いつモノコト
本は紙がいいけれど、マガジンの連載は「マガポケ」で追う
2019年2月27日 08:10
「書物は基本的に紙派」な筆者だが、例外的にデジタルで購読しているのが、講談社の週刊少年マガジン(以下週マガ)公式アプリ「マガジンポケット(マガポケ)」。
マガポケは、紙の週マガ、別冊少年マガジンの連載タイトルほぼ全てと、アプリ限定の連載タイトルを一部無料掲載しているサービス。定期購読を利用することで、紙で週マガを購入するのとほぼ同じ体験ができる。iOS/AndroidアプリとWebで展開している。
紙派と言っておきながら、マガポケのサービス開始から3年ほど定期購読(月額840円)を利用している。コミックスは大抵紙で買うが、漫画雑誌は持ち運びにくいわ、年末のゴミ捨てが大変だわで、「最終的に捨てるならいっそアプリにするか」と踏み切ったのだ。
では、普通の電子版ではなく何故マガポケを選んだのか。正直なところ、最初は「公式ならいいか」だった。水曜0時以降にそのまま最新号が読めて、本屋はもちろん電子書籍のストアも確認しないで済むのが楽なことに後で気づいたくらいだ。
とはいえ、金額は確認した。定期購読は月額840円。紙や電子版の場合は1冊約300円なので、週に4、5回出るとして月に1,000円は軽く越える。大型連休や年末年始の発売されない週を考慮してもこの月額は十分お手頃に思えた。
使いはじめて便利に感じたのは、タイトルごとに選択して読めること。先に読んでおきたい話だけ読んであとは朝起きてから、というのが掲載ページを探さずにできるのは嬉しいところ。タイトルを跨いで週マガ1冊分を通して読むことももちろん可能。
また、読んでいるタイトルの前後話がすぐ確認できる。話の流れを忘れていたときなどに便利だ。本文中からでも、画面をタップすると出てくるメニューから前後1話分移動できる。
タイトルごとの専用ページもあるので、定期購読の期間分なら全話まとめて読むことも可能。筆者はコミックスと並べて読み、違う演出を探したりしている。
そして、アプリ限定連載。中には「インフェクション」など単行本で10巻を超えたタイトルもある。更新のタイミングが本誌のものとは異なり、本誌自体が販売されない週にも掲載されるので合併号前後でも毎週楽しめる。
以上がマガポケを使い続けている理由だが、利用していて気になる点も挙げておく。
筆者の使用端末はiPad Pro 11インチ。タブレットを使う理由は見開きで大きく読みたいからで、実際に本文を読んでいる間は非常に快適なのだが、トップページや作品ページが横位置に対応していないのが若干不便に感じている。
読み終わった後、トップページに戻る度に強制的に縦位置にされてしまう。また、アプリ自体がタブレットでは拡大表示で対応されているようで、スマホでは見やすいアイコンがタブレットだと大き過ぎる。この点はタブレット用に最適化されるのを期待している。
最後に、注意点がある。電子書籍全般でいえることだが、電子化を承諾していない作者のタイトルが掲載されていないこと。週マガでいえば「はじめの一歩」など。登録していざ読もうとしたら、好きなタイトルが掲載されていないなんていう状況にならないように、事前に確認していただきたい。