いつモノコト

ニオイを放つ夏の生ゴミ、腐る前に「パリパリキューブ」で乾燥してポイ!

プラゴミ問題が世界レベルで課題となっていますが、世帯レベルでは生ゴミ問題が夏場に発生します。ゴミから強烈な腐敗臭が放たれるという問題です。わが家でこの問題を解決してくれたのが、島産業の家庭用生ごみ減量乾燥機「パリパリキューブ」。今回はこれで、どのような解決を得られたのかを紹介します。

わが家で使用しているパリパリキューブ PPC-01

梅雨に突入して、ジメジメとムシ暑い時季が始まりました。これから秋の訪れまで猛暑と戦わなければなりません。で、戦うのは暑さや紫外線や生ビールへの誘惑ばかりではありません。夏場の“生ゴミのニオイ“って気になりませんか? 気温が高いとすぐに腐敗することもあって強烈ですよね。

レジ袋に入れて縛ってゴミ箱に入れても腐敗が進んでニオイが漏れる、袋の穴から生ゴミ汁が漏れてニオイどころの騒ぎでなくなる、といった経験を皆さんもしているかと思います。私はその昔、腐った生ゴミをトイレに流して詰まらせて業者を呼ぶハメに陥ったこともあります。

生ゴミ問題解決に向けてパリパリキューブ導入

生ゴミ問題解決法として最近では「冷凍庫」に入れる、という方法を耳にすることがありますが……どうでしょう……抵抗ありますよね? 「ピノ」の隣に生ゴミ袋を凍らせておくわけにはいきません。

と、いうことでわが家が行きついた生ゴミ処理方法は「乾燥させる」でした。カラカラにしてしまえば腐りようがないのでゴミ箱に捨てておいても問題ありませんし、小バエが発生することもありません。

では、どのように乾燥させるか。ここで登場するのがパリパリキューブです。

わが家の愛用モデルはもう数年使用している旧モデルで、1〜5人用のため意外と存在感のあるサイズ(幅260×奥行310×高さ420mm)です。すでに生産終了となっています。

現行モデルの「パリパリキューブ ライト」は1〜3人用のコンパクトサイズ(直径215×高さ283mm)。見た目も円柱状になり、デザインもトリコロールカラーなど、おしゃれな雰囲気です。

パリパリキューブ ライト PCL-31 トリコロール(メーカー希望小売価格:29,808円/税込)

とにかく溜まった生ゴミをセットするだけ

使用方法はいたって簡単。シンクの三角コーナーに付属のバスケットを設置し、生ゴミネットをかけた中にどんどん生ゴミを放り込み、溜まったなと思ったら同じく付属の受け皿にセットしてパリパリキューブに入れ、スイッチオン。例えば果物の皮であれば、ドライフルーツのような状態になります。

専用の生ゴミバスケットが2個付属。液だれ用の受け皿も付属しており、カチッとセットして本体へ
果物の皮の乾燥前(左)と乾燥後(右)

乾燥時間は生ゴミの量に応じてモードを選びますが、「Mモード」で約9時間です。ちなみに電気代は約22円。

量が少ない場合は「Sモード」、多い場合は「Lモード」、さらにそれぞれに「パリパリSモード」、「パリパリMモード」、「パリパリLモード」、加えて「パリパリPPモード」と、S、M、Lにちょいプラス、そしてMAXパリパリの乾燥モードがあります。

ただし、やたらと細かい設定がわかりにくかったのか現行モデルでは「標準モード」と「多めモード」の2つのみに変更されています(標準モードは旧モデルのSモード、多めモードは旧モデルのMモードとほぼ同じ処理量・処理時間)。

果物の皮の例のような、少なめの場合はSモードで十分に生ゴミがパリパリ化します。乾燥させているので当然、蒸気を排出し、それにともないニオイも出ますが、そんなに気になるニオイではありません。独特の香ばしい感じといいますか……。

むしろ腐敗して猛烈な悪臭を放つ生ゴミを投入しても、その手のニオイは皆無なのがうれしいところ。鮮魚関係の腐る前から生臭い困りものも香ばしく乾燥してくれます。

本体に入るなら、受け皿とは合体しませんが、市販の三角コーナー用バスケットでも使用可能。ただし、中央に生ゴミが寄ってしまうので乾燥効率は悪くなります。

三角コーナー用バスケットだと乾燥効率は悪い

さほど高価ではない上に、自治体の購入助成金制度あり

なお、家庭用の生ゴミ処理機は島産業のほか、パナソニックから販売されています。以前は日立からも出ていたようです。そしてパナソニックの製品は、生ゴミを攪拌して乾燥するためか、処理できないものとして「牛・豚・鶏などの骨、貝殻(処理容器が割れる原因になります)」とあります。また、爪楊枝やプラ製品などが混入するのもNGです。

一方、パリパリキューブは単純に乾燥させるだけなので、何が入っていても、例えば誤ってスプーンが入ってしまっても問題なし(個人的には問題だろうけれども)。

そのへんの使い勝手のよさもポイントですが、なんといっても価格の安さがうれしいところ。実勢価格はパナソニック製品の約6万円に対して、パリパリキューブ ライトはなんと1/3程度の約2万円です。

そして、さらにうれしいのが各自治体の「購入補助金制度」があること。自治体によりますが、購入金額の1/2から1/3、限度額を2万円から3万円としている自治体が多いようです。

パリパリキューブホームページより

私の住んでいる川崎市は購入価格に対する助成率1/2、助成金額2万円まで。なんと「パリパリキューブ ライト」が半値で購入できることになってます。当然、私もパリパリキューブ購入時に助成金制度を使いました。購入後に必要な書類を揃えて申請するだけで、後日助成金が振り込まれるといった仕組みです。

暑い時季の不快な生ゴミ臭を解決してくれるうえ、助成金でお得に購入できる家庭用生ゴミ減量乾燥機。あのニオイとおさらばしたいなら、検討してみてはいかがでしょう。「パリパリキューブ ライト」なら、コンパクトなのでさほど置き場所にも困らなそうです。

ちなみに割と大きいサイズの旧モデルを使用しているわが家では、キャスター付き鉢置に乗せて、使わないときは納戸に転がしておきます。できれば現行モデルの「パリパリキューブ ライト」に買い替えたいところであります。

キャスターで移動しやすく

森田範彦