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大阪万博 夢洲駅にNTTのLLM"tsuzumi"で対話する案内ロボ

Osaka Metroは、NTT西日本グループ、NTTコミュニケーションズ、ugoと連携し、対話・案内ロボット「ugo」を、4月4日からOsaka Metro中央線 夢洲駅に設置する。

「ugo」は、NTT西日本グループとNTT Comが連携して提供する大規模言語モデル「tsuzumi」をはじめとした複数の生成AIを活用した社会実験として、1月15日~3月15日までOsaka Metro御堂筋線 梅田駅構内のポップアップ型販売店舗「Metro Opus梅田店」前に設置されていたもの。

この間、6,000件を超える応対があり、一定の利用が確認できたことや、「駅構内放送に反応してしまう」「お客さまのリクエストへの対応品質の向上」などの課題も把握できたことから、課題を解決するためのバージョンアップを実施。2025年大阪・関西万博の最寄り駅である夢洲駅で引き続き社会実験を行なうことになった。

対話・案内ロボット「ugo」は、遠隔操作と自律移動が可能な多機能ロボット。今回の社会実験では「tsuzumi」をはじめとした複数の生成AIを活用し、「ugo」がさまざまな言語で人と対話できるかを実験する。また、多くの人が利用する駅環境下で、「ugo」が案内ロボットとして適切な役割を果たせるかどうかを検証していく。

「ugo」は定期的に発話し、立ち止まった人に対して挨拶や声かけを行なう。人からの問いかけに対応する「対話」では、人が使用する言語に合わせ、多言語での案内・回答を行なう。

これによりNTT西日本グループ、NTT Com、ugoは、ロボットと生成AIを組み合わせて人手不足の解決に貢献するソリューション開発を目指す。Osaka Metroは「ugo」の設置による利用者の反応や行動変容を調査し、将来の人手不足の解消と、より質の高いサービス提供の両立の実現を目指すとしている。