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インスタからショート動画編集アプリ「Edits」 TikTok対抗
2025年1月24日 20:02
Metaは、Instagramの新しい動画作成アプリ「Edits」を発表した。利用は無料。iOS向けに3月13日(米国時間)から提供される予定で、Android版の提供も予定している。
「Edits」は、クリエイターがアイデアを簡単にビデオにできると謳う、無料の動画編集アプリ。最長10分の動画の撮影と編集が可能で、1080pの動画としてInstagramに投稿できる。すかしマークなしの動画を書き出すことができ、ほかのプラットフォームでの共有も可能。
強力な編集機能が用意され、フレーム単位での編集や、解像度やダイナミックレンジなどの撮影設定、ズーム機能、AIアニメーション、グリーンバックの合成が可能。多彩なフォント、エフェクト、フィルター、スタンプなども用意される。音声をクリアにしたりバックグラウンドノイズの除去が可能で、字幕の自動生成にも対応する。
投稿した動画の分析機能も用意され、パフォーマンスやエンゲージメント、スキップ率などを確認して、次に製作する動画の参考にできる。
TikTok騒動に乗じて登場
米国では、新法の成立・発効によりTikTokのサービスが1月19日に停止し、TikTokを提供するByteDanceが開発した動画編集アプリ「CapCut」も提供が停止されていた。一連のサービス停止措置は、20日に米国の大統領に就任したトランプ氏が、大統領令で停止や罰則に猶予を設けると19日時点で確約したため、TikTokについては19日中にサービスが再開されている。
一方で、TikTokのサービス停止や罰則は回避されたものの、75日間の猶予中に、資本関係を含め運営や管理体制を新法に従ったものに変更するよう求められており、今後の体制変更に注目が集まっている。
Instagram責任者のAdam Mosseri氏は、「Edits」を紹介するThreadsへの投稿の中で「今、たくさんのことが起きている」と背景に触れ、「何が起こっても、クリエイターに最高のツールを提供する」と説明。TikTokでの利用を主な対象とするショート動画の人気編集アプリ「CapCut」の代替アプリを狙っていることが示唆されている。なお、アプリ自体は以前から開発していたものであると米メディアに回答されている。