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語学アプリ「Duolingo」、GPT-4oを使った双方向英会話を開始

語学学習アプリのDuolingoは、生成AI搭載の新プラン「Duolingo MAX」を日本向けに提供する。Duolingo MAXはこれまで、米国と日本を除く一部の市場で利用可能だったプラン。「Super Duolingo」の全ての特典に加えて、「スマート解説」、「ロールプレイ」、「リリーとビデオ通話」の計3つのAI機能を利用できる。

対象コースは、日本語話者向け英語コース、英語話者向けスペイン語・フランス語コースで、OS向けに提供される。

スマート解説は、学習者がなぜ間違えたのかを理解し、文脈に応じた設問の解説を自動生成する。

ロールプレイは、学習者が対話型AIチャットボット体験を通じて、Duolingoのキャラクターと会話力を鍛えられる。想定シーンは「日常生活」や「仕事&学校」、「趣味&レジャー」など多岐にわたる。「機内食の注文」や「会社の新方針について議論する」とった日常的なシナリオから「800歳の吸血鬼にインタビューをする」といったユニークなロールプレイも可能。会話は音声入力も可能なため、リスニングやスピーキングの練習にも適しているという。

リリーとビデオ通話は、ロールプレイとは異なりインタラクティブ(双方向)なフリートークが可能。友人と話す感覚で対話ができ、本格的でリアルな没入型の英語学習体験を実現する。

リリーはDuolingoでも登場しているキャラクター。内向的で無気力なティーンエイジャーというパーソナリティを持っており、リリーのパーソナリティに基づいてAIモデルが訓練されている。表情や口の動きなど、デザイン面も精巧に作り込まれており、よりリアルな英会話体験を提供する。

ビデオ通話を模したインターフェースを採用している。

学習者のスピーキングスキルに応じて難易度が自動調整される仕組みで、初心者・上級者問わず幅広い学習ができる。リリーは学習者の犬の名前や旅行先など、一度会話した内容を記憶する。会話を重ねるごとにやりとりが個別化されていく。

リリーのビデオ通話は、コミュニケーションそのものに重点を置いており、学習者の誤りの指摘や単語数のカウントなどは行なわない。学習者が誤りを恐れて発言できなくなることを防ぐため、リリーは文法や発音の修正を強調せず、コミュニケーションを円滑に進めるためのサポートを行なう。

今後、他のコース、言語インターフェース、プラットフォームに対応できるよう準備を進める。