。
ハンズ別注モデルや信頼の日本製バッグにも注目
次に紹介してもらったのは、東急ハンズでしか手に入らない別注モデルです。モバイルデバイスをしっかり保護する機能的なバッグで知られるインケースの「シティコンパクトバックパック」に付加価値をプラスしました。
「ノートPCを包み込むようにクッションを配置した360°プロテクション構造を採用し、あらゆる衝撃に対応する人気のバッグに2つのアレンジを施しました。ひとつは表生地に傷つきにくい素材『1680Dポリエステル』を採用し、リュックそのものの美しさをキープしたこと。もうひとつはサイドにマグネット仕様のドリンクポケットを付けたこと。使っていない時は本体にピタッとくっつきスマートなフォルムを崩さないのがこだわりです」
サイズは330×460×130mm(幅×高さ×奥行)。価格は17,200円。
「マスターピースの『Progress 2WAYバッグ』はナイロン素材で約730gと軽く、シンプルなデザインは仕事でもオフでも使えると好評です。革の部分がデザインのアクセントになっていて、革とナイロンのコンビネーションがオシャレ。価格は少し高めですが、日本製で縫製もしっかりしていて値段に見合ったつくりになっています」
サイズは270×410×95mm(幅×高さ×奥行)。価格は30,800円。
荷物が多い人は収納上手な大容量リュックが最適
テレワークが増えたことで、仕事道具を丸ごと持ち運べる大容量リュックを求める方も増えたと語る金子さん。そんなお客様にはどのようなモデルをすすめているのでしょうか。
「バリスティックスピリットの『AGSリュック(BS-4957)』がおすすめです。AGSとは、リュックの背中部分がサスペンションのようになっていて、重い荷物でも背中が引っ張られずに肩や腰への負担を軽減できる機能です。私も実際に3kgほどのおもりを入れて背負ってみましたが、想像以上に楽でした。メイン収納がスーツケースのように大きく、ポケット類も充実しているので短期間の出張でも活躍してくれます」
サイズは310×460×150mm(幅×高さ×奥行)。価格は15,400円。
「バーマスの『Freelancer マルチパックL』も大容量です。3層構造になっているためパソコン、書類、小物と分けてたっぷり収納できるのが便利なところ。これならノートPCが多少重くても荷物を1つにまとめることができます。エコバックにもなるポケッタブルトートが付属しているので、会社帰りに買い物をしてもレジ袋を買わずに済みますよ」
サイズは310×480×150mm(幅×高さ×奥行)。価格は19,800円。
ブリーフケースは長く使える定番モデルが人気
冒頭で最近需要が増えていると話していたブリーフケース。売れ筋は流行り廃りがない定番モデルだと金子さんは話します。
「吉田カバンのPORTERは根強い人気がありますね。なかでもロングセラーモデル『クリップ 2WAYブリーフケース』はファスナーを開いて容量を拡張できるので、荷物が増えても安心です。荷物が少ない時はスリムな状態で持ち歩けるのも人気の理由でしょう。収納も豊富で機能性が高いので、初めてのビジネスバッグにもおすすめです」
サイズは410×290×60〜120mm(幅×高さ×奥行)。価格は20,350円。
「タケオキクチの『ナビ(ビジネスバッグ A4)』は幅広い年齢層に支持されている印象です。しっかりと自立して型崩れがしにくく、A4ファイルなどの書類やペットボトルもらくらく収納できます。細々した物も整理がしやすく、中の仕切りも取り外し可能なので荷物に応じてアレンジできるのも魅力です」
サイズは400×290×100mm(幅×高さ×奥行)。価格は20,900円。
毎日使うものなので妥協せずに選んで欲しい
ビジネスバッグにはノートPCやタブレットを入れる人も多いので、バッグに入れる機材のサイズは知っておくことが大切です。さらに持ち歩く荷物の内容や重さ、大きさは人それぞれに異なるので、それが欲しいバッグにしっかり納まるかもどうかもチェックする必要があります。
「ビジネスバッグの購入を検討されている方は、いつも持ち歩いている荷物を持って売場に来てください。自分に合ったバッグを見つけるには、実際に荷物を入れて、持ったり背負ったりしてみるのが一番です。当店では売場のバッグにご自身の荷物を入れてみることもできますので、使い勝手をイメージしやすいと思います」
最後に、ビジネスバッグを購入する際に心掛けておきたいことを金子さんに聞いてみました。
「決して安い買い物ではないので、実際に見て、手に取って決めてもらうのがベストです。店頭に来て選んでいただき、わからないことがあれば気軽にスタッフに声をかけていただければと思います。ビジネスバッグは毎日使うものですから妥協せず、いろいろ見比べた上で本当に自分が納得いくものを選んでくださいね」
なお、記事内の価格は取材時点の税込価格です。