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ChatGPT、すべての会話履歴を参照して応える「メモリ」開始
2025年4月11日 10:00
OpenAIは11日、「ChatGPT」において、過去のすべてのチャットを参照して、パーソナライズされた応答を提供する「メモリ」機能を提供開始した。Plus(月額20ドル)とPro(月額200ドル)ユーザーを対象に開始し、Team、Enterprise、Eduユーザーにも数週間で展開予定。なお、欧州(EEA)、英国などは現時点では対応しない。
メモリ機能は、過去のChatGPT上のチャット/会話を参照し、よりパーソナライズされた応答を得られるしくみ。Plus/Proユーザー向けに2月からテスト展開していたが、今回から全てのチャット履歴に適用可能になり、本格展開される。
メモリ機能により、ChatGPTの応答がよりユーザーの好みや興味に基づいたものになり、これまでのChatGPTとのやりとりを反映しながら、ChatGPTからアドバイスを受けたり、学習などに役立てられる。
Starting today, memory in ChatGPT can now reference all of your past chats to provide more personalized responses, drawing on your preferences and interests to make it even more helpful for writing, getting advice, learning, and beyond.pic.twitter.com/s9BrWl94iY
— OpenAI (@OpenAI)April 10, 2025
過去のチャットやメモリ全体を参照するかなどの設定は、ユーザーが選択可能。メモリを使用しない場合や、メモリに影響を与えずにChatGPTと会話をしたい場合は、「一時チャット(temporary chat)」を使用する。
OpenAIのサム・アルトマンCEOは、メモリ機能の強化について、「驚くほど素晴らしい機能で、私たちが期待していること。あなたの人生を通じてあなたを理解する、非常に便利でパーソナライズされたAIシステムが登場する」とXに投稿している。
we have greatly improved memory in chatgpt--it can now reference all your past conversations!
— Sam Altman (@sama)April 10, 2025
this is a surprisingly great feature imo, and it points at something we are excited about: ai systems that get to know you over your life, and become extremely useful and personalized.