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NTT、最大800Gbpsの通信サービス「All-Photonics Connect by IOWN」
2024年11月18日 17:34
NTT東日本とNTT西日本は、最大800Gbpsのユーザー拠点間帯域保証型通信サービス「All-Photonics Connect powered by IOWN」の商用サービスを12月1日から順次提供開始する。
「All-Photonics Connect」は、IOWN構想の実現に向けた商用サービスで、ユーザー拠点間としては世界最高水準となる最大800Gbpsの帯域を保証するPoint to Point帯域保証・波長専有型回線を提供する。高速・大容量、低遅延・ゆらぎゼロといった特徴を持ち、データセンター間接続や放送用途、遠隔医療などでの活用が期待される。
NTT東日本とNTT西日本のサービス提供エリアで、主要都市間の接続が可能。提供インターフェースとして、イーサネット(100GBASE-LR4、400GBASE-FR4/LR4等)に対応。回線の終端装置をNTT局舎に設置することで、ユーザー拠点の省スペース化・低消費電力化を実現する。
NTTグループは、フォトニクス(光)技術を活用し、伝送容量を125倍、遅延を1/200、電力効率を100倍にすることを目標に、オールフォトニクス・ネットワーク(APN)の研究開発を進めている。'23年3月よりAPN IOWN1.0のサービス提供を行ない、eスポーツやライブ・エンターテインメント分野での技術検証を実施してきた。
今回、市場からの高速・大容量回線のニーズに応えるため、最大800Gbpsの帯域保証とイーサネットインターフェースへの対応を実現し、「All-Photonics Connect」として提供を開始する。
利用シーンとして、データセンター間ネットワークでの利用や、通信キャリアのバックボーンネットワーク、放送用途での高精細映像伝送、オンライン診療や遠隔医療などが想定されている。
今後は提供エリアの順次拡大および、'25年の大阪・関西万博の夢洲会場でも本サービスを提供を予定している。