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国産生成AI基盤支援「GENIAC」第2期 ウーブン・バイ・トヨタなど採択
2024年10月11日 09:00
政府が主導する生成AIの開発力強化に向けたプロジェクト「GENIAC」で、新たに20者の支援が決定した。経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10日、基盤モデルの開発に必要な計算資源提供支援の第2期を発表。第1期でも採択されたABEJAやTuringのほか、ウーブン・バイ・トヨタ、海洋研究開発機構、リコーなどが参加する。
「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の目的は、可及的速やかな国内の生成AI開発力強化。2月から、基盤モデルの開発に必要な計算資源の提供支援やコミュニティの運営等を行なっており、第1期はABEJA、Sakana AI、Turingなど計10件の開発テーマが助成を受けていた。
第2期では、「日本のアニメ産業活性化の為のアニメ分野特化型基盤モデル開発」(AiHUB)、「薬学分野・製薬業務に特化したLLMの開発」(EQUES)など、「食品・流通小売領域の専門知識を取り込んたマルチモーダルな大規模モデル開発」(NABLAS)など業種を特化したモデルや、「都市時空間理解に向けたマルチモーダル基盤モデルの開発」(ウーブン・バイ・トヨタ)などが含まれている。
実施予定先と採択事業テーマは以下の通り。
- ABEJA:特化型モデル開発のためのモデルの小型化
- AIdeaLab:動画生成AI基盤モデルと動画生成AIプラットフォームの開発
- AiHUB:日本のアニメ産業活性化の為のアニメ分野特化型基盤モデル開発
- AI inside:生成AI基盤による非定型帳票の革新と自律促進
- EQUES:薬学分野・製薬業務に特化したLLMの開発
- Kotoba Technologies Japan:リアルタイム音声基盤モデルの開発と日本市場における実用化
- NABLAS:食品・流通小売領域の専門知識を取り込んだマルチモーダルな大規模モデルの開発
- Preferred Elementsほか:世界最大規模の高品質データセットの構築およびそれを用いた大規模言語モデルの開発
- SyntheticGestalt:AI創薬を実現させる分子情報特化基盤モデル開発
- Turing:完全自動運転に向けた身体性を持つマルチモーダル基盤モデルの開発
- ウーブン・バイ・トヨタ:都市時空間理解に向けたマルチモーダル基盤モデルの開発
- オルツ:パーソナルAIの実現を目標とした世界最高性能の日本語言語処理技術の研究
- 海洋研究開発機構:地域気候サービスのための生成AI基盤モデルの開発
- カラクリ:日本のカスタマーサポートのための高品質AIエージェントモデルの開発
- ストックマーク:ハルシネーションを抑止したドキュメント読解基盤モデルの構築
- データグリッドほか:ユーザー意図を反映する選択的編集能力を備えたVision系基盤モデルの開発
- ヒューマノーム研究所:創薬を加速する遺伝子発現量の基盤モデル開発
- フューチャー:日本語とソフトウェア開発に特化した基盤モデルの構築
- リコー:企業の知の結晶である様々なドキュメント群を読み取るマルチモーダルLLMの開発
- ユビタス:観光産業用向け405B LLM/基盤モデル開発