ニュース

阪神高速、14号松原線・三宅~喜連瓜破が12月に通行再開 3カ月前倒し

阪神高速道路は、「高速道路リニューアルプロジェクト」の一環として進めていた14号松原線(三宅~喜連瓜破間)の工事について、12月上中旬に通行再開の見込みと発表した。当初は'25年3月末の通行再開を予定しており、工期を大幅に短縮したこととなる。

'22年6月1日から、上下線通行止めにより既設橋桁の撤去、新設橋桁の設置等を進めており、新設橋桁の架設作業が9月14日に完了した。今後も引き続き橋面工事を進め、具体的な通行再開日を決定する。

工事対象である喜連瓜破付近の橋梁は、供用から約40年が経過したコンクリート橋。建設当時は合理性が高い設計として一般的だった構造を採用していたが、経年とともに橋桁中央のヒンジ部を中心に設計時の想定を上回る垂れ下がりが進行し、路面が大きく沈下した。

これに対してケーブルによる補強を行なったうえで、必要な調査点検を継続的に実施し、安全に走行できる状態で管理していたが、抜本的な解決には至っていなかった。これらの状況を踏まえ、長期の健全性・耐久性を確保するために、ヒンジ部のない鋼製の連続橋への架替え工事を実施した。

既設橋桁撤去では、一般道路の通行を妨げない工法を採用。新たに架設する橋桁部は軽量で強度の優れた鋼製の橋桁を高速本線上であらかじめ組み立て、多軸台車を用いて送り出す工法とつり上げ設備を用いる工法を併用して架設した。

工期短縮にも努め、撤去工法や施工方法などにおいて当初の予定から、現地調査および詳細設計後の変更や、低騒音型の撤去工法や特殊な防音資材の採用等を通じて、通行再開の前倒しに繋げた。