いつモノコト

超軽量ゲーミングマウスは仕事でも活躍

テレワークが増えいているといっても実際にはさまざまな形があり、ずっと自宅で作業する形だけでなく、週に何度かはノートPC持参で出社したりワークブースに出向いたりする形もあります。その場しのぎの作業ではなく腰を据えて取り組む作業なら、キーボードやマウスといった手に触れる機器は快適に使えるものや使い慣れたものを用意したいところ。

そこで、自宅で快適に使えて、なおかつ持ち運びも楽で超軽量な無線マウス、という観点で、HyperXのゲーミングマウス「Pulsefire Haste Wireless」を買ってみました。ヨドバシカメラで9,200円でした。

ゲーミングなにがしと聞くと、奇抜な見た目や七色に光る姿を思い浮かべるかもしれませんが、持ち運びやすく軽量といったゲーマー向けの要素は、実はビジネスシーンにも相性が良いです。変更した設定をマウスやキーボードの本体側に保存できる機能もあり、これも便利。外観については、慎重に選べば、比較的目立たないデザインが見つかりますし、光るLEDも大抵の場合は制御ソフトで単色にしたり消したりできます。

Pulsefire Haste Wirelessは超軽量を謳うモデルのため、重量削減のため肉抜きされた「ハニカムシェル」が特徴で、本格的な雰囲気が漂います。一方で、ボタンの形状や配置、ボタンの数は、普通のマウスと変わりません。ロゴは控えめに左側面にあるだけで、ハニカムメッシュ以外は奇をてらったところがないデザインです。メッシュなボディはちょっと目を引きますが、顧客や取引先を前にして使うというケースでない限りは、あまり問題にならないでしょう。

HyperX Pulsefire Haste Wireless
先端のUSB Type-C端子で有線接続や充電ができます
PC側には2.4GHzで低遅延の無線ドングルを装着します
有線接続/充電時。付属のケーブルは軽量で柔らかく、マウスの動きを妨げにくくなっています
自宅のデスクトップPCなどでは、付属のアダプターで無線ドングルを近くに持ってくることもできます。副次的なメリットとして、バッテリーが切れそうになったら丸いアダプターを外してケーブルをマウスに挿すだけですみます
底にはドングルの収納部分も
実測はドングルなしで60.5g、ドングル込みで62.4gでした

このモデルは2022年4月に発売されたばかりで、性能は最新で快適です。ボタンには高耐久の防塵マイクロスイッチが採用され、底にある4カ所のソールも高品質でなめらかに滑ります。ボタンに貼るグリップテープや予備のソールなど同梱パーツも一通り揃っています。内蔵バッテリーの動作時間は100時間以上で、デスクトップPCでガッツリと使っていると、体感的には5日間に一度ぐらいの頻度での充電です。有線接続にすれば充電しながら使えます。

スクロールホイールの下にあるボタンではDPIを4種類に切り替え可能で、「NGENUITY」というPCソフトで予め設定しておけます。DPIは200~16,000 DPIから選べて、切り替えた時にホイールの色が変わって分かるようになっています。ポーリングレートは125、250、500、1,000Hzの4種類で、浮き上がらせた時に認識しなくなる距離(リフトオフ・ディスタンス)も1mmと2mmから選択できます。このあたりはゲーミングマウスの真骨頂といった部分ですが……ビジネスシーンではあまり出番はありません。ただDPIについては、Photoshopなどで画像を制作・加工するといったケースでは役立てることができ、短時間だけ精密なマウス操作をしたい、という時に切り替えると便利です。

NGENUITYで各種の設定が可能
DPIは4種類の設定を登録できます
初期設定ではホイールの右にあるボタンでDPIを切り替えられます

運用面で個人的にオススメしたいのは、マウスパッドとセットでの利用です。ゲーミングマウス自体はかなり高性能なので、ちゃんとしたゲーミングマウスパッドと組み合わせて利用すると、机で直接利用するのとは次元が違うなめらかな動きになります。やはりこちらも慎重に選ぶとA4程度の小型のものが売られているので、作業をする机に余裕があるならセットで使いたいですね。

小型のマウスパッドを組み合わせればさらに快適に。組み合わせているノートPCは、マウスコンピューターの「mouse X4-i7」。マグネシウム合金採用で薄型・軽量の14型ノートPCで、軽量なゲーミングマウスとの相性も良い塩梅です
太田 亮三