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【買い物相談】ノートパソコン風に使えるおすすめキーボードは?
2021年6月25日 08:20
パソコンやスマホ、家電などがほしい。でも、どういう基準でなにを選べばいいか、わからないということが多いハズ。自分の生活スタイルや仕事環境にあった製品はどれ? を専門家に聞いてみましょう。
相談内容:ノートパソコンと組み合わせる良さそうなキーボードを教えて
10年以上ノートパソコンを使ってきたけど、リモートワークが中心になったので、自宅にPCディスプレイ環境も用意した。ただ、一般的なキーボードを買ったらノートパソコンとのフィーリングの違いに戸惑い中。ノートPCユーザーでも、違和感がなさそうなおすすめのキーボードを教えてほしい。
・製品:キーボード
・予算:1万円ぐらい(長く使えるものであれば、3万円ぐらいだしてもよい)
・デスクのサイズは120×90cm。奥行きは余裕あり
・ノートPCからディスプレイに出力して仕事をする
・PCはSurface Laptop 3(Dockあり)
・キータッチは、軽くて浅いのほうがいい(ノートPC風)
・どちらかというとワイヤレス
・ある程度格好いいのがいい(光らないほうがいい)
・テンキーにはこだわりなし
・Surfaceとキー配列等が違いすぎるのは嫌だ
・日本語
回答(編集部:太田)
提案1:レノボ ThinkPad トラックポイント キーボード II 日本語
価格:15,980円(直販:クーポン適用前)
URL
ノートPCのキーボード部分を取り出してキーボードにしたかのような、ThinkPadの薄型キーボード。キーの仕様やタッチもThinkPadに準拠し、薄型キーボードとして優秀です。トラックポイントが付いているのでマウスも不要で、なにかと重宝する仕様です。この「II」になった最新モデルはファンクションキーが4つずつグループになったデスクトップキーボードのしきたりを踏襲、F4やF5などを目で探しやすくなっています。
逆にこのファンクションキーの仕様がどうでもいいなら、半額ぐらいになっている前モデルの流通在庫を検討するのもアリでしょう。ただ個人的には、前モデルのBluetooth版でハズレを2回も引いたので、有線接続モデルをオススメします。
提案2:東プレ REALFORCE TKL S / R2TLS-JP4-BK
実売価格:28,310円(ヨドバシカメラ/10%ポイント)
URL
ノートPCのからの移行ということでテンキーレスモデルです。東プレのキーボードは個人的にオフィスで単一の製品(Realforce 101)を16年間使いましたが、ヘタるどころか快調そのものでした。信頼性と耐久性という意味ではこれ以上は望めないと思います。
メカニカルキーボードでは当たり前となっている、円筒の内側のように向こう側が持ち上がるステップスカルプチャーは手首に無駄な力が入らずラクですし、静電容量無接点方式のキースイッチは本当にスムースで軽快なので、キータッチが軽いノートPCからの移行でも(キーストロークは深くなりますが)比較的違和感は少ないと思います。
厚さ1.5cm程度のパームレストを用意して、手首の置く位置を底上げてしてやると、手首が寝て快適さがぐっとアップします。パームレストは手のひらの汗で汚れるのが当たり前なので、硬くてもいいので掃除しやすいものをオススメします。
静音タイプは家族のいる家庭に適していますが、ビデオ会議でマイクがタイピング音を拾いにくくなるので、テレワークにも向いています。
黒いキートップは表面の摩耗でテカリが出てくると目立ちがちなので、そういう使用感が気になるなら、ややクラシックですが比較的使用感が目立ちにくいホワイトバージョンを選択するのも手です。
キー荷重45gは、メカニカルキーとしては軽いほうですが、ノートPCと比較すると少し重めかもしれません。あと3,000円ほど予算を追加すると、キー荷重が全30gで、スイッチのオン位置を浅めにも設定できるAPC機能を搭載したモデル(R2TLSA-JP3-BK)も選べます。このモデルはキートップの印字が同系色の黒なので見た目はさらに引き締まった雰囲気です。
東プレの修理サポートを使ったこともありますが、臨機応変に対応してもらえて良いイメージが残っています。リアルフォースは普通に使えば10年は余裕で持つと思われますし、最も欲しい仕様のモデルを選んでほしいですね。
回答(編集部:清宮)
ロジクール「KX800 MX KEYS」
直販価格:15,950円
URL
ノートPC風の薄型、ワイヤレスときたら一番オススメなのが、ロジクールの「KX800 MX KEYS」です。Amazonでの価格は14,500円で、高品質かつ使い勝手抜群なキーボードです。
筆者も1年ほど前に同じような目的で製品を探していて、たどり着いたのが本製品になります。特徴は、ノートPCライクな薄型で、無駄が無いスッキリとしたデザイン。ワイヤレスでバックライト付き、そして「重い」というところです。
薄型でノートPCのキーボードライクな見た目で、外付けのキーボードとしては余計な部分が少なく、テンキー付きのフルキーボードながら意外とコンパクトです。カーソルキーもしっかり独立して配置してあり、一般的なフルキーキーボードと遜色ありません。ノートPCのキーボードはスペースの都合で独自配列になりがちですが、このキーボードなら安心です。
キーピッチも程よく広く、キートップの薄さはいかにも「ノートPC」的なデザインです。キーを押した感触(ストローク)もノートPCのように「浅め」の「軽め」です。フルサイズのストロークが深いキーボードが好みな人には「浅い」のはマイナスポイントですが、筆者を含め、ノートPC的なタッチのキーボードが好みならまず違和感がありません。また、キー入力時の静音性もポイントで、入力時の音が非常に静かなのも好感が持てます。
また、キーボード自体の重量は810gあります。薄い見た目に反して「重い」のです。しかし、この重さのおかげで、机の上に安定して置くことができ、しっかりと入力ができます。軽くするなら軽くできたはずですが、本製品ではわざわざメタルプレートを内蔵して安定感を重視しています。この重量とゴム足のおかげで、ちょっと押したくらいでは動きません。ちょっと大げさですが、まるで机に固定してあるように使えます。モバイル用途には向かないですが、机に据え置きで使うという目的なら何も問題はありません。
ワイヤレス機能は付属のUSBレシーバーかBluetoothで利用できます。どちらで接続しても、最大3つのPCやタブレットに接続でき、ボタン一つで即座に切替えられます。切替え用のボタンは3つあり、それぞれのボタンごとにノートPCやデスクトップPC、タブレットなどを設定できます。
バックライトは要らない、ということなので、これは余計な機能になってしまいますが、オフにして使えばバッテリは最長で5カ月ほど保ちますので、充電の煩わしさはあまりないと思います。充電は、コネクタの上下関係なく挿して使えるUSB-Cで行なえるのも地味に助かるところです。
ロジクール「G913 TKL」
実売価格:30,250円
URL
省スペースなキーボードなら、ロジクールの「G913 TKL」がオススメです。TKLは「テンキーレス」という意味です。Amazonでの購入価格は27,500円になります。
同社のゲーミングキーボード「G913」の派生モデルで、テンキーを省いて省スペース化したモデルです。G913には、ゲーム用のショートカットキーを設定できる「Gキー」が左端に一列配置されているのですが、これも省かれています。そのため非常に省スペースなモデルになりました。
テンキーが無いため幅が短く省スペースなのが最大の特徴です。幅はKX800 MX KEYSの430.2mmに対して368mmです。机の上で作業をする際、邪魔になりません。仕事でテンキーを使いたい、という場合は選択肢になりませんが、必須では無いというのなら、より机の上を広く使えます。
テンキーを省くことで省スペース化しているので、キーピッチは一般的なキーボードと遜色ありません。キートップは薄型で、大型のゲーミングノートPCのキーボードなどに近い見た目です。軽めの力で入力でき、薄いキートップが好きなら違和感なく入力できます。ただ、意外とキーストロークはあり、押下した感触は「深め」です。
3万円近い高級キーボードというだけあって、キーの種類を3種類から選べるのも特徴です。押下時にしっかりとしたクリック音がする「GLクリッキー」、確かなフィードバックを特徴とする「GLタクタイル」、スムーズなキーストロークを特徴とする「GLリニア」から選べますが、筆者は最もクリック音が小さい「GLリニア」を使っています。
偶然かどうか分かりませんが、重量はKX800 MX KEYSと同じ810gです。持ち歩きには向きませんが、デスク据え置き用途なら安定して使うことができます。
ちなみにゲーミングキーボードですので、派手に光らせることができますが、バックライトをオフにした状態なら最大で1,100時間使うことができます。
ワイヤレス機能は、ゲーミングキーボードとしてキー入力の反応速度に拘った「LIGHTSPEEDワイヤレス」とBluetoothで接続できます。仕事で使うならBluetoothで接続しても特に困ることはありません。
サイズだけならこれよりもさらに切り詰めたモデルはありますが、ワイヤレスかつ薄型となると、あまり比較対象はありません。とにかく省スペースを追求したい場合はこちらもオススメです。