ミニレビュー
真夏でもペットボトル飲料が冷たいまま 無印の保冷ホルダーが便利
2024年8月10日 09:30
本格的な夏が到来し、外出時はもちろん屋内にいる時でも、こまめな水分補給は必須だ。だが、外出時にコンビニなどでペットボトルを買って、ちょびちょびと飲んでいると、すぐに中の飲料が生ぬるくなってしまい、飲みたいという気が失せてしまうのが最近の悩み。
そこで、ペットボトル用の保冷ホルダーを使ってみることにした。ニトリやワークマンなどの製品も人気だが、今回購入したのは、無印良品の「冷やしたまま持ち運べる ペットボトル用保冷ホルダー」。選んだ決め手は、Amazonの無印公式ページから購入できることと、1,490円と安価なこと。シンプルなデザインも悪くない。
500~650mlのペットボトルが入れられる
無印良品のペットボトル用保冷ホルダーは、ステンレス製の真空断熱構造の本体と、ポリプロピレン製のカバー(フタ)とで構成されている。2つはボルトとナットのような関係の構造となっていて、ペットボトルを本体に入れて、カバーをくるくると回して締めて使う。
ペットボトルの対応サイズは500〜650ml。持ち運ぶことを想定したペッドボトルであれば、コカ・コーラやペプシ・コーラ、午後の紅茶などは、簡単にセットできた。
ただし、筆者がコンビニ(ミニストップ)でたまたま買った600mlの「トップバリュー ジャスミン茶」は、セットするのがかなり大変で、ラッピングを剥がしてグリグリと根気よく入れないと、セットできなかった。
一方で650mlと、より容量の大きい「GREEN DA・KA・RA 香ばしっ! 麦茶」のペットボトルは、簡単にセットできた。ただし、ヘニャヘニャと柔らかく、カバーをキツく締め過ぎると、麦茶が吹き出すため注意が必要だ。
ちなみにカバー部分を含まない本体だけの直径は8.8cmと、少し太い。自動車のカップホルダーには、入れられない車種もあるだろう。
猛暑の中でも冷たさを感じ続けられた
なにはともあれ、どれだけの保冷効果があるのか、猛暑の中を外に持ち歩いてみた。
冷蔵庫から出した麦茶は「13.1℃」。その日は午後からメーカーを訪問。保冷ホルダーに入れたペッドボトルをバッグの中に入れて、気温35℃を超える猛暑のなか、12時に自宅を出た。事故の影響で、東京メトロとJRと京急を乗り継ぐという、やや複雑な移動。涼しい電車を降りて、日陰だけれど暑いホームにいる時間も短くなかった。
またホームで電車を待つ間に、何度かペットボトルの麦茶で喉を潤し、約1時間半で訪問先へ。そこで約2時間を過ごした後に、電車で帰宅したのが16時だった。ペットボトルの中の水温は「20.2℃」。
真空断熱構造の水筒ほどではないが、しっかりと冷たさを感じられるだけの保冷性を備えていることが分かった。
保冷ホルダーの効果はある程度分かったので、次は保冷ホルダーを使った場合と使わなかった場合の違いを比較した。
テスト場所は、室温が27〜28℃の自宅。午前9時50分に、冷蔵庫で冷やしておいたペットボトルの麦茶2本を取り出した。1本は保冷ホルダーへ、1本は裸のまま置いておく。当初の水温は、いずれも「9.1℃」だ。
今回は一度もペットボトルのキャップを、途中で開けていない。3時間後に計測してみると、裸のままで置いておいた方は「23.0℃」と、室温に近づいている。一方で、保冷ホルダーに入れたものは「13.6℃」。かなりの保冷効果だ。
引き続き16時25分まで放置した後、水温を測ってみた。裸のままのものは「26.6℃」。それに対して、保冷ホルダーに入れたものは「18.1℃」と、まだまだ室温とは程遠い。
この結果から考えると、外出時だけでなく、室内で使うのにも良いだろう。何度も冷蔵庫を開け閉めして飲み物をコップなどに注ぐのではなく、保冷ホルダーを使った方がエコにつながる。
同じように、猛暑の日の夕方から2時間、自宅マンションの南側のベランダに放置してみた。前回同様に、冷蔵庫で冷やした2本のペットボトルを取り出して、気温「36.5℃」のベランダに置く。時間は16:30。既に近隣マンションが影を作り、直射日光は当たっていない。
当初の水温は「9.0℃」。2時間後の18:30に計測すると、裸のまま置いた方は「33.6℃」で、保冷ホルダーにセットした方は「20.6℃」。
かなり過酷な環境だったが、保冷ホルダーの効果をしっかり確認できた。とはいえ、この猛暑の中を外出する時には、保冷効果を高めるためにも、できるだけバッグなどに入れて持ち運ぶと良いだろう。