いつモノコト

ワンアクションで頭も切替 マイクアーム「Wave Mic Arm LP」 が便利

自由に固定できるマイクアームElgato「Wave Mic Arm LP」

すっかり定着したリモートワーク。コロナ禍が落ち着きある最近でも、筆者の会議の9割以上はビデオ会議で行なっています。

そんなビデオ会議において、筆者が最重要視しているアイテムがマイクです。カメラは表情が伝わる程度の画質であれば十分ですし、画面に映し出す資料も後で確認できますが、ビデオ会議で音が悪いとストレスも溜まりますし、そもそも会話を聞き取ることができないこともあります。あとから録音で振り返る場合でも音質は重要です。

筆者は公私でポッドキャストを収録しているという事情もあります。ビデオ会議では音声が圧縮されているため音質の違いがわかりにくいですが、録音した音源で聴くとマイクの違いは非常に大きく、Bluetoothイヤフォンのマイクと有線接続のマイクでは段違いの品質です。

そのため筆者は有線接続のマイクを使っているのですが、そのマイクの管理に活用しているのがマイクアームです。マイクは机の上に置くとキーボード操作の邪魔になりますし、キーボードを叩く時の振動がマイクに入ることもあるため、マイクはマイクアームで空中に浮かせています。

また、マイクアームは使うときだけ自分の口元に寄せ、使わないときは横にしまえる可動式を使っています。マイクを使うときは片手でさっと引き出し、使い終わったらまた片手でさっとしまうという動作は手軽であること以上に、体を使ってマイクの位置を変えるという動作が、会議が終わったという頭の切り替えにもいいのです。

筆者がこれまで使っていたマイクアームは、グースネックと呼ばれるタイプのもので、片方を机に固定し、グースネックを使って好きな位置に固定できます。

今まで使っていたグースネックタイプ。必要なときだけ自分の口元に引き出す

これまではこれで十分だったのですが、最近マイクを新調したところ、このグースネックタイプでは固定できなくなってしまいました。代わりのマイクアームを探して見つけたのがElgato(エルガト)の「Wave Mic Arm LP」です。

この製品は後ろにLPが付くモデルと付かないモデルがあり、筆者が購入したLPが付くモデルは横から引き出して使う形状、LPが付かないモデルは上から吊す形状という違いがあります。筆者の場合は上に吊す場所がなかったこと、横から引き出すのが以前から慣れていたという理由でLPモデルを購入しました。

実際に使って見るとこの構造がとても便利。固定部分に一番近いバー部分は真横に動き、次のバーは縦に動き、マイクを固定している部分も上下に動くことで、自分の好きな位置でマイクを固定できます。

最初のバーが横に移動
次のバーが縦に移動
マイクの固定部分も上下に可動。なお利用しているマイクはShureのMV7

以前使っていたグースネックタイプは、自由に動く分好きなぴったり固定するのが難しいところもあったのですが、Wave Mic Arm LPは固定したい場所にぴたっと設置できるのがとても心地いい。マイクで画面が隠れることもなく、キーボードを打つ邪魔もすることがない、絶妙な位置にマイクを固定することができるようになりました。

マイクでディスプレイが隠れない
キーボード操作の邪魔にもならない

以前使っていたグースネックタイプと同様、片手で弾き出してビデオ会議モード、片手でしまってビデオ会議終了、という頭の切り替えもワンアクションで済むのも便利。専用マイクを使う人のお供としてお薦めしたい製品です。

使わない時は折りたためる
甲斐祐樹

Impress Watch記者から現在はフリーライターに。Watch時代にネットワーク関連を担当していたこともあり、動画配信サービスやスマートスピーカーなどが興味分野。個人ブログは「カイ士伝