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JR東、ヘリを空飛ぶクルマに見立てた旅行商品発売 新幹線との連携検証

JR東日本、川崎重工、FPV Roboticsは、空飛ぶクルマを活用した新しい観光体験創出に向けた実証実験を行なう。ヘリコプターを空飛ぶクルマに見立て、空飛ぶクルマを新幹線の二次交通と位置づけた高付加価値観光の旅行商品を10月1日より一般販売する。実施期間は11月2日から20日まで。

実証実験では、空飛ぶクルマと新幹線の連携による移動・観光需要のニーズを検証するほか、駅隣接のヘリポートを設置する際に必要な付帯サービスや条件の確認を行なう。

場所は盛岡駅隣接用地内の盛岡駅臨時ヘリポート。盛岡駅からの離発着を用い、利用者の要望やスケジュールに合わせた東北各地へのオーダーメイドの移動をコーディネートする。行先は、岩手県を中心とした北東北エリアで、例として小岩井エリア、宮古エリア、安比エリアなどがある。販売者は川重岐阜サービス。販売期間は10月1日から催行日の2週間前まで。

今回の取り組みは、JR東日本が設立した「WaaS共創コンソーシアム」の実証活動テーマ「駅と空をむすぶ『空飛ぶクルマ』の事業検証」の実証実験。JR東日本が駅隣接臨時ヘリポートの用地確保・調整、川崎重工がヘリポート調査、ヘリサービスの提供、旅行商品企画、FPV Roboticsがヘリポート周辺の小型モビリティのニーズ調査を担う。

これまでも3社を含む計9団体が参画し、検討を進めている。'23年12月にはJR新宿ミライナタワーおよび長野駅近隣ヘリポートを活用し、ヘリコプターを使用した実証実験を行なった。この際の課題を今回の実証で検証し、将来的な駅隣接ヘリポートを活用したサービスやヘリポート開発の可能性を検討する。