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10万円給付金。郵送申請で予想外に入金が早かった我が町

特別定額給付金の申請受付が、オンライン申請と郵送申請の2つの方法にて開始されている。千葉県君津市在住の写真家・礒村浩一氏は郵送申請を選択し、5月中に申請から受給まで完了した。申請書類を発送してから指定口座に給付金が支払われるまでの日数は何日なのか? 体験談をお届けする。(編集部)

5月25日にようやく新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国で解除された。これに伴い宣言中の自粛生活は一応の形で終わりを告げたことになるが、とはいえ、まだまだ油断はできず十分な感染予防策が必要な生活はまだまだ続くだろう。この一連の大禍は経済的にも大きな打撃を全国民へ与えたことはご存知の通りだ。

それを補填することを目的に、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」が閣議決定され、給付対象の国民全員に一律10万円の現金が支給されることとなった。ただし、支給を受けるには自ら支給申請を行なわなければならず、また実際の支給業務は、国から委託を受けた地方自治体によってなされるというわかりにくい状況となってしまった。

これは普段書類による申請書などを作成することがない人にとってはハードルが高いものだと言えるだろう。同時に申請を処理する地方自治体にとっても大きな負担となっているようで、自治体によってその処理スピードに大きな差が出ていると聞く。

申請書類発送は5月8日。入金されたのは……

私が居住する千葉県君津市では5月8日に自宅宛に申請書類が到着した。すでに自粛期間に入っており時間を持て余していた私は、即時書類を作成のうえ、その日のうちに郵送にて送付申請を行なうことができた。

今回の特別定額給付金の申請方法には、郵送での申請とマイナンバーカードを利用するオンライン申請の2通りの方法が用意されている。実は、私はこれまでマイナンバーカードのメリットを感じることがなくカードを作成してこなかったのだが、国がこの特別給付金制度の実施を検討すると耳にしてすぐに、慌てて家族全員のマイナンバーカード作成申込をオンラインで行なったのだ。

しかし残念ながら特別給付金給付申請開始日にはマイナンバーカードは間に合わなかった。それゆえに出遅れてしまった感がいっぱいあり、郵送申請では給付されるまで相応の期間が必要と覚悟していたのだが、その後、土日をまたいで実質10日間ほどで無事に銀行口座へと入金がなされた。これはちょっと嬉しい予想外であった。

書類到着を待つ間に準備を進めよう

聞くに、実はオンライン申請での処理が当初の目論み通りに進まず、結果的に郵送申請よりも給付が遅くなるという逆転現象が起こっているというではないか。また自治体によっては給付どころか申請書さえまだ家庭に届いていないという。

いきなり降って湧いた国からの業務委託に、自治体も大変な思いをして頑張っているのだろうが、それらと比べると、我が君津市の対応はとても迅速だったと言える。いずれ必ず給付されるとはいえ、1日でも早く現金が給付されることで、人はこんなにも安心できるのかと思ったものだ。

なお申請書は各自治体が、国の指針に沿いそれぞれ独自に作成しているので、市区町村によって書式が異なったものが届くという。また項目の中には給付を辞退することを意思表明するチェック項目までもあり、これを選択してしまうとせっかく給付申請を行なったとしても、給付金が給付されないという残念な結果となってしまいかねない。もちろん個人の考えで辞退される方もおられるとは思うが、この点は十分にお気をつけいただきたい点だ。

その他にも添付が必要な、本人確認用の書類(運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード・パスポートなど)のコピーや、受給時に必要な銀行口座を確認するための通帳・キャッシュカードのコピーなどを用意しなければならないなど、自宅にコピー機(あるいはコピー機能がついた複合機プリンターなど)がない人にとっては、これもなかなかに手間がかかってしまう。特に高齢者の方などは、できるだけ周囲で補助をして差し上げることも必要だろう(個人情報の保護は十分に行なわなければならないが)。

このように、特別定額給付金を受け取るにはそれ相応の手間はかかってしまうが、いまこの状況下での現金給付はなによりも心強いのは確かだ。もちろん給付金は大切な税金で賄われていることは忘れてはならず、私は自分と家族のために大切に役立てることにしている。「まだ申請書すら届かない!!」という方も多くいらっしゃることとは思うが、今少しの辛抱かと思われるので、今のうちに必要な書類等を準備しておかれることをお勧めする。