ミニレビュー

3COINSのPC・スマホグッズを試した 「LEDリングライト」など

オシャレ雑貨のイメージが強い「3COINS(スリーコインズ)」。普段利用することはあまりなかったのですが、スマホやPC関連のアイテムも多数扱っています。ラインナップはかなり豊富で、誰もが日常使いできそうな2製品を購入して試してみました。

リモコンやキーボード掃除に便利

まずは「粘着クリーナー」(価格:330円)。スライムのようなジェル状で、リモコンやキーボードを掃除するグッズですね。この世に登場した時は、かなり衝撃を受けたアイテムですが、今や100均でも購入できるようになりました。

こちらは300円するだけあって(それでも安い方ですが)、容量は約170gと多め。ヘアワックスのような、おしゃれな容器に入っています。

「粘着クリーナー」300円(税込330円)。おしゃれげな容器とロゴで掃除用品には見えません

フタを開け、アルミのシールを剥がすと、乳白色の本体が見え、鼻を近づけるとヨーグルトのような香りが若干感じられます。イヤなニオイではありません。触るとしっとりしていて、手に水分が残るのが分かります。

とはいえ、ベタつくというほどではなくすぐに乾きます。当然のことながら、湿気に弱い紙や革などの製品は避けた方が良いでしょう。

固さは、やわらかすぎず、かたすぎずといった印象。やわらかすぎで分離してしまい、掃除する物に残ってしまう心配もありません。

アルミシートを剥がしたところ。うっすらヨーグルトのような香りがします

まずはブルーレイレコーダーのリモコンを掃除してみたところ、ホコリや汚れがかなり取れました。年季の入ったリモコンなので、1回で完璧というわけにはいきませんでしたが、まあまあの実力です。

次にキーボード。外付けのテンキーや、ノートPCのアイソレーションキーボードは得意。

高さのあるメカニカルキーボードでもそこそこ潜り込んで汚れを取ります。ただし、底面に入り込んだホコリは、ブロアーを使うか、分解して掃除した方がよく、少し中途半端に感じます。

リモコンのビフォー・アフター。軽く押し込んだだけでも、このぐらいキレイに
外付けのテンキーボードを掃除。ボタンの形に合わせてジェルが凹んでいるのが分かります
メカニカルキーボードもある程度の深さまでならキレイに

もっとも粘着ジェルのメリットを感じたのは、机上に放置していたデジカメです。複雑な形状でホコリが残りやすく、かといってウェットティッシュなどは使いたくない、そんな電子機器も1回でキレイになりました。フィギュアのような、華奢で塗装が剥げやすそうなアイテムにも向いているのではないでしょうか。

複雑に入り組んだカメラも簡単に掃除できます

Web会議用としては申し分なし

次に使ってみたのは、「LEDリングライトスマホスタンド」(価格:1,650円)。3COINSって300円均一だと思っていたのですが税別1,500円。「あっ、500円玉で3コインか」と納得しかかったものの、2,000円超えのアイテムもあるので、この論は崩壊しています(笑)。

パッケージを開けると、パーツは分解された状態で入っています。ライト部分の直径は約30cm。ぱっと見て蛍光灯だと思ったあなたは昭和生まれでしょう。スマホをセットせずにデスクライトとして使うこともできます。

「LEDリングライトスマホスタンド」(価格:1,650円)。パッケージと内容物。リングライト本体、(その内側、右から)接続パーツネジ、リモコン付きUSBケーブル、三脚、アーム、アーム、ホルダー・ナット

組み立ては、まず三脚と接続パーツネジ(ライトの向きを調節できる)を繋げ、そこにリングライト本体を接続。さらにアームとホルダーをナットで止めればセッティングは完了。

リモコン付きの電源ケーブルは、あらかじめLEDライトの本体に接続されています。ホルダーのバネは強めでしっかりとスマホをホールドします。電源はUSBから取得。ACアダプターの外モバイルバッテリーでも使用可能です。リモコンのボタンでは明るさ(10段階)とライトの色味を調節できます。

組み立ててスマホをセットしたところ。ホルダーの幅は約6cmから8cm、耐荷重は約300g
電源USBケーブルの途中にあるリモコン。上から、明るさ調節+、ライト切り替え、明るさ調節マイナス、電源ON/OFF

色味は、電球色と昼光色、温白色の3種類。温白色は聞きなじみのない言葉ですが、電球色と昼光色の間で、自然の光に近い光です。

撮影は日中の明るい時間帯に行なったので、写真では顔色の差が分かりにくいかもしれませんが、それでも顔色や印象を変えるには十分な違いがあります。

正直、Web会議で使用するなら、これで十分かと思われます。気になったのは、三脚を開いたときの大きさ。幅が30cm以上あり、スペースを取ります。ビジネスホテルの狭い机などでは、パソコンの置き場所と干渉してしまうことがありそうです。

ライトの色味は、(左から)電球色と昼光色、温白色の3種類
(左から)電球色と昼光色、温白色。日中なので差は分かりづらいかも
目に円形のキャッチライトが入っています

三脚も含めて、ほとんどのパーツがプラスチックなので軽量。出張先のWeb会議に備え、スーツケースに入れて持ち運ぶのは苦にならないでしょう。しかし、小さめのカバンひとつで移動する人や、先ほど述べたように設置スペースを小さくしたい人は、もう少し小さなサイズのリングライトをおすすめします。

北海道から沖縄まで、全国に店舗のある3COINSですから、出張や旅行中にWeb会議などで必要になった際に、店舗に駆け込んでゲットするのもありでしょう(必ずしも全店舗にあるとは限りませんが)。スーツケースや大きな鞄なら使い終わった後も簡単に持ち帰れますからね。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>