いつモノコト
外出自粛受け、バリカン買ってセルフ散髪。人生初
2020年5月8日 08:20
外出自粛をしていても、髪は自粛することなく伸びてきます。とはいえムード的に何となくお店に切りに行こうという気にはなれません。でも髪は切りたいというわけで、人生で初めてバリカンを買って、自分で散髪したというお話です。果たして初心者でもうまく刈れるのでしょうか?
伸びる髪に悩むも、バリカン初購入に逡巡
仕事はテレワーク、食事は外食を避けて家呑み。最初は慣れないそのような生活も、1カ月以上も続けていれば飽きるほどには慣れてきます。
一方、外出自粛生活の中で悩みとなるのは、伸び続ける髪の毛。私はもともとが短髪ゆえに、少し伸びるだけで邪魔で仕方がありません。お店に行って切る程度は大丈夫なのかもしれませんが、外出自粛を続けていると心もすっかり自粛マインドとなり、どうせなら徹底したいという気分になっています。
そこで思いついたのがバリカン購入。お店でもサイドや後ろはバリカンを使ってもらっていますし、切っているところをいつも見ているので、少し短くするくらいなら見よう見まねでできるのではないかと考えました。
早速、家電量販店のサイトやAmazonで検索。1千円台から1万円以上のものまでラインアップは幅広いのですが、在庫切れ商品も多い。在宅ライフでみんな考えることは同じなのか、商品入替シーズンなどの季節要因なのか、あるいはいつもこんなものなのか、検索するのも初めてなのでわかりません。
即購入可能なものを探しますが、なんとなくピンと来ません。もちろん人生初購入なので、スペック等々はまったく気にしないというか、わからないわけで、本当になんとなくです。きっと現在売られている商品も問題なく使えるものだとは思います。
そこで、近所のドン・キホーテに足を運んでみます。
ありました。1千円台のお手頃なものから取り揃えられています。実物を見ても、やはりどういったものを選べばよいのかわかりませんが、ここで買わなければずっと買わないままに終わると考え、購入します。選んだのはブラウン「ヘアーバリカン HC5030」。お値段は5,480円でした。
選んだ理由は、程よい値段だったから。高価なものは必要としていませんが、かといって安価なものを買って「もう少し高いやつにしておけばよかった」という後悔もしたくはなかったので、中位のものを選びました。貴重な買物機会なので、一緒に日用品やら飲食料品やら酒やらを購入して帰宅します。
少し感覚をつかんだだけで油断して……
さっそく中身を確認。入っていたのは本体のほか、トリミング・アタッチメント(ショート)、トリミング・アタッチメント(ロング)、シェーバーオイル、掃除用ブラシ、電源コード。ショートのアタッチメントは本体に装着された状態で入っていました。
トリミング・アタッチメントは、髪の長さを調整するためのもの。ショートは3mmから24mm、ロングは14mmから35mmの間で調整可能です。
長さの調整は、本体に取り付けた状態で、長さ調整ボタンで操作します。なお、バリカンのオン/オフを行なう電源ボタンは、長さ調整ボタンのすぐ下にあります。
HC5030は、コンセントにつないだ状態でも、充電をしてコードレスでも使えます。取扱説明書には、初回充電時は最低でも4時間以上充電せよと書かれています。コードレスのほうが扱いやすく、素人はこちらを選択するべきということはわかってはいるのですが、買ってきたからには早く切りたい。ということで、コンセントにつないでの刈りを選択します。
準備は、床に新聞紙を敷き詰め、以上完了です。
まずは刈りやすそうで、多少の失敗もカバーできそうな右サイドから刈ることにします。長さは雰囲気で15mmを選択。
あまり一気に短くなり過ぎないように、バリカンを地肌から離した状態から、全然刈れていないなと思ったら近づけるというように、慎重に刈っていきます。なんとなく短くなったかなというところで、左サイドへ。右と左を交互に刈っていきながら調整するという算段です。
力加減によってどれだけ刈られるかも何となくわかってきたので、左は一気に刈ります。と、ここで痛恨のミス。長さ調整が3mmにセットされているではありませんか。つまり一気にバッサリ、バリカンの四角い形で3mmにえぐられてしまいました。
おそらく右サイドを刈った後、一旦電源をオフにする際に誤って長さ調整ボタンを操作してしまったものと思われます。
教訓:作業に取り掛かる前に、必ず設定を見直すべし
仕事においても必須の基本の作業ができていませんでした。初心者のくせに、甘い、甘すぎる!
どんなに反省しようとも、髪の毛が戻ってくるわけではありません。なので、右サイドも3mmにカット。わかったうえで慎重に刈っているので、左よりは自然な印象(素人目には)となりました。
3mmに刈ったすぐ上の部分を短めに調整した後、後頭部に取り掛かります。後頭部は見えないので、下の方は15mm、上の方は24mmと、適当に長さを調整しながら刈っていきます。もちろん長さ調整レバーを繰り返し確認しながら。いちいち確認をするようになったことを考えると、サイドのうちにミスをしていてよかったように思います。後頭部をやってしまうと取り返しがつきません。
触り心地だけで後頭部が短くなったことを確認しつつ、耳周りを合わせ鏡で見ながら調整し、次はトップに入ります。トップはどれくらいの長さにすればよいかわからなかったので、アタッチメントをロングに付け替え、35mmから慎重にスタートです。
前から、横から、後ろからと、バリカンをいろいろな方向から入れていくと、頭が軽くなっていきます。と同時に、刈られる毛量に物足りなさも感じてしまいます。私は結構なチリ度の天然パーマなので、おそらく目盛りの数字通りには刈れていないのでしょう。
32mm、29mmとひと目盛りずつ短くしていくごとに頭が軽く、気持ちよさを感じていき、もっと欲しくなってしまいます。サイドでミスったことによる開き直りもあるのでしょう。「バリカン・ハイ」という言葉はないと思いますが、このような状態になっていることを自覚しながら刈っていきます。
最終的に行き着いた長さは23mmでした。まだ行きたい気持ちも強かったのですが、もうこの辺りでやめておこうと。
敷き詰めた新聞紙の上には、細かい髪の毛が散らばっていました。細かく刻んで刈っていった上に、前述の通り天然パーマなので、残骸を見る限りではバッサリいったようには見えませんが、自分としてはかなりすっきりしました。
人生初のセルフ散髪をやってみて、邪魔だった髪の毛が短くなっただけでも大満足。今後もお店に行かずにバリカンで刈るかと問われれば、そんなことはないですが、今後の社会情勢や、自粛緩和後のお店の混み具合によって、マイバリカンが活躍する機会はありそうです。