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“新ジャンル”ビールが10月1日に増税。ビールは減税
2020年9月19日 10:01
10月1日に酒税率の改正が実施され、「新ジャンル」あるいは「第三のビール」と言われるお酒の酒税率が引き上げになり、ビールは引き下げになります。ここでは、それぞれどれくらい変わるのかを見てみたいと思います。
スーパーなどで新ジャンルの酒税引き上げの告知を見かけ、今のうちにお酒を買いだめしておこうなんて考えている人もいるのではないでしょうか。
そこでまず注意したいのが、前述のとおりビールの税率は引き下げられるので、間違ってこれらをまとめ買いしてしまうと、逆に損となってしまいます。では具体的にどのように変わるのかを、国税庁が公開している資料で確認してみましょう。
新ジャンルの引き上げ額は、1L当たり28円、350ml(缶1本)当たり9.8円の引き上げになるそうです。対して、ビールは、1L当たり20円、350ml(缶1本)当たり7円引き下げられます。ちなみに果実酒も引き上げ対象酒類となっていますので、普段飲んでいる人は覚えておきましょう。
ただ、9.8円引き上げやら、7円引き下げやら言われても、それぞれどれくらいの値段になるのかよくわかりません。そんなわけで、コンビニエンスストアで、キリンのビール、発泡酒、新ジャンルを買ってきました。
缶の下の方を見てみると、それぞれ「生ビール」、「発泡酒」、「リキュール(発泡性)」となっています。ただ、淡麗グリーンラベルは麦芽比率の関係上、10月の酒税改正による変更はありません。ちなみに同じくキリンの新ジャンル「のどごし<生>」は「その他醸造酒(発泡性)」と書かれています。
レシートを見てみると、一番搾りが227円、淡麗グリーンラベルが169円、本麒麟が148円です。
一番搾りが7円値下げ、本麒麟が10円値上げすると仮定すると、一番搾りが220円、淡麗グリーンラベルが169円、本麒麟が158円となります。酒税の増減分がそのまま販売価格に反映されるとは限らないので、あくまで目安となりますが、淡麗と本麒麟の価格差が10円縮まりました。
言うまでもなく新ジャンル派の人は9月中にまとめ買いをしておいたほうが節約になるわけですが、10月以降、ビールは別格の存在として、発泡酒を選ぶか新ジャンルを選ぶかは、値段よりも「味」で決める人が増えるかもしれません。
新ジャンルの増税に伴う値上げは残念に思う人も多いかもしれませんが、価格差が縮まることにより、(家族に許される)選択肢が増える可能性もありますので、楽しみが広がるという考え方もできます。まとめ買いをしておいた分を飲み干したら、次は視野を広げていろいろ飲んでみるなどして、ビールライフを楽しみましょう。
なお、Amazonでは「新ジャンル・ワイン 酒税税率改正前 まとめ買いセール」を9月30日まで実施しています。
ちなみにですが、私が家で愛飲しているのは淡麗グリーンラベルですので影響なしです。