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OpenAI、GPT-4.5とGPT-5のロードマップを公開 GPT-5はoシリーズ統合

OpenAIのサム・アルトマンCEOは12日、GPT-4.5とGPT-5に向けた新たなAIモデルのロードマップをXの投稿で発表した。o1やo3などの推論モデルとGPT-4系のモデルを統合する方針で、今後「数週間から数カ月(weeks / months)」でGPT-4.5とGPT-5を公開予定とする。

アルトマンCEOは、「製品をよりシンプルにしたい。AIがお客様のために『ただ機能する』ことを望んでいる」とし、用途にあわせてモデルをユーザーが“選ぶ”現状は複雑だとする。

次にリリース予定で、社内でOrionと呼ばれている新モデル「GPT-4.5」は、chain of thought(思考の連鎖)に未対応の最後のモデルとして提供。その後は、推論モデルのoシリーズとGPTシリーズモデルを統合していく。

次の次のモデルである「GPT-5」では、すべてのツールで使用可能で、長時間考える必要があるかどうかを認識できるようになり、oシリーズモデルとGPTシリーズが統合される。ChatGPTとAPIの両方で、GPT-5はo3を含むOpenAIの多くのテクノロジーを統合したシステムとなり、o3を独立したモデルとして出荷することはないという。

ChatGPTの無料版では、「標準インテリジェンス設定(standard intelligence setting)」でGPT-5への無制限のチャット アクセスを提供。Plus(月額20ドル)に加入すると、GPT-5をより高いレベルのインテリジェンスで実行でき、Pro(月額200ドル)加入者はGPT-5をさらに高いレベルのインテリジェンスで実行できるようにするという。GPT-5には、音声、Canvas、検索、deep researchなどが組み込まれる。

その他のアップデートとして、OpenAI o1とo3-miniにおいて、ChatGPTでのファイルと画像のアップロードに対応。また、Plusユーザー向けのo3-mini-highの制限を7倍に引き上げ、1日あたり最大50までとした。

Proユーザー向けに提供する「deep research」は、WebブラウザのChatGPTだけでなく、モバイルアプリ(iOS/Android)と、デスクトップアプリ(Mac/Windows)でも利用可能となった。

また、モデルの動作方法を定義するドキュメントである「Model Spec」を更新。今後オープンに公開していく。