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よみうりランドの新球場「ジャイアンツタウンスタジアム」3月1日開業

読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドは、東京都稲城市のよみうりランド遊園地に隣接するエリアで開発中の「TOKYO GIANTS TOWN」(東京ジャイアンツタウン)の中核施設となる新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」の開業日を、2025年3月1日に決定した。東京ジャイアンツタウンは2027年中のグランドオープンを予定している。

ジャイアンツタウンスタジアムは、京王よみうりランド駅から徒歩約15分に位置する人工芝球場。プロ野球・読売巨人軍の新たな本拠地として、イースタン・リーグ公式戦を年間約60試合開催する。このほか、アマチュア野球や女子ソフトボール、スポーツやカルチャー教室、地域のお祭りなど野球以外のイベントなどにも利用される。

野球以外のイベントなどにも利用

地上3階建てで、東京ドームと同じ中堅122m、両翼100mの規模となり、サブグラウンドも備える。座席数は計約2,900席。1階の1、3塁側にグラウンド上にせり出した「エキサイトシート」、外野に天然芝生席を設ける。

2、3階のスタンドは客席を4列に抑えてグラウンドとの距離を近づけ、1955~1998年に巨人軍の専用球場だった東京都大田区の「多摩川グラウンド」のように、ファンと選手が交流しやすい場を目指す。

大型ビジョンは、メジャーリーグのスタジアムで数多く導入されているダクトロニクス社のフルビジョンタイプ。人工芝は自然由来の充填剤を使用し、保水機能を高めて芝の表面温度を下げることで、選手の体への負担を軽減する。

東京ドームと同じ中堅122m、両翼100mの規模となり、サブグラウンドも備える

開業を記念して、ジャイアンツタウンスタジアムと同じく、3月1日に新ファーム球場「日鉄鋼板 SGL スタジアム尼崎」がオープンする阪神タイガースと連携。3月1日~2日に両球場で、若手選手中心の「新ファーム球場同時開業記念試合」を実施する。

そのうちジャイアンツタウンスタジアムでは、巨人対ヤクルトの「TOKYO UNITE対決」を開催。3月8日~9日は、巨人対阪神の「伝統の一戦」を行なう。

2027年中のオープンを目指す東京ジャイアンツタウンは、計7万6,000m2の広さで、国内初となる「水族館一体型球場」と飲食施設で構成。球場のレフトスタンド後方に、水中回廊を備えた水族館を併設し、芝生の外野席から、コンコースを通って水族館にアクセスできる。飲食施設は多摩丘陵からの眺望を生かした立地に、複数の店舗を展開する予定。

水族館は地上3階・地下1階建てで、施設面積は8,600m(延床面積+屋外面積)。多摩地区で唯一の内陸型水族館となり、テーマは「生きものが主役」「生きものの世界を人が訪れ、同じ時間を共に過ごす」。多摩丘陵に大自然の海中環境を人工海水で再現し、大型水槽の中を人が歩ける水中回廊や、アシカなどの生態を間近で観察できるゾーンを設ける。

人工海水は最新の水処理設備で再利用し、給水と排水量を最小限に抑えるなど、環境に配慮した設備設計も進める。よみうりランドが運営を手がけ、SDGsに貢献する水族館を目指す。

水中回廊イメージ
東京ジャイアンツタウン周辺施設