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楽天ペイとd払いのマップが、ポイント還元事業の店舗表示に対応
2019年10月4日 14:52
経済産業省が10月1日からスタートした「キャッシュレス・ポイント還元事業」。中小・小規模事業者が営む飲食店・小売店・サービス店などで、消費者がキャッシュレスで支払った場合のポイント還元を国が支援し、消費者は2%もしくは5%の還元を受けられる。
経産省では、登録店舗にステッカーやポスターなどを配布し、同時にWebやアプリで登録店マップを公開するなど、消費者への認知を進めている。ただ、マップにはまだ不具合があり、また登録加盟店を掲載しているため、まだ還元対応を開始していない店舗も表示されるという問題がある。
そこで活用したいのが、スマホ決済事業者“純正”のマップだ。楽天ペイとd払いのマップが、キャッシュレス・ポイント還元事業対象店舗を、マップ上で還元事業アイコンで明示してくれる。
アプリ内でマップを表示するのではなく、ブラウザに遷移するWeb版であることが共通している。この点は、スマホでもPCでもほぼ同じ操作性となることと、アプリをインストールしていなくてもWebから閲覧できることがメリットであろう。
もう1つ共通点はアイコンの表示において、主にコンビニなど還元事業対象店舗の場合も、還元事業アイコンではなく通常の各スマホ決済対応店舗として表示されるところ。d払いのマップにおいて、フレッシュネスバーガーは対象店舗として表示されているので、チェーン店あるいはフランチャイズだから表示しないという理由ではなさそうだ。今後更新もあると思われるので、この辺りは「そういうもの」として使えばよいだろう。
次に、それぞれのマップの特徴を紹介しよう。
楽天ペイは12月2日の9時59分まで、「楽天ペイ(アプリ決済)」導入全店舗において「楽天スーパーポイント」が5%還元となるキャンペーンを実施している。還元事業対象店舗であろうとなかろうと、また事業による還元率が2%であろうと5%であろうと、常に5%還元となるキャンペーンだ。
楽天ペイのマップでは、楽天ペイを使える店舗を「5%還元」表示することで、このキャンペーンを明示している。還元事業対象店舗は、同事業のアイコンが表示される。
d払いのマップは、還元事業対象店舗の表示は楽天ペイと同様だが、それ以外についてはコンビニ/スーパー、グルメ、ドラッグストアなどがアイコンで明示される。ただし、還元事業対象店舗は、同事業のアイコンのため、店舗のカテゴリはわからない。
そのほかd払いの特徴として、絞り込みが挙げられる。コンビニ/スーパーのみの表示にするなど、カテゴリで絞り込めるほか、還元事業対象店舗のみで絞り込むこともできる。
ちなみに、Impress Watchで連載中の「中小店舗のキャッシュレス対応」の舞台である「紀の善」は、この2つの中ではd払いに対応。還元事業対象店舗として、d払いのマップに表示される。
キャッシュレス・ポイント還元事業はまだ始まったばかりであり、2020年6月まで実施される。経産省公式アプリやWeb版のマップが安定して使えるようになることを長い目で期待しつつ、こういったスマホ決済事業者等のマップを活用することで、キャッシュレス決済をより便利に、お得に使うことができるだろう。