いつモノコト
Apple Pay Suicaの不具合はヘルプモードで解決
2019年6月4日 08:15
Apple PayのSuicaにヘルプモードがあることはご存知だろうか。WalletアプリのSuica詳細画面、情報タブ内に「ヘルプモードをオンにする」という項目があり、端末での不具合が起きた時や、改札でエラーになった際に利用する。
JR東日本の公式ページによると、「ヘルプモードは、携帯端末や通信の不具合によりSuicaの電子マネー残高が正しく表示されない場合や、読み取り機に未反応/誤反応などのエラーが発生した場合に起動させるiPhone/Apple Watchの応急処置機能」となっている。
改札などでSuica未反応等のエラーが出て、窓口で確認してもらう際に、セキュリティロックがかかって処理できない場合があるため、ヘルプモードにしてから駅員へ渡して対処してもらうとのこと。
使う機会が多くない機能なので、筆者もヘルプモードを認知していなかったのだが、先日iPhone XSでアプリ内の残高が更新されない不具合が発生。残高が1,000円を切ると3,000円オートチャージする設定にしており、改札の画面でオートチャージされたことを確認した。ところが、履歴を見るためにアプリを開いてみると残高の表記は1,090円。
オートチャージされているので、残高が3,000円以上でないとおかしいと思ったが、反映が遅れているだけだろうとそのまま放置。すると、1,090円で変化しないまま3日ほど経過。その間、Suicaの機能は普通に利用でき、Suicaで購入したレシートには正しい残高が記されていた。
iPhone本体を再起動しても改善されなかったため、不具合について調べ、ヘルプモードの存在を知る。Suicaアプリにしか注目していなかったため、まさかWalletアプリ側にこのような機能があるとは思いもしなかった。
ヘルプモードの使い方は、まずWalletアプリを開き、Suicaを選択。画面右上の詳細アイコンをタップ。詳細画面のタブで「情報」をタップ。
カード詳細の下に「ヘルプモードをオンにする」の項目があるので、これをタップすると、Touch IDもしくはFace IDによる認証の後、1分間ヘルプモードになる。
ヘルプモードが終了すると、履歴が更新される。筆者の場合3日分の履歴が一気に表示された。なお、上記の不具合が出たのはiOS 12.2。一度ヘルプモードにしたあとは不具合は発生していない。
【追記】不具合発生時の動作環境について記載(6日14時)