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武蔵小杉「まち一体型複合開発」完成へ “二本の大樹”ツインタワマン28年竣工

ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ 西側外観 完成予想CG

三菱地所レジデンス、東京建物、東急、東急不動産の4社は、武蔵小杉駅北側エリアの「まち一体型複合開発」における、2棟・1,438戸の50階建てタワーレジデンス「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」の概要を発表した。2棟のうち、サウスが2027年9月、ノースが2028年5月の竣工予定。

JR武蔵小杉駅から徒歩3分。東急東横線・目黒線 武蔵小杉駅から徒歩4分の立地。日本医科大学 武蔵小杉キャンパス跡地におけるA・B・Cの3つの地区からなる再開発プロジェクトの一環で、武蔵小杉タワーズはC地区で開発が進められる。

A地区では2018年11~12月に公園・教育施設が竣工、B地区では2021年6月に老朽化に伴う建替えが進められていた日本医科大学 武蔵小杉病院が竣工している。2025年12月にはB地区の病院教育施設が竣工予定。2028年5月の武蔵小杉タワーズ ノース竣工をもって、全地区の事業が完了する。

武蔵小杉タワーズの立地は建替え前の武蔵小杉病院跡地に当たる。三菱地所レジデンス 代表取締役 社長執行役員 宮島正治氏は「武蔵小杉病院は緑に囲まれ、地域の人に愛されていた。そのような緑の風景を引き継ぐという想いをもって造園計画を進めた」と説明した。

外観 完成予想CG
三菱地所レジデンス 代表取締役 社長執行役員 宮島正治氏

武蔵小杉タワーズの外観デザインは隈研吾氏が監修。「大地から生える二本の大樹」をデザインコンセプトに、大地から伸び、空に溶け込むファサードデザインとしている。また、樹皮をイメージした羽板調のバークルーバー、樹皮をイメージした天蓋状のバークキャノピーを特徴としている。そのほか地区内には、大樹のふもとをイメージした緑豊かなオープンスペースを整備する。

共用部のコンセプトは「Grand TREE RING(大樹の年輪)」。大樹が年月をかけて重ねてきた輪(時間)、人々が繋がる輪(空間)、古きものから新しい未知へと広がる輪(未来)を年輪で表現している。

吹き抜け空間のグランドエントランスのテーマは、サウスが「躍動」、ノースが「律動」。いずれもリズムを刻むように配列された年輪から、安らぎや自然の奥行きを身近に感じてほしいという想いを込めている。

グランドエントランス(サウス) 完成予想 CG
グランドエントランス(ノース) 完成予想 CG

物件の中央には地域に開かれた芝生の広場「コスギコミュニティパーク」を設置。また、2棟の間には地域の人も通行可能な歩行者貫通通路「コスギプロムナード」を東西に敷設する。道の途中には休憩所を点在させ、コミュニケーションを生み出す場となることを期待する。

コスギコミュニティパーク 完成予想CG
コスギプロムナード 完成予想CG

「まち一体型複合開発」であることを重視し、敷地内には高齢者向け住宅、クリニック、保育所、スポーツジム、スーパーといった付帯施設を整備。入居者のライフステージに応じたサービスを受けられるとしている。

施設全体 完成予想CG
ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズの詳細を説明する三菱地所レジデンス 第二開発部開発第一グループマネージャー 原喬弘氏

発表会では、デザインを監修した隈氏、三菱地所レジデンスの宮島氏、武蔵小杉タワーズの特設サイトでレポーターを務める俳優の高橋一生氏によるトークセッションが行なわれた。

左から、宮島氏、高橋氏、隈氏

その中で高橋氏は、「タワーレジデンスは都市型生活の象徴のようになっている。でも武蔵小杉タワーズでは自然を感じられるということで、レアなものが建つんじゃないかと思っていて、完成した時には僕も実際に見てみたい」と興味を示した。

また隈氏は「低層のデザインは特に重要で、力を入れている。低層の部分は余裕があり、広場にも緑が多い。タワーと大地が接するところが、自然に大地につながるデザインにしていて、そういった場所を人はどのように使うのか、早く見てみたい」と、竣工後の期待を語った。

ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズの所在地は川崎市中原区小杉町1丁目390番1。敷地面積は20,172.59m2、戸数はサウス、ノース各719戸で計1,438戸。専有面積は44.07m2~136.04m2、間取りは1LDK~4LDK、販売価格は未定。

現地案内図