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YouTubeが20周年 AIでクリエイター支援と視聴体験を向上
2025年2月12日 20:00
YouTubeは、2005年の誕生から2月14日で20周年を迎える。今後は、ショート動画やライブ配信、ポッドキャストなどの多様なコンテンツを通じて、世界的なイベントやトレンドを生み出す役割をAIなどを活用して強化する方針。
米国では、カルチャーを牽引するフォーマットとしてポッドキャストが勢いを増しており、ポッドキャストを視聴するツールとしてYouTubeが最も選ばれているという。今年はポッドキャスト配信者を支援する新たなツールの提供および、クリエイター収益化機会の拡大、ポッドキャストの検索性向上に取り組む方針を示した。また、YouTubeの視聴時間ベースにおいて、米国ではテレビがモバイルを超えており、主要デバイスのひとつとなっている。
YouTubeではテレビ画面での視聴が増えており、1日に平均10億時間以上のYouTubeコンテンツがテレビで視聴されている。大画面向けの視聴体験を向上させるため、「Watch With」機能などの新機能を導入。Watch Withは、クリエイターが配信しているゲームやイベントに対してリアクションを提供できる機能。24年には、NFL(National Football League)と協力してこの機能をテスト実装している。
加えて、AIによるコンテンツ制作と視聴体験の向上に取り組んでおり、字幕の自動生成や有害コンテンツの管理に加え、クリエイター向けのAIツールを開発。ショート動画では画像・動画の背景、インスツルメンタル サウンドトラックを生成できる「Dream Screen」や「Dream Track」を一部クリエイターに向けてリリース(日本未導入)。近々、動画生成AIの「Veo 2」をDream Screenに導入する予定としている。
2025年には機械学習を使ってユーザーの年齢を推測できるようにする。これにより、青少年と大人の視聴者を識別し、年齢にふさわしい適切な体験と保護を提供していく予定。ほかにも、今月末にAIによる自動吹き替え機能をYouTubeパートナープログラムのクリエイターの提供および、対応言語の拡大も予定する。