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iPhone 12 miniを買った。Suicaを引っ越した
2020年11月19日 08:20
「iPhone 12 mini」を買いました! iPhone 8 Plusからの買い替えです。iPhone機種変更時の引っ越しは最近簡単になっていますが、LINEとSuicaには注意が必要です。中でもSuicaは日常的に使う上に、「お金」ですので正しく引っ越したいところです。そこで今回は、実際に操作したことを振り返って紹介したいと思います。
モバイルSuica(Apple PayのSuica)は、交通機関の利用から買物まで幅広く、ほぼ毎日使っている人も多いのではないでしょうか。機種変更後、すぐに利用できるようにしたいという意味では、LINEと並んで最上位クラスに挙げられるのではないかと思います。LINEの引っ越しに関しては、別の記事で紹介していますので、こちらを参考にしてください。
また重要性という観点から、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」についても、iPhone 12 miniに改めてインストールしたので、この記事の最後に紹介します。
さて本題の「Suica引っ越し」に入る前に、iPhone 12 mini購入までのいきさつを紹介します。筆者のiPhone歴は「3G」からはじまり、「4S」「5S」、その後はiPad miniを使いつつ、Androidに浮気したりして「8 Plus」に至っています。
丸3年以上使っているけど、Suicaで“ピッ”ってできるし、バッテリーもまだいける! と自分に言い聞かせてきたものの「ミニ」の登場で撤回。即予約しました。手元に届いて満足すぎたので「4S」から並べてみました。
上の写真にはないのですが、大きさ勝負で比べられるSE(第2世代)より、12 miniのほうが小さく、高さ:マイナス6.9mm、幅:マイナス3.1mmです(なお、12 miniが0.1mm厚い)。
8 Plusと比べたら、高さ:2cm以上、幅:1cm以上も小さい! それでいてディスプレイサイズは、たったマイナス0.1インチの5.4インチですよ。12 miniのバッテリーは弱いと評判(?)ですけど、1週間ほど使ってたところ、8 Plus(バッテリーへたりアリ)に比べて遜色ない印象です。
長時間の外出を予定している場合は、結局モバイルバッテリーを持ち歩くので、その点はあまり気にしていません。
なお、各モデルの違いは、Apple公式サイト(iPhoneのモデルを比較する)で存分に比較できます。
スペックの話はこれくらいにして、本題に入りましょう。
アップデートとバックアップを準備
母艦(※iPhoneと紐付けるパソコンのこと)が云々と話していたのも遠い昔。iCloudのおかげで、特にバックアップを意識しなくても、iPhoneのデータは保存されています。ですが、新しい機種用に最新のバックアップを作成します。
その前に、新しい機種でバックアップを復元する際のトラブルを避けるために、iOSのアップデートとアプリのアップデートを済ませます。
iOSもアプリも最新の状態となったので、バックアップを作成します。ちなみに、この操作の途中で「iCloud Driveの容量が足りない」とメッセージが表示されることがあります。無料枠として5GBまでしか提供されないため、写真やビデオなどを多用している人はオーバーしてしまうのではないでしょうか。
容量を喰ってしまうアプリの整理をしてからバックアップするのもおすすめです。課金するとしても、通常の利用方法であれば、50GBで月額130円のサブスクリプション契約で十分のはずです。それで安心を買えるなら安いものだと思います。
バックアップ要らなかった?
最新のバックアップも作成できたので、SIMを差し替えて電源ONします。トラブルがあっても古い機種にすぐ戻れるので、気軽に作業できます。
さっそく電源ON。最初の「こんにちは」「Hello」の画面が出て、「はい」「はい」と進んでいくと、「クイックスタート」という処理があるじゃないですか! そういえば、8 Plusにした時に見たことがある。
フワフワしたマークを、古い機種で撮影すると、そのままクローンを作成できるという優れもの。じゃあ、バックアップは要らなかったのでは? とは言わないでください。バックアップは、万が一のためのものです。今回はバックアップから復元しました。
なお、クイックスタートを利用するには、2台の端末が同一のネットワーク上にあり、BluetoothがONになっている必要があります。
元の端末のSuicaは「削除」する
バックアップを使ったiPhone 12 miniへの復元はあっさりと終了。さっそくSuicaの引っ越しです。以下は、元の端末(8 Plus)のApple Payの画面です。残高含めて移行できるのか心配。
筆者は、Apple Payに登録したSuicaのほかに、Suicaの利用履歴やチケットの管理に便利なSuicaアプリも使っているので、こちらの挙動も気になります。
JR東日本のヘルプによると、Apple Payに登録したSuicaを引っ越す場合、元の端末のApple PayからSuicaを“削除”するとのこと。
“削除”と言われると不安になりますが、元の端末のSuica情報をサーバーにいったん退避させて、同じApple IDを使う新しい端末と紐付け直す仕様となっているため、問題ありません。ヘルプの注意書きには、
- Suicaを複数端末で同期して使用することはできません。
- 新旧端末が同一Apple IDでサインインしていないと、Suica情報を移行することはできません。
とあります。今回の操作ではどちらの条件もクリアしているので進めます。
新しい端末の設定を完了させる
ここからは新しい端末(12 mini)での操作です。Wallet関連の設定は、バッチが表示されて目立ちます。Walletアプリを起動して、Apple PayにSuicaを登録していきます。
Apple PayのSuicaに残高が戻っていることを確認できました。古い端末でほかにApple Payに登録済みのクレジットカードなどがあれば、同じ要領で登録しておきます。
なお、エクスプレスカードとは、スリープやロックの解除をしなくても使えるカードのことです。新しい端末でエクスプレスカードの設定を見直したい場合(Suicaじゃなくて、iDにしたいなど)は、Apple Payに登録されているカード情報の画面で変更可能です。
ちなみに、筆者がやらかしてしまった操作があるので紹介しておきます。Apple PayにSuicaを登録する前にSuicaアプリを起動すると「Suicaがありません」と表示されてしまったのです!
新しい端末でSuicaは発行していない、また、Apple PayにSuicaも登録していないので、当たり前なのですが焦りました。Suicaアプリをよく使っている人は要注意です。
ここで[Suica発行]をタップしてはいけません。新規にSuicaを発行する手続きに進んでしまいます。古い端末で使っていたSuicaを引っ越ししたいので、落ち着いてSuicaアプリを終了して、Apple PayにSuicaを登録しましょう。
Suicaの引っ越しは以上。想像よりも簡単でした。本記事は、8 Plus → 12 miniへの乗り換えを再現しましたが、ほかのモデルでも読み替え可能です。
お金周りではSuica以外に、銀行のアプリや、PayPayなどの決済アプリを利用している人も多いでしょう。これらでワンタイムパスワードを利用している場合など、再登録手続きが必要なケースもあるので、「ログインしたけど使えない!」なんて慌てる前にチェックしましょう。詳しくは、次回の引っ越し話で紹介します。
接触確認アプリ「COCOA」が「使用中」になっていることを確認
さて、いまだに警戒が必要な新型コロナウイルス対策に関して「COCOA(ココア)」というアプリをご存じですか? 新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した可能性を通知するアプリです。
この、COCOAアプリは、機種変更やアプリを再インストールした場合、以前の接触記録を引き継がないとのこと。また厚生労働省は、バックアップから復元した端末で、アプリの再設定の呼びかけをしています。[設定]アプリの[接触通知]の設定を確認してみてください。
[接触のログ記録の状況]が「使用中」になっていない場合、正しく機能していないと考えられます。COCOAアプリをいったん削除し、再インストールして画面の指示に従って設定します。