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カードに今必要なもの。12年ぶりに刷新した「JCB ORIGINAL SERIES」
2021年12月8日 13:35
JCBは、クレジットカード「JCB ORIGINAL SERIES」を12年ぶりにリニューアルし、12月8日から発行開始した。「JCBのタッチ決済」を標準搭載したほか、シンプルな券面デザインやカード情報を裏面に集約するなど最新トレンドを取り込んだカードとなっている。JCBを代表するカードといえる「JCB ORIGINAL SERIES」のリニューアルの狙いを聞いた。
シンプルに和テイスト。新券面に秘めた狙い
JCB ORIGINAL SERIESは、JCBを代表するカードといえるプロパーカード。「自社ブランドの1丁目1番地。JCBのカード発行の思いをダイレクトに伝える商品です」(同社)という位置づけ。今回は、JCB一般カード、JCBゴールドカード、JCBプラチナカードと、招待制のJCBザ・クラス、JCBゴールドザ・プレミアなど、ハイステータスなカードも用意している。
12年ぶりのリニューアルとなったが、「12年という年月に特別なこだわりはないのですが、タッチ決済・非接触ニーズの高まりや、カード番号が目立たない、シンプルなデザインがいい、といった声が増えていました。そうした声に対応したのが新しいカードです」という。
デザイン面では「シンプル」というニーズが近年高まっているという。新たなカードでは、「安全・安心を第一としたサービス」を表現するため漢数字の「一」をモチーフとしたデザインを採用し、「シンプルな中に、我々JCBの“ありかた”をイメージしました。(JCBが)日本発ということで、リニューアルにあたって、『和』を基調にしたデザイン提案が多かったのですが、和テイストとシンプルで幅広い年代に持っていただけるもの、JCBの考え方を示せるものということで、今のデザインに行き着きました」という。
さらに、凹凸のないフラットな券面とし、ブランドロゴには初めて虹色箔を採用。向きや光によってJCBロゴの見え方が変わる点も新カードの特徴となっている。
また、ゴールド、ゴールドザ・プレミア、プラチナ、ザ・クラスでは、側面もカラー化し、密度感と高級感のあるデザインにしている。シンプルになったことに対する反応もよく、特にシンプルな中でも重厚でステータス感あるイメージの「ザ・クラス」が好評という。
JCBのタッチ決済に対応
最近のカードのトレンドとも言えるのが、カード情報の裏面への集約やタッチ決済対応。今回のJCB ORIGINAL SERIESでも、JCBのタッチ決済(NFC TypeA/B)を全面採用した。
非接触決済対応は、リニューアルで重視したポイントの一つという。少額決済を中心にニーズが高まっているほか、すべてのカードでタッチ決済(NFC)に対応した。
なお、JCBでは以前はカードのタッチ決済について「JCBコンタクトレス」の名称を使っていたが、今後のプロモーション活動などでは「JCBのタッチ決済」とする。カードだけでなくモバイルでも使えることや、名称の浸透度も高いことから、一般のユーザー向けには「JCBのタッチ決済」という名称を推進していく。
なお、JCBは、非接触決済のインフラとして「QUICPay」も展開している、国内では広く普及しているQUICPayも、継続して推進していく。一方、JCBタッチ決済は海外で普及が進む方式であることや国内でも浸透し始めてことから同様に強化していく。「使い勝手に大きな差はないので、選んでいただける状況を作り、ニーズにしっかり対応していく」としいう。
JCB ORIGINAL SERIES新カード発行に合わせて、JCBのタッチ決済を使ったキャンペーンなども予定。タッチの「普段使い」をアピールしていく。
なお、JCB ORIGINAL SERIESではカードの付帯サービスなどは、従来と大きな変更はないとのこと。JCB ORIGINAL SERIESのターゲット層は、「ゴールドやプラチナを中心に30代~50代へリーチしていきたい」としている。
12月8日からJCB ORIGINAL SERIESの発行を開始。また、「新デザインでタッチ決済!20%キャッシュバックキャンペーン」など多数のキャンペーンも展開する。