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xAI、最も賢いモデル「Grok 3」発表 DeepSearchで詳細調査

xAIは17日(米国時間)、最新のAIモデル「Grok-3」を発表した。イーロン・マスク氏は「地球上で最も賢いAI」と強調し、GPT4oなどを大きく上回る性能としている。XなどでGrok-3を選択できるほか、Xのプレミアムプラス(月額2,590円)契約者は推論や詳細調査の「DeepSearch」などに対応可能。また、Grok.com上で新たなサブスクリプションサービス「SuperGrok」を展開する。

Grok3の実現のためデータセンターも拡張し、Grok 2の15倍の演算能力で事前学習を行なった。20万台のGPUで92日間学習し、1月前半までに事前学習を終えたとする。ストリーミングで示した推論のベンチマーク結果では、Grok-3は、数学や科学、コーディングなどの項目で、Gemini 2 Pro、DeepSeek V3、Claude 3.5 Sonnet、GPT-4oなどを超えており、Grok-3 miniでもそれらの競合モデルを上回っている。

20万台のGPUで92日間学習

また、Chatbot Arenaで公開した初期バージョンのGrok-3(コードネーム:チョコレート)が最も高い評価を受けたという。

推論能力も高いほか、画像認識や生成に対応。また、詳細に検索・調査する機能「DeepSearch」も用意する。ChatGPT Proの「deep research」に近い機能で、デモでは、マスク氏の前で「次のスターシップ打ち上げはいつ?」と尋ね、WebサイトやXの投稿などを調査する様子を紹介した(回答途中でプレゼンに戻ったため、回答は不明)。

DeepSearch

Xで「Xプレミアムプラスプラス」を契約している人は、推論モデルへのアクセスのほか、DeepSearchも利用可能。WebのGrokから使える「SuperGrok」は、最新機能にいち早くアクセスできるほか、DeepSearch、DeepThinkなどに対応。Grok画像生成数の制限も緩和される。

プレミアムプラスでGrok-3の多くの機能を利用できる
SuperGrok

今後数週間で、APIプラットフォームを通じて Grok 3 と Grok 3 miniをリリース。標準モデルと推論モデルの両方へのアクセスを提供する。また、DeepSearchもAPIを通じてエンタープライズパートナー向けに展開する。