ミニレビュー
シャオミの1万円ペット給餌器を使ってみた 少食猫も安心
2024年12月1日 09:00
シャオミがペット用給餌器「Xiaomi スマート給餌器 2」を8月に発売しました。犬や猫への給餌が自動ででき、食べた餌の量も計測できます。食事した時刻や量はアプリで確認、ネット経由で給餌することも可能です。食事の管理を正確に行なうことで、ペットの健康管理に役立ちます。
我が家には10才の猫がいます。最近、家族が家を空ける時間が長くなり、決まった時間に食事をあげられない日が増えてきました。帰りが遅い日は餌を多めに入れておくのですが、きちんと食べているのか、餌は足りているのかなど、つい心配してしまいます。また、家族の誰かが餌をあげたと思い込んでしまい、餌をあげる時間が遅くなってしまうこともありました。
そもそも、うちの猫はとても小食です。そして0才の頃から便秘気味なので、ドライフードはロイヤルカナンの「猫用消化器サポート 可溶性繊維」をあげています。猫用かつおぶしをトッピングして食欲を増すようにしたり、ウェットフードをかけて水分量を増やしたりしていますが、ずっと体重は3kg台のまま。もうこの年になれば、あまり食に興味がないタイプなのだと思っていますが、それでもずっと気がかりです。
そこで、スマート給餌器という製品があると知ったときには、かなり興味を惹かれました。その時は価格面で手が出ないと断念しましたが、スマート給餌器 2は11,800円と手に入れやすい価格で販売しています。同じような悩みを持つ猫飼いさんも多いと思うので、さっそく試用してみました。
洗える本体で清潔に利用できる
スマート給餌器 2は、ドライフードを入れておくと、決まった時間に設定した分量を給餌するデバイスです。ドライフードの直径は最大12mmまで対応しており、成猫1匹の約30日分にあたる約2.5kg(5L)まで入れておけます。湿気を防ぐため、シリコン製の蓋とフードディスペンサーで密閉、蓋部分に乾燥剤もセットできます。
ステンレススチール製給餌ボウルは油脂が貯まりにくく、給餌したドライフードにウェットフードを足すなどの使い方も可能。取り外して洗うことができるため、清潔に保てます。ちなみに、ドライフードを入れるフードタンクも取り外して洗浄できます。
本体のLEDディスプレイには、ボウルに残されたフードの残量がリアルタイムに表示されるほか、アラートやリマインダーも表示されます。
「Mi Home」アプリで給餌をコントロール
操作はスマホアプリからもできます。Xiaomiのスマートホームアプリ「Mi Home」を利用します。スマート給餌器以外にも、ホームカメラやロボット掃除機、スマートライトなどをまとめて制御できるアプリです。このアプリに「デバイスの追加」でXiaomi スマート給餌器 2を追加し、設定を行ないます。
私はすでに、Xiaomi スマートカメラ C500を使用していたので、このアカウントにスマート給餌器 2を追加しました。
はじめにペットの情報を登録。しかし、我が家の猫は雑種なので、選択肢に含まれていませんでした。仮として違う種類の猫で登録したため、自動でペットに適切な餌の量をコントロールしてくれる「スマート給餌モード」を十分に活かしきれないかもしれません。とはいえ、ペットに合わせて自分で調整できるので問題はありませんでした。そのあたりは後述します。
テストの意味で、手動でリモート給餌をしてみました。本体のボタンやアプリから給餌をすると、音に気づき、様子を見にきた猫。あたりを見回し、ドライフードがあることに気づき、そのまま食べ始めました。怖がりなので近づかないかもしれないと思っていたので、まずは第一関門突破です。
数日試したところ、推奨される給餌スケジュールがうちの猫には多いことがわかりました。そこで、給餌する量を減らし、給餌のタイミングも以前通りの1日2回に変更。また、時折かつおぶしやウェットフードもかけています。
食事量の見える化で健康管理ができる
こうして試行錯誤しつつ、2週間ほど運用してみました。最初の頃は、猫が給餌されるときの音にいちいち驚き、餌が出たかを確認したついでに食べることもありましたが、数日で慣れたようです。
元々うちの猫は、食べる時間もバラバラで、残すことも珍しくないタイプ。夜に残した餌を早朝に食べている様子もあったので、アプリのフィードログを見たところ、朝3~5時にも食べていることが確認できました。不規則なのでボウルの餌が少なくなるタイミングも読めませんが、餌が少なくなってることがわかれば外出先からでも給餌できて便利です。
スマート給餌器 2の導入により、猫が食事をいつどれぐらい取っているのかを明確にすることができました。また、自分が外出しているときでも、ちゃんと餌を食べているのか、餌は足りているのかなどを確認できて安心でした。
我が家の猫のように食が細いタイプだけでなく、食べ過ぎるペットの食事管理にも向いていると思います。乾燥剤の入ったフードタンクにドライフードを入れておけるので、常に清潔な状態で適量の餌を出せることも健康管理に役立ちそうです。