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ChatGPT、すべての会話履歴を参照して応える「メモリ」開始

OpenAIは11日、「ChatGPT」において、過去のすべてのチャットを参照して、パーソナライズされた応答を提供する「メモリ」機能を提供開始した。Plus(月額20ドル)とPro(月額200ドル)ユーザーを対象に開始し、Team、Enterprise、Eduユーザーにも数週間で展開予定。なお、欧州(EEA)、英国などは現時点では対応しない。

メモリ機能は、過去のChatGPT上のチャット/会話を参照し、よりパーソナライズされた応答を得られるしくみ。Plus/Proユーザー向けに2月からテスト展開していたが、今回から全てのチャット履歴に適用可能になり、本格展開される。

メモリ機能により、ChatGPTの応答がよりユーザーの好みや興味に基づいたものになり、これまでのChatGPTとのやりとりを反映しながら、ChatGPTからアドバイスを受けたり、学習などに役立てられる。

過去のチャットやメモリ全体を参照するかなどの設定は、ユーザーが選択可能。メモリを使用しない場合や、メモリに影響を与えずにChatGPTと会話をしたい場合は、「一時チャット(temporary chat)」を使用する。

OpenAIのサム・アルトマンCEOは、メモリ機能の強化について、「驚くほど素晴らしい機能で、私たちが期待していること。あなたの人生を通じてあなたを理解する、非常に便利でパーソナライズされたAIシステムが登場する」とXに投稿している。