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Claude、GmailやカレンダーなどGoogle Workspaceと連携開始

Anthropicは15日、AIサービス「Claude」について「Google Workspace」連携と「リサーチ」機能を追加した。これらの搭載により、社内業務の文脈やWebの両方を検索し、意思決定や行動に役立てられるようになる。

Google Workspace連携は日本でもClaude Proなど有料ユーザー向けに開始。リサーチは、米国と日本、ブラジルのMax、Team、Enterpriseプランで初期ベータを展開している。

Research and a new Google Workspace integration

カレンダーやGmailなどGoogle Workspace連携

Google Workspace連携にも対応し、従来のGoogle ドキュメントだけでなく、GmailやGoogle カレンダーとも連携可能になる。Claudeの有料ユーザーであれば、ベータ版を誰でも利用できる。

ClaudeがGoogle Workspace連携

これにより、Googleサービス上の情報をClaudeで取得し、Claudeから回答を得たり、情報の整理などに役立てられる。電子メールの安全な検索や文書のレビュー、カレンダーの予定の確認などがClaudeから行なえるようになる。

例えば、マーケティングでの利用では、チームがClaudeでWebから競合情報を収集しながら、関連する製品仕様、ポジショニング、戦略文書を取り込み、包括的な製品発売計画などを迅速に作成できるようになる。

営業チームでは、Claudeが過去のメールなどのやり取りや会議メモ、カレンダーの招待などを把握し、見込み客企業向けの資料作成などに活用できるとする。Googleカレンダーやメールの情報も活用できるため、保護者が子ども予定を管理したり、家族の計画、学習計画などにも役立てられるとする。

リサーチ(Research)

リサーチ(Research)機能は、Claudeが詳細な情報を検索し、まとめてくれる機能。ChatGPTやGeminiなど、他のAIサービスで展開している「Deep Research」系の機能によく似たもので、Claudeがエージェントとして動作し、調査すべき内容を判断しながら複数の検索を実行する。

リサーチ機能は、米国と日本、ブラジルのMax、Team、Enterpriseプランで初期ベータが利用可能となった。また、3月から米国で開始したWeb検索も、日本とブラジルで利用可能になっている。

質問の様々な側面を自動的に判断しながら体系的に処理を行ない、信頼でき、引用元情報を添えたレポートを作成可能。リサーチにより、数時間かかる手作業を不要とし、作業効率を高められるとする。