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足元ヒーターでテレワーク時の足の冷えを解消。人気アイテムは?
2021年12月10日 08:15
テレワークが普及した今、自宅で仕事をしている人も多いと思います。デスクでもリビングでも、冬場に悩まされるのは足元の冷え。暖房を入れていても足元の冷えはどうにもなりません。寒さで仕事に集中できなくなる前に、足元を集中的に温める暖房器具を検討してはいかがでしょう。そこで今回は、暖房器具の品揃えが豊富なビックカメラ有楽町店、家電コーナー担当の土屋彰範さんに、おすすめのアイテムを紹介してもらいました。
「今年は昨年以上に足元を狙って温めるスポット暖房が人気で、『自宅で足が冷えるから』という理由でご購入されるお客様がかなり多くいらっしゃいます。スポット暖房のタイプは大きく4タイプに分かれます。温風が出るセラミックファンヒーター、昔からある電気ストーブ、熱を持ったパネルがじんわりと足元を温めるデスクヒーター、小型の電気カーペットのようなマット型。それぞれに特徴があるので、設置場所や使用時の環境、安全性やコストなどを考慮してお選びください」
一番人気はパワーのあるセラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは種類もサイズも多種多様で、商品の幅広さや、以前も使ったことがあるという信頼感から選ぶ人が多くいるそうです。
「スポット暖房の代表格といえばセラミックファンヒーターで、まずはこのタイプのおすすめを聞かれることが多いですね。机の下に置くことができるサイズ感のものも品揃えが豊富です。多いのはどちらかといえば、コンパクトさよりも値段と性能を重視される方です」
なかでも土屋さんのおすすめは、お客様のニーズも多い、しっかり温めるパワフルな商品です。
「ビックオリジナルのシィー・ネット『セラミックファンヒーター』は5,470円とお手頃価格なのに1,250Wとパワフルで、強弱2段階の切り換えが可能です。人感センサー搭載で、デスクから離れれば自動的にオフ。節電に繋がるところも購入のポイントになっています。シィー・ネットからはほぼ同サイズのタイマー付きモデルも発売されていますよ」
「ダイニチ工業の『電気セラミックファンヒーター Dainichi Plus EF-1200F』もパワフルな1,200Wですが、仕事中でも音が気にならない静音設計。さらにルーパーが動いて風の向きを変えられるのも便利です。吹出口がふさがれて内部が高温になった時に自動停止するなど、高い安全性能もポイントです」
同等のパワーでもビックオリジナルは機能をそぎ落とした簡潔モデル。一方、シィー・ネットやダイニチは技術を詰め込んだ多機能モデル。機能のあるなしがバリエーションになっているので、自分に必要な機能は何かを考えた上で選ぶのがよさそうです。
移動が楽な小型モデルはお部屋以外の場所でも使える
「セラミックファンヒーターはサイズとパワーが比例するため、パワーが欲しい場合はある程度の大きさのものを選ぶのがおすすめです。小さいものは足元以外にも、デスクの上に置いてマウスやキーボードの操作をする手が冷たくなった時に使うこともできます。また、移動しやすいのでデスクまわりに限らずトイレや浴室で足元を温めたい時にも使えますよ」
小型モデルもバリエーション豊富に取り揃えていました。サイズのほか、デザインで選んでも良さそうです。
ハイパワーで人気の高いセラミックファンヒーターですが、こんなお客様には不向きだと土屋さん。
「最初に説明した4つのタイプの中で一番電気代がかかるのはセラミックファンヒーターです。また、風を常に出し続けるので、乾燥する時期はどうしてもホコリが舞ってしまいます。デスク下などはホコリもたまりやすいですから、ホコリが気になる、なるべくコストをかけたくない、という方は別のタイプを選ぶのが得策です」
温まる範囲が広く上半身もカバーする電気ストーブ
最初はセラミックファンヒーターを購入しようと思っていても、「そこまでのパワーは必要ない」「風が出ない方がいい」といった理由で電気ストーブを購入するお客様も多くいるようです。
「そのほか乾燥が気になる方も電気ストーブがおすすめです。単純に温まる範囲が広いので、スポットで足元を温めるだけでなく離して使えば上半身の冷えもカバーできます。デスクまわりで使うなら、背の低いモデルがおすすめです」
そう言って紹介してくれたのが、シィー・ネットの電気ストーブ2モデルです。
「また、省スペースで置くことができるスリムなタワー型なら、デスク下ではなく背中側に置いて全身をじんわり温めることができます」
電気ストーブは昔からあるため誰でも一度は使ったことがある馴染みやすさ、そして手頃な価格も選びのポイントになっています。ただし他の暖房器具と比べて高温になる部分に触れてしまいやすく、火災の危険性も。燃えやすいものを近くに置かないように注意しましょう。
パネル式デスクヒーターって本当に足が温かくなるの?
パネル式のデスクヒーターは、イスに座っている状態で足の前と左右にパネルを立てて使うもの。直接触れるわけではなく温風も出ていないため、初めて使う人にとってはどのくらい効果があるのか気になるところです。
「たしかに『パネル自体はどれだけ温まるの?』といった質問はよく聞かれますね。そのため当店ではデスクヒーターを体感できるコーナーを設けています。足元をじんわりあっためるためのものなので、風通しがいい場所では効果を感じられないかもしれません」
デスクヒーターは各メーカーから発売されていますが、形も性能もあまり差がないように思えます。そんな中でも土屋さんのイチ押しはパナソニックの商品。選ぶにあたって重要なポイントがあるそうです。
「こういった商品は、いかにしっかりつくられているかが重要です。パナソニックのデスクヒーターは構造的にもしっかりしているので、うっかり蹴飛ばしてしまっても安心。2段階の温度調整もできます」
デスク下は、暖房機器と体をあまり離すことができない、非常に狭い空間です。デスクヒーターは電力が弱いので遠く離して使うと効果は弱いですが、安全性が高いのでデスク下で使うにはもってこいの商品。満足する温かさかどうか不安に思う方は、ぜひビックカメラの体感コーナーでお確かめください。
足元に置いて、敷いて、かけて温めるのもアリ!
足元だけを温めるなら、小さいサイズのホットマットもおすすめです。実際、一番冷えるのは足先ですから効果的に温めることができる、ともいえます。
「ホットマットはホットカーペットを小さくしたような商品で、デスク下だけでなくリビングのソファ下でも使うことができます。シィー・ネットの『ホットマット』は電気代の目安が1時間1円と低コストですし、パナソニックの『ミニカーペット』は防水、防菌・防カビと機能的。膝掛けと一緒に使うと、暖かな空気が逃げないため下半身が温まりますよ」
マットの代わりにお手軽価格の電気あんかを使うのもアリ。デスク下に置いておけば足を乗せるだけで足元を温めることができますし、就寝時はお布団に入れて使うこともできます。
デスクまわりにはプリンターやハードディスクなどの周辺機器が多く、コンセント口が埋まっていることもありますよね。そんな時はUSBから電源を取ることができる暖房器具を使うのも一案です。
「スパイスの『もふもふマカロン』は小さい座布団のようなカイロで、足元に置いたり、お尻に敷いたり、抱いたりして体の一部を温めることができます。ただし、USB電源からとれる電力はごくわずかでパワーも小さくなりますから、補助的に使うのがいいかもしれません」
サーキュレーターの併用で、足元に暖気が!
部屋全体を温める暖房器具と併用してサーキュレーターを使うのも、足元を温める方法のひとつだと土屋さんは提案します。
「きっと多くの方が体感していると思いますが、エアコンや石油ファンヒーターなどお部屋全体を温める暖房器具を使っていると、上の方ばかりが温まって下の方が温まらないものです。それは物理的に冷たい空気の方が重いから。サーキュレーターを使って冷たい空気を持ち上げることがで、足元が温かくなります。さらに効率よくお部屋を温めるため節電にもなりますよ」
足元を温める方法はさまざまで、工夫次第でいろいろなアイテムを応用することができます。しかし確実に、しっかりと足を温めるならそれ相応の暖房器具が必要です。ビックカメラ 有楽町店では体の一部を温めるスポット暖房だけでも種類豊富に取り揃えています。実際に商品を見て選びたいという方は、お店に行ってスタッフにアドバイスをもらいながら生活や環境に合った足元暖房を選んでくださいね。
なお、価格は11月30日の取材時点のものです。